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林 健太; 中村 孝久; 高城 久承; 堀江 薫; 中山 保; 橋本 和彦; 林 省一; 中村 信二; 竹中 茂樹; 石塚 信男; et al.
Proceedings of INMM 54th Annual Meeting (CD-ROM), 10 Pages, 2013/07
新型転換炉ふげんは福井県敦賀市にある重水減速沸騰軽水冷却型原子炉の原型炉である。ふげんは2003年3月に運転を終了し、現在は廃止措置(解体)段階にあるが、その使用済燃料貯蔵プールにはMOX及びUOの使用済燃料が存在する。ふげんは原型炉であることから、使用済燃料貯蔵プールでの燃料取扱には柔軟性があり、使用済燃料にかかわる各種の測定試験を行うことができる。そのような特徴を活かして、JAEAとU.S.DOE(LANL)は、統合PNAR・SINRD装置によるPu量の非破壊測定試験を2013年6月末より実施する。本発表では、JAEA/USDOE共同研究PAS24において、ふげんで実施したPu-NDA装置(統合PNAR+SINRD)によるふげん使用済燃料の実測定及び、事前に実施したリハーサルの試験結果等について報告する。
片野 好章; 江原 里泰; 高城 久承; 中村 孝久; Bolind, A.; 瀬谷 道夫
核物質管理学会(INMM)日本支部第33回年次大会論文集(インターネット), 10 Pages, 2012/10
新型転換炉「ふげん」は、重水減速沸騰軽水冷却圧力管型の原型炉である。「ふげん」は2003年3月に運転を終了し、現在は廃止措置段階にあるが、燃料貯蔵プールには使用済MOX燃料を保有しており、燃料の非破壊測定(NDA)試験を柔軟に実施することが可能である。原子力機構と米国ロスアラモス国立研究所(LANL)は、統合PNAR/SINRD(Passive Neutron Albedo Reactivity/Self-Interrogation Neutron Resonance Densitometry)装置によるNDA試験を2013年に「ふげん」において行うことを計画し、現在、LANLでは統合PNAR/SINRD装置の設計・製作を、原子力機構では試験の準備を実施している。NDA試験のための準備において、特に、試験条件等を規制、安全基準に合致させることは、商業用軽水炉における同様なNDA測定に向け重要な教訓になるものと考えられることから当該試験の準備の実施状況について報告する。
江原 里泰; 片野 好章; 中村 孝久; 高城 久承; Bolind, A.; 瀬谷 道夫
Proceedings of INMM 53rd Annual Meeting (CD-ROM), 10 Pages, 2012/07
新型転換炉ふげんは福井県敦賀市にある重水減速沸騰軽水冷却型原子炉の原型炉である。ふげんは2003年3月に運転を終了し、現在は廃止措置(解体)段階にあるが、その使用済燃料貯蔵プールにはMOX及びUOの使用済燃料が存在する。ふげんは原型炉であることから、使用済燃料貯蔵プールでの燃料取り扱いには柔軟性があり、使用済燃料にかかわる各種の測定試験を行うことができる。そのような特性を生かして、原子力機構とU.S.DOE(LANL)は、統合PNAR・SINRD装置によるPu量の非破壊測定試験を2013年に行うことを計画している。現在、LANL側はPNAR・SINRD検出器の設計・製作を行い、原子力機構側は試験のための準備を行っている。本発表では、ふげんにおける同装置の試験実施場所の選定、装置の設置方法や試験手順の検討状況等について報告する。
直井 洋介; 北端 琢也; 森田 聡; 高城 久承; 八木 正邦; 新沢 達也
第13回環太平洋原子力会議2002, 0 Pages, 2002/00
原子炉冷却系の応力腐食割れ予防対策として1985年から「ふげん」に水素注入法を適用しSCCは発生を予防している。「ふげん」では還元法による系統化学除染法を開発し、1989年と1990年の定検時に適用して大幅な被ばく低減に成功した。長期的な水素注入の適用によって原子炉冷却系配管の酸化皮膜中のCr濃度が高くなり、開発した還元法による除染法では効果が期待できないため、新たな酸化還元法を開発し1999年と2000年に適用し、大幅な被ばく低減を図った。また、除染後の再汚染を抑制するため亜鉛注入法を1999年から適用して再汚染を大幅に抑制した。
高城 久承; 森田 聡; 北端 琢也
サイクル機構技報, (12), p.66 - 74, 2001/09
新型転換炉ふげん発電所では、定期検査に伴う被ばく線量を低減するためにプラント線量率上昇抑制技術としてGEプラントで1986年から採用され始めた亜鉛注入技術に着目し、「ふげん」への適用の見通しが得られた。この結果を受けて。1998年8月から実機への短期亜鉛注入試験を行い、実機での亜鉛注入効果と安定して注入できることを確認した。その後、第15回定期検査後の1999年8月の原子炉起動時から連続亜鉛注入試験を開始し、系統科学除染後の再循環系配管への放射能付着抑制効果が確認され、プラント線量率上昇抑制対策としての亜鉛注入技術の実証をすることができた。
佐藤 有司; 高城 久承; 森田 聡; 下村 達夫*; 関根 智一*; 竹田 正幸*
no journal, ,
原子炉廃止措置研究開発センター(ふげん)の管理区域内に保管されている放射性物質等を含むテトラクロロエチレン廃液を無害化する処理試験を実施した。試験結果から、テトラクロロエチレンと放射性物質等の不純物を蒸留により分離回収したのち、テトラクロロエチレンを隔膜電解還元処理及びナノ鉄複合粒子による還元処理によってエチレン等に分解する無害化処理方法の実用化の見通しが得られた。
湯浅 豊隆; 阿部 輝宜; 中村 孝久; 明珍 宗孝; 高城 久承
no journal, ,
「ふげん」では、1980年にステンレス鋼製配管の一部にSCCが発見されたため、直ちに対策工事が実施され、その後はSCC等によるクラック発生のトラブルを被ることなく運転期間を全うした。当グループでは、ふげんで実施したSCC対策技術、すなわち、材料交換、溶接残留応力低減のための高周波加熱(IHSI)、および水中酸素濃度低減のための水素注入の有効性を確認するため、再循環系配管を中心に実機材料の経年変化状況の調査を行った。その結果、材料にクラックなどはなく、また、材料の溶接熱影響部の残留応力解析からSCC対策技術の有効性を検証することができた。
佐藤 有司; 高城 久承; 浜田 宣幸; 関根 智一*; 竹田 正幸*; 秋山 隆司*
no journal, ,
原子炉運転中にアスファルト固化装置蒸発缶の洗浄剤として使用していたテトラクロロエチレンは有害性が確認されたため、使用を中止した。洗浄に使用したテトラクロロエチレンには放射性物質等不純物が含まれており、不純物の分離及びテトラクロロエチレンの無害化処理について試験を行い、無害化できる見通しが得られた。無害化処理方法は、放射性物質等を含有したテトラクロロエチレン廃液を蒸留し、残渣と高濃度のテトラクロロエチレンに分離する。蒸留で得られた高濃度のテトラクロロエチレンを純水中に15010000mg/Lとナノ鉄複合粒子を0.01
5wt%を混合し、無害化処理を行った。無害化処理の結果、テトラクロロエチレンをエチレン等のガスに分解し、テトラクロロエチレンを無害化することができた。分解速度は、テトラクロロエチレンの投入量によって左右されるが、平均20
30ppm/h程度で処理することができた。