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五十嵐 悠; 山口 一郎*; 小田 啓二*; 福士 政広*; 阪間 稔*; 飯本 武志*
日本放射線安全管理学会誌, 21(2), p.74 - 76, 2022/11
日本保健物理学会エックス線被ばく事故検討WGでは、2021年に国内で発生したエックス線被ばく事故の背景と経緯、線量評価、健康影響などの情報収集を行い、(1)安全管理上の対策・課題、(2)測定、線量推定に関する課題、(3)社会とのコミュニケーション上の課題等の整理を進めている。本発表では検討WGを代表して、これまでに集約された国内外におけるエックス線被ばく事故事例を紹介し、事故に至る原因の整理とこれにより明らかとなった問題を提起する。
Chiera, N. M.*; 佐藤 哲也; Eichler, R.*; 富塚 知博; 浅井 雅人; 安達 サディア*; Dressler, R.*; 廣瀬 健太郎; 井上 浩樹*; 伊藤 由太; et al.
Angewandte Chemie; International Edition, 60(33), p.17871 - 17874, 2021/08
被引用回数:5 パーセンタイル:25.61(Chemistry, Multidisciplinary)等温ガスクロマトグラフ法を用いて、105番元素ドブニウム(Db)の単一原子を対象として、揮発性オキシ塩化物を合成し、化学的性質を調べた。同一条件下で同族元素ニオブおよびタンタルの揮発性と比較したところ、NbOCl TaOCl
DbOCl
の関係が得られた。これはDb分子中の共有結合性が周期表からの予想よりも強くなっているためと考えられる。本成果により、超アクチノイド元素の化学的性質に関する理論計算に対する信頼できる実験データを与えることができた。
佐藤 哲也; 浅井 雅人; Borschevsky, A.*; Beerwerth, R.*; 金谷 佑亮*; 牧井 宏之; 水飼 秋菜*; 永目 諭一郎; 長 明彦; 豊嶋 厚史; et al.
Journal of the American Chemical Society, 140(44), p.14609 - 14613, 2018/11
被引用回数:32 パーセンタイル:69.73(Chemistry, Multidisciplinary)第一イオン化エネルギー(IP)は、原子の価電子軌道に関する情報を与える。99番元素アインスタイニウムよりも重いアクチノイドのIP
は、一度に一つの原子しか扱うことのできない実験の難しさから、これまでに実験的に測定された例はなかった。我々は表面電離法を応用した新しい測定手法により、103番元素ローレンシウム(Lr)のIP
測定に成功し、Lrが弱く束縛された最外殻電子をもつことを強く示唆する結果を得た。一方、Lrとは対象的に、102番元素ノーベリウムは充填された5f軌道および7s軌道をもつために、アクチノイド中最高のIP
をもつと考えられている。表面電離法によるIP
決定法をNoおよび100番元素フェルミウム, 101番元素メンデレビウムに適用することにより求められた各IP
から、5f軌道への電子の充填に伴ってIP
が単調に増加し、Noで最も大きくなることを確かめることができた。このことから、f軌道に電子が充填され、アクチノイド系列がLrで終わることを実験的に確かめた。
浅井 雅人; 塚田 和明; 阪間 稔*; 羽場 宏光*; 市川 隆敏*; 石井 康雄; 豊嶋 厚史; 石井 哲朗; 西中 一朗; 永目 諭一郎; et al.
Physical Review C, 87(1), p.014332_1 - 014332_6, 2013/01
被引用回数:6 パーセンタイル:41.96(Physics, Nuclear)Noの基底状態のスピン・パリティ,中性子軌道配位を
崩壊核分光により初めて実験的に同定した。
Noは、これまでにスピン・パリティや一粒子軌道配位が同定された原子核の中で最も中性子数の多い原子核である。本研究により
Noの基底状態と娘核
Fmの231.4keV励起準位の中性子軌道配位が9/2
[615]と同定され、この領域の原子核における中性子一粒子軌道のエネルギー間隔と順序が明らかになった。中性子数
=157における9/2
[615]基底状態の出現は、
=152と
=162に存在する変形殻ギャップ間の中性子軌道のエネルギー順序が中性子数が増えるにつれて大きく変化していることを示唆している。
豊嶋 厚史; 羽場 宏光*; 塚田 和明; 浅井 雅人; 秋山 和彦*; 後藤 真一*; 石井 康雄; 西中 一朗; 佐藤 哲也; 永目 諭一郎; et al.
Radiochimica Acta, 96(3), p.125 - 134, 2008/03
被引用回数:29 パーセンタイル:84.69(Chemistry, Inorganic & Nuclear)Cm(
O,5n)
Rf反応により104番元素ラザホージウム(Rf)を生成し、陰イオンフッ化物錯体の形成を陰イオン交換法を用いて調べた。フッ化物イオン濃度0.0005-0.013MでRfヘキサフルオロ錯体[RfF
]
が形成することを初めて明らかにした。[RfF
]
の形成は同族元素Zr, Hfのヘキサフルオロ錯体と著しく異なり、[RfF
]
の錯形成定数は同族元素Zr, Hfの錯形成定数より少なくとも一桁小さいことを明らかにした。
浅井 雅人; 塚田 和明; 市川 進一; 阪間 稔*; 羽場 宏光*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 後藤 真一*; 小島 康明*; 大浦 泰嗣*; et al.
Physical Review C, 73(6), p.067301_1 - 067301_4, 2006/06
被引用回数:21 パーセンタイル:75.32(Physics, Nuclear)ガスジェット結合型オンライン同位体分離器を用いてCm及び
Cmの
崩壊を研究した。新核種
Cmを初めて同定し、その
崩壊の遷移エネルギーが6656keVであることを明らかにした。
Cmの
線エネルギーを精度よく再決定し、娘核
Puの第1励起準位へ遷移する
線の観測にも成功した。
Puの第1励起準位のエネルギーは、他のPu同位体のそれに比べてかなり高いことが明らかになった。
浅井 雅人; 塚田 和明; 阪間 稔*; 市川 進一; 石井 哲朗; 永目 諭一郎; 西中 一朗; 秋山 和彦; 長 明彦; 大浦 泰嗣*; et al.
Physical Review Letters, 95(10), p.102502_1 - 102502_4, 2005/09
被引用回数:64 パーセンタイル:87.39(Physics, Multidisciplinary)Noの
崩壊に伴う
線及び内部転換電子を
線との同時計数法により測定し、娘核
Fmの励起準位を構築した。
No線源の作成にはガスジェット搬送法とオンライン同位体分離法を用いた。測定された内部転換係数から
Fmの124.1keV準位のスピン・パリティを決定し、124.1keV準位及び
Noの基底状態の中性子軌道配位を3/2
[622]と同定した。
Noの基底状態の配位は同じ中性子数155を持つ軽い核の配位とは異なることを明らかにした。
市川 進一; 浅井 雅人; 塚田 和明; 羽場 宏光*; 永目 諭一郎; 柴田 理尋*; 阪間 稔*; 小島 康明*
Physical Review C, 71(6), p.067302_1 - 067302_4, 2005/06
被引用回数:19 パーセンタイル:74.42(Physics, Nuclear)ガスジェット搬送装置と結合したオンライン同位体分離器を用い、ウランの陽子誘起核分裂で生成する中性子過剰未知希土類核、Pm,
Sm,
Gdを発見し、それぞれの半減期を1.5
0.2s, 2.4
0.5s, 4.8
1.0sと決定した。また、
Gdについては部分崩壊図式を構築した。さらに、以前に見いだした
Tbの半減期を精度よく再測定し25.6
2.2sと決定した。本研究で見いだした新核種の半減期は、大局的理論で予測された半減期と良い一致を見た。
浅井 雅人; 阪間 稔*; 塚田 和明; 市川 進一; 羽場 宏光*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 後藤 真一*; 小島 康明*; 大浦 泰嗣*; et al.
European Physical Journal A, 23(3), p.395 - 400, 2005/02
被引用回数:16 パーセンタイル:70.67(Physics, Nuclear)線核分光の手法により
AmのEC崩壊を研究した。
Amには半減期3.6分と2.9分の2つの核異性体があることがわかった。娘核
Puの励起準位を構築し、
の8重極振動バンドと2準粒子状態を同定した。2準粒子状態のうちの1つは半減期1.2
秒のKアイソマーであった。
Amから
Puの2準粒子状態へのEC遷移は
=4.8-5.3という小さい値を示し、この事実から
Amと2準粒子状態の陽子-中性子配位を決定した。
永目 諭一郎; 塚田 和明; 浅井 雅人; 豊嶋 厚史; 秋山 和彦; 石井 康雄; 佐藤 哲也; 平田 勝; 西中 一朗; 市川 進一; et al.
Radiochimica Acta, 93(9-10), p.519 - 526, 2005/00
被引用回数:31 パーセンタイル:86.97(Chemistry, Inorganic & Nuclear)東海研究所タンデム加速器を用いて進めてきた超重元素(104番元素)ラザホージウム(Rf)の単一原子レベルでの化学挙動研究について報告する。特に短寿命(78秒)で数分間に1原子の割合で生成するRfのイオン交換挙動を調べるために開発した自動迅速イオン交換分離装置の概要を紹介する。また最近得られたRfのフッ化物錯体のイオン交換挙動について詳しく述べる。これはRfのフッ化水素酸溶液中での陰イオン交換挙動が、周期表同族元素であるジルコニウムやハフニウムの挙動とは大きく異なっていて、Rfのフッ化物形成に相対論効果が寄与している可能性を指摘する興味深い結果である。
浅井 雅人; 阪間 稔*; 塚田 和明; 市川 進一; 羽場 宏光*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 後藤 真一*; 小島 康明*; 大浦 泰嗣*; et al.
European Physical Journal A, 22(3), p.411 - 416, 2004/12
被引用回数:9 パーセンタイル:50.65(Physics, Nuclear)AmのEC及び
崩壊を
線核分光の手法により調べた。
Puの励起準位を初めて構築し、予備的ではあるが準位のスピン・パリティ及びニールソン軌道を同定した。実験結果から
Amの基底状態の軌道配位を
と評価した。一方
Npの
準位のエネルギーは15keV以下であることがわかり、実験で得られた
線のエネルギー値と合わせて、
Amの
値を6569
keVと決定した。
羽場 宏光*; 塚田 和明; 浅井 雅人; 豊嶋 厚史; 秋山 和彦; 西中 一朗; 平田 勝; 矢板 毅; 市川 進一; 永目 諭一郎; et al.
Journal of the American Chemical Society, 126(16), p.5219 - 5224, 2004/04
被引用回数:44 パーセンタイル:72.46(Chemistry, Multidisciplinary)Cm(
O,5n)
Rf反応で生成する104番元素ラザホージウム(Rf)のフッ化物錯体のイオン交換挙動を単一原子レベルで明らかにした。Rfの陰イオン交換挙動は、周期表同族元素であるジルコニウム(Zr)やハフニウム(Hf)の挙動とは明らかに異なることがわかり、Rfのフッ化物形成に相対論効果が寄与している可能性を指摘した。
永目 諭一郎; 羽場 宏光*; 塚田 和明; 浅井 雅人; 豊嶋 厚史; 後藤 真一*; 秋山 和彦; 金子 哲也; 阪間 稔*; 平田 勝; et al.
Nuclear Physics A, 734, p.124 - 135, 2004/04
被引用回数:11 パーセンタイル:56.34(Physics, Nuclear)超重元素(超アクチノイド元素)の化学研究についてレビューする。特に単一原子を対象にした化学実験の最近の進歩や、重元素領域で期待される化学結合における相対論効果の検証を中心に述べる。さらに原研で進めている超アクチノイド元素,ラザホージウム(Rf),ドブニウム(Db)の化学挙動研究からRfのイオン交換挙動について詳しく報告する。
阪間 稔*; 浅井 雅人; 塚田 和明; 市川 進一; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 羽場 宏光*; 後藤 真一*; 柴田 理尋*; 河出 清*; et al.
Physical Review C, 69(1), p.014308_1 - 014308_11, 2004/01
被引用回数:23 パーセンタイル:75.43(Physics, Nuclear)原研タンデム加速器から得られるLiビームを用いてウラン同位体
Uを照射し、中性子欠損アメリシウム同位体
Amを合成した。核反応生成生物はガスジェット結合型オンライン同位体分離器により、選択的に分離され放射線測定から同定された。
Amのアルファ壊変を初めて観測するとともに、
Amのアルファ壊変データを詳細に調べ、これら同位体のアルファ壊変に伴う阻害因子に関して新たな知見を得た。
浅井 雅人; 塚田 和明; 市川 進一; 阪間 稔*; 羽場 宏光*; 永目 諭一郎; 西中 一朗; 秋山 和彦; 豊嶋 厚史; 金子 哲也*; et al.
European Physical Journal A, 16(1), p.17 - 19, 2003/01
被引用回数:8 パーセンタイル:49.76(Physics, Nuclear)原研タンデム加速器に付設されたガスジェット搬送装置結合型オンライン同位体分離装置を用いて新核種Bkを初めて同定した。
BkのEC崩壊に伴うX線及び3本の
線を確認し、半減期を4.6分と決定した。半減期の値と観測された
線のエネルギーや強度は、
Bkの基底状態
から娘核の励起準位
へのEC遷移を考えることで無理なく説明できる。
後藤 真一*; 加治 大哉*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 市川 進一; 塚田 和明; 浅井 雅人; 羽場 宏光; 光岡 真一; 西尾 勝久; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 255(1), p.73 - 76, 2003/01
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Chemistry, Analytical)核分裂における質量収率分布と分裂片殻構造の相関について、Th,
Uの陽子誘起核分裂を用いて調べた。分裂片の質量収率分布は二重飛行時間法を用いて高精度で求めた。非対称質量分布の収率が分裂片の原子番号50に基づく殻構造の影響を強く受けていることを明らかにした。
阪間 稔*; 塚田 和明; 浅井 雅人; 市川 進一; 羽場 宏光; 後藤 真一*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 大浦 泰嗣*; 小島 康明*; et al.
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.3), p.34 - 37, 2002/11
中性子欠損アクチノイド核Am並びに
Cmの壊変特性をガスジェット結合型オンライン同位体分離装置を用いて調べた。これらの核種は、タンデム加速器から得られる
Liビームを用いて
U,
Npターゲットを照射して合成した。この中で
Amと
Cmは新アイソトープとして同定した。また
壊変エネルギーと
壊変半減期の系統性に基づき、本研究で初めて観測した
Am及び
Amの
壊変遷移に関して考察した。
浅井 雅人; 阪間 稔; 塚田 和明; 市川 進一; 羽場 宏光; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 後藤 真一; 小島 康明*; 大浦 泰嗣*; et al.
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.474 - 477, 2002/08
中性子欠損領域に位置する短寿命アメリシウム及びキュリウム同位体をタンデム加速器を用いて合成し、イオン化・同位体分離することでそれらのEC崩壊及び微弱な崩壊を観測した。
AmのEC崩壊に伴う
線の観測から崩壊図式を作成し、親核及び娘核における陽子中性子の配位を決定した。
Amで観測された
崩壊は
軌道間の主
遷移であることがわかった。これらのデータからこの領域の原子核の核構造,変形度,原子質量などを明らかにした。
永目 諭一郎; 浅井 雅人; 羽場 宏光; 後藤 真一*; 塚田 和明; 西中 一朗; 西尾 勝久; 市川 進一; 豊嶋 厚史*; 秋山 和彦*; et al.
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 3(1), p.85 - 88, 2002/06
Cm(
O, 5n)及び
Cm(
F, 5n)反応を用いて104番元素
Rf及び105番元素
Dbを合成した。またこれら核種の生成最適条件を求めるために反応の励起関数を測定した。それぞれ94MeV
Oの照射で
Rfの断面積が13nb,103MeV
Fの照射で
Dbのそれが1.5nbであった。さらに得られた実験値と統計模型による計算結果との比較を行った。
羽場 宏光; 塚田 和明; 浅井 雅人; 後藤 真一*; 豊嶋 厚史; 西中 一朗; 秋山 和彦; 平田 勝; 市川 進一; 永目 諭一郎; et al.
Journal of Nuclear and Radiochemical Sciences, 3(1), p.143 - 146, 2002/06
われわれの研究グループでは、超アクチノイド元素である104番元素ラザホージウム(Rf)の溶液化学実験を進めている。まず、Rfの同族元素Zr並びにHfに加え擬4族元素Thの放射性トレーサーを製造し、バッチ法により1.1-13.1M HNO並びに1.0-11.5M HCl系における陰イオン交換分配係数を系統的に測定した。また、Rfの単一原子の化学実験を行うために、繰り返し実験が可能な迅速イオン交換分離装置(AIDA)を開発した。原研タンデム加速器を用いて、
Ge(
O,xn),
Gd(
O,xn)並びに
Cm(
O,5n)反応によってそれぞれ
Zr,
Hf並びに
Rfを製造し、4.0-11.5M HCl並びに8.0M HNO
系における陰イオン交換実験を行った。塩酸系では、7.0-11.5Mの範囲でRfの分配係数は塩酸濃度の増加とともに急激に増加し、陰イオン塩化物錯体([Rf(OH)Cl
]
,[RfCl
]
)の形成を示唆した。また、樹脂への吸着性の強さは、Rf
Zr
Hfの順であることがわかった。一方、8.0M HNO
系では、Rfは同族元素ZrとHfと同様に陰イオン交換樹脂に対して低い吸着性を示し、ThやPuと全く異なることがわかった。