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河村 拓馬; 坂本 尚久*; 尾崎 司*
Journal of Advanced Simulation in Science and Engineering (Internet), 10(1), p.31 - 39, 2023/02
遠隔地の大規模な流体計算結果をVRにより、とりわけボリュームレンダリングを使用して可視化することは、可視化分野における重要な課題である。遠隔可視化アプリケーションCS-PBVRは遠隔地にある大規模データを対話的にボリュームレンダリングできる。本研究では、CS-PBVRの画像生成をヘッドマウントディスプレイ向けに拡張し、遠隔VR可視化アプリVR-PBVRを開発した。またVR空間中で両手によるジェスチャ制御によって可視化データを操作できる機能を開発した。VR-PBVRを遠隔地のボリュームデータに適用し、対話的フレームレートで可視化できることを確認した。
山本 雅博*; 林 重成*; 鵜飼 重治*; 皆藤 威二; 大塚 智史; 大崎 智*; 東 司*
no journal, ,
焼戻しマルテンサイト相と残留相(フェライト相)の2相からなる9Cr-ODSフェライト鋼の高温強度は、残留相の存在により維持されることがわかっている。本研究では、9Cr-ODSフェライト鋼の高温引張強度を残留相の存在割合と関連付けて検討した。Fe-9Cr-0.13C-2W-0.2Ti-0.35Y2O3(wt%)を基本組成とし、残留相の量比を調整するためにC濃度を0.02%及び0.2%とした3種類の合金粉末をメカニカルアロイングにより作製し、1150Cでホットプレスにより焼結させた。これを約1000Cで熱間圧延を行った後、焼ならし,焼戻し熱処理を行い、高温引張試験(700C)及びEBSD解析を行った。熱間圧延後と熱処理後の試料について、室温でのビッカース硬さ試験も行った。ビッカース硬さ試験の結果、熱間圧延により、3試料において超微細粒が形成しHV=約700まで室温硬さが増加した。これを熱処理し、700Cにおいて高温引張試験を行った。C濃度が0.13%の試料では、残留相と焼戻しマルテンサイト相の2相共存により強度が向上していることがわかる。これには結晶粒サイズも影響しており、この結果をEBSDによる結晶方位解析の結果も含めて検討した。
河村 拓馬; 尾崎 司*; 井戸村 泰宏
no journal, ,
多数の専門家が関わる原子力分野の大規模シミュレーションでは、可視化結果を共有するための多地点遠隔可視化技術が必要である。しかし大規模データの転送や可視化は膨大なコストが必要であり、既存の可視化アプリの適用が困難である。粒子ベースのIn-situ可視化手法IS-PBVRはスパコン上の計算実行時に大規模な計算データを小さな可視化用粒子に圧縮し、In-situ制御により対話的な可視化が可能である。本研究ではIS-PBVRを複数拠点向けに拡張し、VR可視化を可能にした。