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谷田 博司*; 北川 健太郎*; 立岩 尚之; 世良 正文*; 西岡 孝*
Physical Review B, 96(23), p.235131_1 - 235131_7, 2017/12
被引用回数:1 パーセンタイル:6(Materials Science, Multidisciplinary)近藤半導体Ce(RuRh)Al(x=0 and 0.1)の圧力誘起型反強磁性-常磁性転移についての実験研究を行った。高圧下電気抵抗測定の結果、異常な反強磁性状態の形成に関して、-混成は必要条件ではないことが明らかにされた。さらに高圧下磁化測定も行われた。磁気的特性に関する圧力効果と、x=0とx=1の電子状態の違いが議論された。
小林 理気*; 金子 耕士; 斉藤 耕太郎*; Mignot, J.-M.*; Andr, G.*; Robert, J.*; 脇本 秀一; 松田 雅昌*; Chi, S.*; 芳賀 芳範; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 83(10), p.104707_1 - 104707_5, 2014/10
被引用回数:16 パーセンタイル:68.66(Physics, Multidisciplinary)The effect of electron doping by the substitution of Rh for Ru on unconventional magnetic order in CeRuAl was investigated via neutron powder diffraction. In Ce(RuRh)Al with = 0.05, 0.12, 0.2, reorientation of the ordered moment from the - to the -axis takes place in all samples, while the ordering vector = (0 1 0) remains unchanged within this concentration range. The moment reorientation is accompanied by an enhancement in its size by a factor of 2.4, from =0.43 at = 0 to =1.06, 1.04, and 1.02 for = 0.05, 0.12 and 0.2, respectively. The continuous decrease in Nel temperature (), despite an abrupt increase in , underlines the strong anisotropy in the exchange interaction in CeRuAl, and the fact that this anisotropy is easily suppressed by electron doping.
加藤 治一*; 小林 理気; 竹坂 智明*; 西岡 孝*; 松村 政博*; 金子 耕士; 目時 直人
Journal of the Physical Society of Japan, 80(7), p.073701_1 - 073701_4, 2011/07
被引用回数:60 パーセンタイル:89.41(Physics, Multidisciplinary)Neutron diffraction studies of CeAl ( = Ru and Os), which shows an anomalous transition at K for CeRuAl and at 29 K for CeOsAl, have been carried out using single crystal samples. In the ordered state below , obvious superlattice reflections have been found, indicating the appearance of ordered magnetic moments. The magnetic structures of both compounds could be commonly explained with a propagation vector , where collinear antiferromagnetic moments with magnitudes of 0.42(1) for CeRuAl and of 0.29(1) for CeOsAl are aligned along the -axis.
神戸 振作; 中堂 博之; 徳永 陽; 小山 岳秀*; 酒井 宏典; 伊藤 孝; 二宮 和彦; 髭本 亘; 竹坂 友章*; 西岡 孝*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 79(5), p.053708_1 - 053708_3, 2010/05
被引用回数:53 パーセンタイル:86.96(Physics, Multidisciplinary)J-PARCでの零磁場SR測定により、CeRuAlの27K以下の秩序状態で内部磁場が現れることを検証した。常磁性状態での磁気モーメントから予想される内部磁場よりかなり小さいので、Ce秩序磁気モーメントは、かなり小さいか、又は最近接の磁気モーメントが反平行になっていると考えられる。内部磁場の温度依存は奇妙であり、他の秩序が共存していることを示唆する。
加藤 治一*; 鶴田 拓也*; 西岡 孝*; 松村 政博*; 酒井 宏典; 神戸 振作
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 68(11), p.2187 - 2190, 2007/11
被引用回数:8 パーセンタイル:38.73(Chemistry, Multidisciplinary)f電子を含まない重い電子系化合物と考えられているCaCuRuOについてCu核の核四重極共鳴(NQR)を用いた研究を行った。Cu核NQRスペクトルは、ローレンツ型の曲線になっており、少なくとも5Kの低温まで、なんらの磁気秩序も示さないことを示唆する。Cu核のスピン格子核磁気緩和率は、Cuの3電子状態の変化を捉え、低温でフェルミ液体的挙動をすることがわかった。このことは、この系の重い電子描像を強く支持する。
加藤 治一*; 鶴田 拓也*; 西岡 孝*; 松村 政博*; 酒井 宏典; 神戸 振作
Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.251 - 253, 2007/03
f電子を含まないが重い電子系的な振る舞いを示すCaCuRuOにおいてCu NMR測定を行った。磁場掃印スペクトルは、軸対称性のない場合の核四重極相互作用による粉末図形として理解できることが明らかとなった。Cu核の電気四重極パラメータとナイトシフトが導かれた。
神戸 振作; 中堂 博之; 徳永 陽; 小山 岳秀*; 酒井 宏典; 伊藤 孝; 二宮 和彦; 髭本 亘; 西岡 孝*; 竹坂 友章*; et al.
no journal, ,
斜方晶(Cmcm)CeRuAlの零磁場SR測定を多結晶試料について行った。相転移温度(27K)以下で、明瞭に内部磁場を観測した。したがって、この相転移は少なくとも磁気転移である。ミュオンは最近接Ce原子の中間点付近に止まると考えられるので、小さい内部磁場は、反強磁性秩序によるキャンセルの結果とも考えられる。実際、最近の中性子散乱は、キャンセルする反強磁性秩序を確認している。ただ、格子の歪みによる超周期構造も報告されており、転移は磁気+構造相転移かと推測される。当日は秩序状態について議論する。
小林 理気; 川村 幸裕*; 平井 大士*; 西岡 孝*; 加藤 治一*; 松村 政博*; 松林 和幸*; 上床 美也*; 金子 耕士
no journal, ,
今日まで典型的な近藤半導体は「近藤一重項」と呼ばれる非磁性基底状態を形成するために磁気秩序は示さないと考えられてきた。しかしながら最近発見された近藤半導体化合物であるCeRuAl(斜方晶YbFeAl型)は27Kという比較的高い温度において相転移を示すことがマクロ測定によって指摘された。今回われわれはCeRuAlの中性子散乱実験からこの相転移が反強磁性転移であることを明らかにし、またこの高い磁気転移温度の起源を明らかにするためにCeRuAlのRh置換系試料を育成してそのマクロ測定を行った。
小林 理気; 川村 幸裕*; 西岡 孝*; 加藤 治一*; 松村 政博*; 松林 和幸*; 上床 美也*; 金子 耕士
no journal, ,
斜方晶YbFeAl型CeRuAlは27Kにおいて相転移を示すことがマクロ測定によって指摘されているが、この転移温度は同じ結晶構造を持つNdRuAl(T2.4K)やGdRuAl(T17.5K)と比べて比較的高く、現在この相転移の起源に注目が集まっている。今回われわれはCeRuAlの中性子散乱実験からこの相転移が反強磁性転移であることを明らかにし、またこの高い磁気転移温度の起源を明らかにするためにCeRuAlのRh置換系試料を育成してそのマクロ測定を行った。
小林 理気; 金子 耕士; 脇本 秀一; 芳賀 芳範; 松田 達磨; 山本 悦嗣; Robert, J.*; Mignot, J.-M.*; Andr, G.*; 松田 雅昌*; et al.
no journal, ,
CeRuAlは27 Kにおいて約8meVのスピンギャップを伴う起源が不明の反強磁性秩序を示すことが報告されており、最近注目を集めている物質である。前回われわれはCeRuAlのRh置換系試料のマクロ測定を行い、Rh置換によっては急激に減少し、低温で新たな異常が現れることを発見した。今回さらにRhをそれぞれ10%, 20%, 30%置換した試料の粉末中性子散乱実験を行い、Rh置換による磁気構造とスピンギャップの変化について詳細に調べた。22Kのデータで観測されたピークはすべてCe(RuRh)Alの核散乱ピークとして説明することができ、この試料が単相であることを示している。また2K, 6K, 9Kのデータでは磁気散乱と思われる超格子反射を新たに観測し、それらの代表的なピークは(0 1 0), (0 1 1), (1 0 1)の指数を付けることができた。発表では非弾性散乱実験の結果についても報告する予定である。
小林 理気; 金子 耕士; 脇本 秀一; 芳賀 芳範; 松田 達磨; 山本 悦嗣; Robert, J.*; Mignot, J.-M.*; Andr, G.*; 松田 雅昌*; et al.
no journal, ,
近藤半導体斜方晶CeRuAlは0.42という小さい磁気モーメントであるにもかかわらず、27Kという高い温度で反強磁性秩序(=(0, 1, 0), -axis)を示すことから注目を集めている。われわれはRh置換効果(electron dopant)の研究を行い、置換によりが急激に減少することを発見した。そこで今回Rhを5%, 10%, 20%置換した試料の粉末中性子散乱実験を行い、磁気構造の変化を調べた。実験の結果、伝播ベクトルの変化は見られなかったが、磁気モーメントの向きがすべての置換試料で-axisから-axisへフリップしていることがわかった。またそれに伴いの大きさがCeRuAlの秩序モーメントである0.42より二倍以上大きい約1程度まで大きくなっていることを見いだした。転移温度が減少していくにもかかわらずが増大する振る舞いから、キャリアの重要性に加え、相互作用が大きく変化している可能性が考えられる。
鈴木 恵理子; 小河 浩晃; 中島 邦久; 西岡 俊一郎; 逢坂 正彦; 山下 真一郎; 栗芝 綾子*; 遠堂 敬史*; 磯部 繁人*; 橋本 直幸*
no journal, ,
軽水炉シビアアクシデント時に生じるセシウムの構造材への吸着現象を詳細に調べるため、XPSやTEMによるミクロレベルでの元素分布測定を行った。その結果、化学組成が異なるCs-(Fe)-Si-O化合物が分布している可能性が示された。
鈴木 恵理子; 小河 浩晃; 中島 邦久; 西岡 俊一郎; 逢坂 正彦; 山下 真一郎; 栗芝 綾子*; 遠堂 敬史*; 磯部 繁人*; 橋本 直幸*
no journal, ,
軽水炉シビアアクシデント時に生じるセシウムの構造材への吸着現象を詳細に調べるため、XPSやTEMによるミクロレベルでの元素分布測定を行った。その結果、化学組成が異なるCs-(Fe)-Si-O化合物が分布している可能性が示された。