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中村 保之; 佐野 一哉; 森下 喜嗣; 丸山 信一郎*; 手塚 慎一*; 大鐘 大介*; 高島 雄次*
Journal of Engineering for Gas Turbines and Power, 133(6), p.064501_1 - 064501_3, 2011/06
被引用回数:1 パーセンタイル:11.68(Engineering, Mechanical)アブレイシブウォータージェット(AWJ)は、高圧水に混合した研掃材を切断部材に噴射して切断する工法であり、水中で金属やコンクリート等の部材を長いスタンドオフ(切断ヘッドと切断部材の距離)を保った状態で切断することができる。しかし、AWJは、切断で使用する研掃材が廃棄物となるという課題がある。また、水中で切断する際は、研掃材や切断粉で水が濁りカメラ等による目視での監視が困難であるという課題がある。これらの課題を解決するために切断試験を実施し、以下について確認した。(1)高圧水により加速された研掃材が持つエネルギーが部材の切断に寄与すると考えることで、研掃材の最適な供給量を予測できる可能性を見いだすとともに、切断能力に与える部材の照射硬化の影響を検討した。(2)水中切断時に発生する切断音や部材の振動の周波数の変化により、切断状況を判断できる可能性を見いだした。
中村 保之; 岩井 紘基; 佐野 一哉; 森下 喜嗣; 丸山 信一郎*; 手塚 慎一*; 大鐘 大介*; 高島 雄次*
デコミッショニング技報, (38), p.43 - 52, 2008/11
新型転換炉「ふげん」(原子炉廃止措置研究開発センター)の原子炉本体は、圧力管型を特徴としている。原子炉本体解体の検討にあたり、圧力管とカランドリア管からなる二重管構造部の同時解体技術として、アブレイシブウォータージェット(AWJ)切断技術を候補にあげ、その適用性を試験によって確認した。試験では、AWJの課題となる二次廃棄物量の低減と水中における切断監視技術の確立を目的として、最適な研掃材供給量,切断への研掃材再利用の可能性、並びに音及び振動による切断監視技術の適用の可能性を確認した。
丸山 信一郎*; 手塚 慎一*; 大鐘 大介*
三井住友建設技術研究所報告(CD-ROM), (6), p.185 - 192, 2008/11
新型転換炉「ふげん」の原子炉は、圧力管型を特徴としている。原子炉本体解体の検討にあたり、圧力管とカランドリア管からなる二重管の同時解体技術として、アブレイシブウォータージェット(AWJ)を候補にあげ、その適用性を試験した。試験では、AWJの課題となる二次廃棄物量の低減と水中における切断監視技術の確立を目的とし、切断への研掃材再利用の可能性と音及び振動による切断監視技術の適用の可能性を確認した。
中村 保之; 菊池 孝一; 森下 喜嗣; 臼井 龍男*; 大鐘 大介*
Proceedings of 14th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-14) (CD-ROM), 9 Pages, 2006/07
「ふげん」原子炉本体解体における固有の課題である、2重管構造である圧力管とカランドリア管の解体工法を明確にする必要がある。これら2重管部材は、高放射化したジルコニウム材であるため、公衆への環境影響を考慮すると、機械式切断工法が望ましい。また、工期短縮を図るため、2重管を同時に切断することを考えると、比較的スタンドオフを長くとれる工法が望ましい。以上のことから、切断工法として、アブレイシブウォータジェット工法を選定し、2重管解体への適用性の確認試験を行った。この結果、アブレイシブウォータージェット工法は、炉心部2重管の内側及び外側から同時に切断可能であることや、最厚肉の構造物にも適用可能であることを確認するとともに、研掃材供給量と切断速度の関係や二次廃棄物発生量や性状を明らかにした。
岩井 紘基; 中村 保之; 佐野 一哉; 丸山 信一郎*; 大鐘 大介*; 高島 雄次*
no journal, ,
「ふげん」の原子炉(重水減速沸騰軽水冷却圧力管型)は、放射化している224本の圧力管・カランドリア管等から構成され、2重管構造を有しており、水中での遠隔解体を予定している。解体工法としては、部材に対する熱影響が少なく、狭隘な空間での切断や遠隔解体に対応でき、かつ比較的長いスタンドオフを確保できるAWJ切断工法が候補の1つである。AWJによる炉内構造物の水中切断時には、切断粉等で濁水し、水中カメラでの切断の監視ができない可能性がある。このため、目視以外の切断を監視する手法として、水中切断時の母材振動による周波数特性の変化に着目し、切断可否の判別への適用性を検討する切断試験を実施した結果、実機での種々の材料,形状の構造物において切断可否の判別ができる見通しを得た。
中村 保之; 大鐘 大介*; 丸山 信一郎*
no journal, ,
新型転換炉ふげん発電所の原子炉本体解体工法の検討にあたり、圧力管とカランドリア管の2重管構造の解体技術として、2重管の切断がAWJ技術で可能であることを確認した。本稿では、2重管模擬材の切断試験における切断能力及び2次廃棄物(研掃材)低減方策について述べる。
中村 保之; 森下 喜嗣; 菊池 孝一; 臼井 龍男*; 大鐘 大介*
no journal, ,
「ふげん」原子炉本体固有の課題である原子炉内部に組み込まれている224本の圧力管・カランドリア管の2重管の解体工法を明らかにしていく必要がある。この2重管は切断実績の少ないジルコニウム合金材であり、また高放射化部材であることから、解体雰囲気等への影響を考慮すると機械式切断が好ましい。また、工期短縮を考慮し、これら2重管を同時に切断することを考えると、スタンドオフを比較的長くとれる切断方法が望ましい。以上のことから建設工事等で実績があり、開発規模が比較的小さいアブレイシブウォータージェット(以下、AWJという)を最適な工法の1つと考え、2重管切断への適用性を評価するため最適な切断速度や研掃材供給量等の条件を明らかにする試験を行った。また、切断によって発生する2次廃棄物の回収方法を検討するために、粒度分布等のデータ取得を行った。切断試験の結果、切断速度と最小研掃材供給量の関係が得られるとともに、研掃材供給量を建設工事等で一般的に用いられている量の約半分程度まで減少させても切断可能であることがわかった。この他、炉心構造材中で最も厚い板厚150mmのSUS材も1パスで切断できる能力があることがわかった。
中村 保之; 菊池 孝一; 森下 喜嗣; 大鐘 大介*; 臼井 龍男*
no journal, ,
新型転換炉ふげん発電所(以下「ふげん」と略す)の原子炉本体解体技術を検討する中で、逐次解体を想定した場合に「ふげん」固有の課題である圧力管とカランドリア管の2重管構造(以下、2重管と略す)解体へのアブレイシブウォータージェットの適用性を確認するため、2重管模擬材切断試験を行い、切断データを取得した。