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三枝 純; 柳澤 華代; 山口 敏夫; 眞鍋 早知; 依田 朋之; 前田 智史; 内海 あずさ; 柴道 勝; 江尻 明; 栗田 義幸; et al.
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原子力機構は2011年6月に福島市内に活動拠点を設け、環境放射線(能)モニタリングや環境回復活動を実施してきた。2012年9月には福島市笹木野地区に分析所(笹木野分析所)を開設し、環境試料の放射能分析を行うための体制を整えてきた。このうち、線スペクトロメトリに基づく放射能定量について、2015年10月にISO/IEC17025国際標準規格に基づく試験所としての認定を得た。本発表では当分析所の目的、保有機器、業務の概要、分析の信頼性向上に向けた各種取り組みについて紹介する。
内海 あずさ; 武石 稔; 三枝 純
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福島第一原子力発電所の事故後、Srの迅速な分析法が求められるようになり、フローインジェクション装置にEichron社製Srレジンを接続し、Srの抽出からICP-MS測定までを連続的に行う手法が提案されている(Takagai et al., 2014)。この手法は、安定核種のSrで検量線を作成しSrの定量に使用する。このため管理区域外でも導入可能である。通常、検量線は測定対象の濃度に応じて作成するため、環境試料に含まれるSrを定量するにはppqpptの領域のSr検量線が必要である。しかしこの濃度領域では、試薬や器具類に不純物として含まれる(あるいは付着している)Srの影響が大きく、Sr検量線の作成は困難であると考えられる。そこで今回は、試薬・器具類からの影響の低減及びpptオーダーでのSr検量線の作成について検討を行った。
眞鍋 早知; 内海 あずさ; 松原 菜摘; 三枝 純; 武石 稔
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福島第一原子力発電所事故で放出された放射性核種の中でも、Sr及びHは半減期が28.8年及び12.3年と比較的長い核種である。Srは生体内に取り込まれると骨に蓄積されやすく、事故当時、Cs等と同様に環境中に放出されたことが報告されている。Hは主に水(HO)の状態で汚染水中に含まれ、汚染水からの除去は困難である。また、Hの実効線量係数は生体内の、Hの存在形態によって大きく異なるため、存在形態別にH濃度を測定する必要がある。そのため、これらの核種に関しては継続的な監視が必要であるが、Sr分析及び生体組織中のH分析共に、従来の分析法では非常に時間が掛かり、一度に処理できる試料数も限られている。本件では、これらの分析法を導入・迅速化し、福島における環境試料の分析、特に農産物や海産物のモニタリングに適用する事を目的に、各分析法の検討を行った。