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鹿園 直哉; Pearson, C.*; O'Neill, P.*; Thacker, J.*
Nucleic Acids Research, 34(13), p.3722 - 3730, 2006/08
被引用回数:60 パーセンタイル:72.18(Biochemistry & Molecular Biology)電離放射線の持つ高い生物効果はクラスター化したDNA損傷に原因があると予想されているが、その突然変異誘発効果についてはほとんど研究が進んでいない。われわれは変異原性をもたない塩基損傷である5,6-ジヒドロチミン(DHT)を相補鎖上に配置させ、変異原性である8-オキソグアニン(8oxoG)の変異誘発効果に影響を与えるかを調べた。その結果、大腸菌の野生株及びグリコシラーゼ欠損突然変異株において、DHTと8-oxoGのクラスターは単独の8-oxoGよりも変異風発頻度が高いことが明らかとなった。このクラスターの修復の初期過程において、エンドヌクレアーゼIIIはDHTを除去し8-oxoGの相補鎖上に脱塩基部位(AP)もしくは鎖切断(SSB)を生じさせる役割があると考えられる。このAPもしくはSSBを持つ中間体は、多くのクラスター化した塩基損傷に共通すると思われる。また、クラスター化した損傷による突然変異誘発の抑制に最も重要なグリコシラーゼは、複製後に働くMutYであった。大腸菌内では変異を持つプラスミドともたないプラスミドがさまざまな量比で混在したことから、損傷を持つ2つの鎖は異なる速度で複製されることが示唆された。
鹿園 直哉; Pearson, C.*; Thacker, J.*; O'Neill, P.*
no journal, ,
クラスターDNA損傷は、電離放射線によって特異的に生じるものであるが、その変異誘発機構については不明な点が多い。そこで、二本鎖上の任意の位置に二つの塩基損傷(8-oxo-7,8-dihydroguanine(8-oxoG)とdihydrothymine(DHT))を配置させ、単独の塩基損傷に比べて大腸菌において変異誘発頻度が高まるかどうかを調べた。その結果、野生株,グリコシラーゼ欠損株において、8-oxoGもしくはDHT単独に対し8-oxoGとDHTとがクラスター化することで突然変異頻度は高まることが見いだされた。本研究で用いたクラスターDNA損傷では、DHTが先に除去される結果、多くの8-oxoGの除去が阻害されていると考えられる。しかしながら8-oxoGが先に除去されている可能性も残っている。クラスター損傷の修復過程に関してさらなる知見を得る目的から、8-oxoGが除去された後に生ずると考えられる中間体の変異誘発頻度を調べた。その結果、8-oxoGが先に除去された場合、その後生ずる脱塩基部位は速やかに1本鎖切断に変換されることが示唆された。
鹿園 直哉; Pearson, C.*; Thacker, J.*; O'Neill, P.*
no journal, ,
クラスターDNA損傷は、電離放射線によって特異的に生じるものであるが、その変異誘発機構については不明な点が多い。われわれは、クラスター化したDNA二本鎖上の2つの塩基損傷は単独の塩基損傷に比べて突然変異頻度は高まることを見いだした。クラスター損傷のプロセシングに関してさらなる知見を得る目的から、8-oxoGが除去された後に生ずると考えられる脱塩基部位や鎖切断を含む中間体の変異誘発頻度を調べた。その結果、「DHTと脱塩基部位」もしくは「DHTと鎖切断」では変異頻度が高くないが、「脱塩基部位と脱塩基部位」もしくは「脱塩基部位と鎖切断」では変異頻度が非常に高いことがわかった。これらの結果から、8-oxoGもしくはDHTが除去された後に残ったクラスター損傷内の塩基損傷は、脱塩基部位や鎖切断には変換されないことが示唆された。
鹿園 直哉; Pearson, C.*; Thacker, J.*; O'Neill, P.*
no journal, ,
クラスターDNA損傷は、電離放射線によって特異的に生じるものであるが、その変異誘発機構については不明な点が多い。そこで、二本鎖上の任意の位置に二つの塩基損傷(8-oxo-7,8-dihydroguanine (8-oxoG)及びdihydrothymine (DHT))を配置させ、単独の塩基損傷に比べて大腸菌において変異誘発頻度が高まるかどうかを調べた。その結果、野生株,グリコシラーゼ欠損株において、8-oxoGもしくはDHT単独に対し8-oxoGとDHTとがクラスター化することで突然変異頻度は高まることが見いだされた。本研究で用いたクラスターDNA損傷では、DHTが先に除去される結果、多くの8-oxoGの除去が阻害されると考えられるが、8-oxoGが先に除去される可能性も残っている。クラスター損傷の修復過程に関してさらなる知見を得る目的から、8-oxoGが除去された後に生ずると考えられる中間体の変異誘発頻度を調べた。その結果、「DHTとAP」もしくは「DHTと鎖切断」では変異頻度が高くないが、「APとAP」もしくは「APと鎖切断」では変異頻度が非常に高いことがわかった。これらの結果から、8-oxoGもしくはDHTが除去された後に残ったクラスター損傷内の塩基損傷は、AP部位や1本鎖切断には変換されないことが示唆された。
飯村 秀紀; Schuessler, H. A.*; Buchinger, F.*; Cocolios, T.*; Crawford, J. E.*; Gulick, S.*; Lee, J. K. P.*; Levy, C. D. P.*; Pearson, M.*; Lioubimov, V.*; et al.
no journal, ,
希土類元素では、中性子数が74近傍で原子核の変形度が急激に大きくなることが核構造模型から予測されている。この領域を調べるために、La(N=74)の超微細構造を初めて測定した。これは、われわれがこれまで行ってきたLaのオフライン・レーザー分光実験をオンライン実験に発展させたものである。放射性核種であるLa(T=59min)は、TRIUMFサイクロトロンの陽子ビームを用いて核破砕反応により生成した。超微細構造スペクトルは、コリニア・レーザービーム分光の手法により観測した。得られた超微細構造定数よりLaの原子核の電磁気モーメントを決定した。また、particle triaxial-rotor模型をもとに、モーメントの理論値を計算した。両者を比較した結果、Laの原子核が大きく非軸対称変形しいると仮定すると、理論値は実験値を再現することがわかった。
鹿園 直哉; Pearson, C.*; Thacker, J.*; O'Neill, P.*
no journal, ,
クラスターDNA損傷は、単一の放射線のトラックによって生じる電離放射線に特徴的なものと考えられているが、そのin vivoでのプロセシングについては不明な点が多い。そこで、二本鎖上の任意の位置に二つの塩基損傷(8-oxo-7,8-dihydroguanine (8-oxoG)及びdihydrothymine(DHT))を配置させ、単独の塩基損傷に比べて大腸菌において変異誘発頻度が高まるかどうかを調べた結果、クラスターDNA損傷では突然変異頻度は高まることが見いだされた。8-oxoGと脱塩基部位(AP site)からなるクラスターDNA損傷でも同様な結果が得られた。クラスター損傷の修復過程に関してさらなる知見を得る目的から、8-oxoGが除去された後に生ずると考えられる中間体を調べたところ、「APとAP」もしくは「APと鎖切断」ではほとんど複製が起こらないことが明らかになった。これらの結果から、8-oxoGもしくはDHTが除去された後、残ったクラスター損傷内の塩基損傷は、AP部位や1本鎖切断にさらに変換されないと示唆される。