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江花 稔; 野田 喜美雄; 小林 博英; 相馬 丞; 三上 智; 豊田 素子; 大柳 勝美*
PNC TN8410 98-075, 36 Pages, 1998/07
原子力施設においてコンクリートは、放射線に対しての遮へい体として使用されている。その中でも主に原子炉などの遮へい体には、普通コンクリート(密度2.35g/cm
)より密度の大きいコンクリート(約3.0
3.5g/cm
)が使用されており、遮へい効果が大きいのが特徴である。今回、遮へい性能を試験した重コンクリートは、密度が普通コンクリートに比べ約2倍(4.99g/cm
)と大きいため、遮へい体として利用した場合、放射線に対する遮へい性能の更なる向上が期待できる。本試験では、新しい重コンクリートおよび普通コンクリートについて厚さを10cm、20cm、30cmと変えて照射試験を行い、その遮へい性能を比較した。また、照射試験だけでなく遮へい計算コードを用いた評価や散乱線評価試験を行った。その結果、今回試験した重コンクリートは普通コンクリートに比べ、
線に対して2倍、中性子に対してはおよそ1.2倍の遮へい性能を示した。通常
線に対する遮へい性能は遮へい体の密度に比例するため、
線についての遮へい結果は妥当である。また、重コンクリートの組成成分中の鉄などによる非弾性散乱の寄与で、中性子の遮へい性能にも向上がみられたものと考えられる。
線基準校正場の散乱線評価(その1)江花 稔; 大関 清; 小林 博英; 三上 智; 豊田 素子; 広沢 雅也*; 大柳 勝美*
PNC TN8410 97-292, 17 Pages, 1997/09
東海事業所計測機器校正施設に設けられている複数の照射室のうち照射室Aに関して、線源-検出器間距離が1mから4mの間で、校正テーブル及び線量計支持具による散乱線の寄与の程度を評価した。その結果、放管機器の校正作業時には無視できるほど散乱線の寄与は少ないことがわかった。