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Martin, A. J.; 湯佐 泰久; 梅田 浩司
EGS-AGU-EUG Joint Assembly 2003, 0 Pages, 2003/05
None
Martin, A. J.; 梅田 浩司; 湯佐 泰久
サイクル機構技報, (18), p.59 - 70, 2003/03
地質環境の長期安定性を評価するためには、地殻変動や火山活動等といった将来の自然現象を予測するための技術開発が不可欠である。我が国における火山活動の予測に関する研究は、主に防災対策の観点から、既存の活火山において想定される噴火様式や被害の程度等の評価を中心に進められてきたが、新たな火山の発生の可能性等といった数万年オーダを対象とした予測に関する研究はほとんど行われていない。本研究では、空間統計学に基づく確率モデル((1)空間モデル、(2)時空間モデル、(3)修正時空間モデル)を用いて東伊豆単成火山群、山陰地方東部の神鍋・扇ノ山単成火山群を例として長期的な火山活動の予測を試みた。
Martin, A. J.; Takahashi, M.*; 梅田 浩司; 湯佐 泰久
Acta Geophysica Polonica, 51(3), p.271 - 289, 2003/00
我が国における火山活動の予測に関する研究は、主に防災対策の観点から、既存の活火山において想定される噴火様式や被害の程度等の評価を中心に進められてきたが、新たな火山の発生の可能性等といった数万年オーダを対象とした予測に関する研究はほとんど行われていない。本論分では、最近の確率モデルをレビューし、空間統計学に基づく確率モデル(1:空間モデル、2:時空間モデル)を用いて東伊豆単成火山群、山陰地方東部の神鍋・扇ノ山単成火山群を例として長期的な火山活動の予測を試みた。各モデルの信頼性も検証した。
Martin, A. J.; 湯佐 泰久; 梅田 浩司
American Geophysical Union 2002 Fall Meeting, p.F1501 - F1502, 2002/12
None
高橋 嘉夫*; 吉田 英一; Sato, Nana*; 濱 克宏; 湯佐 泰久; 清水 洋
Chemical Geology, 184(3-4), p.311 - 335, 2002/00
被引用回数:142 パーセンタイル:90.47(Geochemistry & Geophysics)地下深部における希土類元素の挙動を把握するために、土岐花崗岩・瑞浪層群および地下水中の希土類元素の分布パターンを調査した。その結果、今回分析を行った全ての岩石および地下水についてテトラド効果が認められた。岩石、地下水に認められるWまたはM型のテトラド効果から、瑞浪層群中に存在する希土類元素は、土岐花崗岩から地下水により供給された可能性があることが考えられた。
湯佐 泰久
資源・素材, 118(10,1), p.631 - 640, 2002/00
ナチュラルアナログ研究の意味、現状、特にサイクル機構での研究成果の紹介などについて述べた。これは「自然から学ぶ放射性廃棄物処分の智恵 -地質学の役割」の内容を若干簡略化したものである。また2002年1月25日資源・素材学会北海道支部会合にて発表した内容であるが本学会編集委員長の恒川教授と石島教授(伴に北海道大学工学部)に本学会誌の解説記事に投稿するよう依頼されたものである。
湯佐 泰久
地学雑誌, 109(5), p.805 - 808, 2001/00
高レベル放射性廃棄物地層処分研究開発の有力な方法のひとつとしてナチュラルアナログ研究がある。その研究の現状・意義について説明した。
湯佐 泰久
地質学会論文集「明日を拓く地質学」, p.78 - 106, 2001/00
放射性廃棄物処分の概念、安全確保の考え方、研究開発の現状を説明し、次に地質学の役割としてナチュラルアナログ研究があること、その研究の実施に当っての留意点などを実例を挙げて説明した。
湯佐 泰久; 松田 時彦*; 宇井 忠英*; 小池 一之*
JNC TN7400 2000-003, 163 Pages, 2000/01
本シンポジウムは,核燃料サイクル開発機構(JNC)が地層処分研究開発の基盤となる研究,すなわち地層科学研究の一つとして進めている「地質環境の長期安定性に関する研究」について,これまでの学術的成果物を関係各所の専門家に紹介し,広く情報を共用・活用して頂くとともに,合せて,天然事業の将来予測研究の今後の方向性と研究課題について討論して頂くことを趣旨として開催してものです。東京都立大学名誉教授の貝塚爽平先生(故人)は,1985年に日本学術会議第四部第四紀研究連絡委員会と日本第四紀学会の主催により開催されたシンポジウム「百年・千年・万年後の日本の自然と人類-第四紀研究にもとづく将来予測」(その内容は1987年に同じ表題にて古今書院より本として出版)のなかで「過去は現在および未来を解く鍵である」という名言を残され,過去の傾向や周期性から将来予測は可能であることを述べられました。過去の地球史の解明を目的とした研究であった第四紀研究が,将来予測の科学的研究の基盤となりえることを示したこの言葉に励まされ,JNCは平成4年に外部専門家からなる「地層科学研究検討会」と,その下に「地震・断層検討部会」,「隆起・沈降検討部会」,「火山検討部会」,「気候・海水準変動ワーキンググループ」を設けて研究を進めてきました。しかし,「地質環境の長期安定性に関する研究」として将来予測研究に取り組みはじめた当初,天然事象に関するデータの不足を痛感致しました。そこで,多くの大学及び研究機関の研究者のご指導・ご協力を得て,地質データベースの整備を進めてきました。それらの成果として,火山に関する研究においては「日本の第四紀火山カタログ」,隆起・沈降に関する研究においては「日本の海成段丘アトラス」,断層に関する研究においては「200万分の1日本列島活断層図」等が編纂され,JNCはそれらの成果を活用し,地層処分研究開発第2次取りまとめ(2000年レポート)に反映することができました。本シンポジウムでは,セッション1「我が国における天然事業研究の現状」として,大学等の研究者から日本列島の過去を対象とした研究についてご紹介頂き,セッション2「調査機関における研究の現状」では,国立研究機関等の第一線の専門家から日本列島の現在を対象とした研究等についてご紹介頂きました。そして,セッション3「パネツディスカッション」に
湯佐 泰久
安全工学, 39(5), p.351 - 352, 2000/00
東濃地科学センターを紹介する記事である。センターの沿革や組織、実施している研究の概要、東濃鉱山や正馬様などの研究フィールドの概要などについて紹介し、5つの研究プロジェクト(東濃鉱山における調査試験研究、広域地下水流動研究、超深地層研究所計画、地質環境の長期的安定性についての研究、陸域地下構造フロンティア研究)の内容について述べた。
梅田 浩司; 湯佐 泰久; 河内 晋平*; 小林 哲夫*; 小山 真人*
火山, 44(6), p.285 - 289, 2000/00
日本列島の火山活動の時間的・空間的変化を把握するため、第四紀火山の情報を収録したデータベース「日本の第四紀火山カタログ」の作成を行った。火山カタログの収録火山は、地質調査所による「日本の火山第2版」を基本として、その後、得られた年代測定結果などによって第4紀に活動したと思われる火山の加除修正を行っている。収録したデータ項目は、火山体の構造分類、中心火道の緯度・経度、火山体の面積・体積、噴出物の種類、噴火年代、産出する岩石名とその量比、SiO2組成レンジと分析データ数、文献リストなどである。今回収録したデータは348火山で、「日本の火山第2版」に比べて100火山程度多い。
吉田 英一; 湯佐 泰久
電気評論, p.23 - 29, 1999/00
東濃ウラン鉱床を利用してこれまでに実施してきたナチュラルアナログ研究の最近の主な研究成果と、今後の研究の進め方に関して、地球科学者や原子力関係者以外の専門家以外の読者を対象に取りまとめ直したものである。(今回の報告は、電気評論社より特集号として「ナチュラルアナログ研究」を作成するにあたって、東濃地科学センター武田グループリーダーに依頼されたものを受けて作成したものである)
梅田 浩司; 小松 亮; 湯佐 泰久
岩石鉱物科学, 30, p.17 - 27, 1999/00
火山活動が地質環境に及ぼす熱的影響を検討するためには、火道形成時(噴火時)における周辺母岩の温度構造を把握することが重要となる。本研究では四国西部の高浜黒岩火道およびその基盤である松山花崗閃緑岩を対象に各種鉱物の放射年代測定を行い、鉱物の閉鎖温度から火道形成時の周辺母岩の温度構造の推定を行った。その結果、火道壁から0.1mで560610C以上、1mで330370C、8.5mで270300C、51mで6090C以上まで一時的に温度が上昇したことが明らかになった。なお、誌上発表されたものについては、「第2次とりまとめ」において引用する予定である。
湯佐 泰久
静岡地学, (80), p.1 - 10, 1999/00
地層処分研究開発について、その意義・現状・課題について紹介するとともに、ナチュラルアナログ研究の果たすべき役割、研究の現状、今後の方向、地学の役割について発表したい(内容は関連公開資料より引用した。)
湯佐 泰久
PNC TN1010 94-002, 36 Pages, 1994/06
本報告書は「地層処分研究開発」の一環として、釜石鉱山を利用して実施している、釜石原位置試験の平成6年度の実施計画書である。平成6年度は、平成9年度まで試験研究(TASK1TASK5の5項目に区分)を継続する、釜石原位置試験第2フェーズの2年目であり、以下の試験研究を行う。1)TASK1:原位置試験場を含む周辺の地質環境特性を把握することを目的として、詳細な割れ目調査と、新規試錐孔における初期応力測定、既存試錐孔等を利用した水理特性・地球化学特性の調査を行う。2)TASK2:既存坑道における掘削影響領域の特性と広がりを把握することを目的として、試錐孔を用いた応力調査、岩盤特性調査、および地下水のREDOX状態調査を行う。また、新規坑道掘削影響試験の計画立案を行う。3)TASK3-1:単一割れ目における物質の収着およびマトリックス拡散に関する情報を取得するために、坑道における割れ目の詳細な地質学的および地球化学的調査、室内での岩石鉱物学的調査、バッチ式収着試験、および移行経路同定試験を実施する。4)TASK3-2:平成7年度以降実施する水理・トレーサー試験の準備作業として、高間隙水圧領域の位置の確認と湧水割れ目を確認するためのパイロット・ボーリングの掘削およびアクセス坑道の開削を行う。5)TASK4:割れ目帯のグラウト技術の適用試験と、粘土膨張・熱負荷による緩み領域の影響評価で用いる試験坑道、計測坑道の開削を行う。6)TASK5:地震動の観測を継続し、地下での地震動の低減特性を一般化するための検討(特に地形の影響)を行う。また地震時の地下水理特性の継続観測により、その変化の把握と新たに設置する岩盤ひずみ計による岩盤ひずみとの関係を検討する。
湯佐 泰久
PNC TN1410 94-059, 108 Pages, 1994/05
本報告書は「地層処分研究開発」の一環として、結晶質岩である花崗岩類を対象に釜石鉱山内で実施しした釜石原位置試験第2フェーズ(平成5年9年度)の平成5年度の試験研究成果について述べたものである。平成5年度は、第2フェーズの初年度として、それぞれの試験研究(TASK1TASK5の5項目に分類)の実施場所の決定や具体的調査試験デザインの策定に主眼を置いて実施した。主要な実施項目・成果は以下の通りである。1)TASK1:試験場周辺の主要な割れ目帯の分布や、地下水の地球化学特性を概括的に把握した。また、深度依存性を把握するための基礎情報として250mレベルの初期応力を把握した。2)TASK2:250mレベル坑道の割れ目調査に基づき試験位置を決定した。平成6年度に実施する調査のための試錐孔を掘削し、割れ目情報を取得した。また、既存坑道近傍の間隙水圧や地下水の地球化学的データ(酸化還元電位等)の取得を開始した。3)TASK3-1:250mレベル坑道壁面の割れ目を調査し、割れ目を形態に基づき区分した。また、室内試験により割れ目充填物や変質部、未変質部での物質の収着・遅延に関する試験を実施した。4)TASK3-2:第2フェーズの試験位置や試験レイアウト(アクセス坑道等の位置)を具体化した。また、水理試験・トレーサー試験で使用するパッカー装置の設計を実施した。5)TASK4:第2フェーズ試験位置や試験レイアウトを具体化した。また、第1フェーズからの継続試験である、岩盤内に充填した粘土への地下水の浸透や加熱による粘土の膨潤圧等の変化の概要を把握した。6)TASK5:地震動の深度別の増幅特性の概要や、地震が水圧や水質に及ぼす影響の概要を把握した。また、地下空洞の設置深度や地震力等をパラメーターとした感度解析を実施した。
湯佐 泰久; 佐久間 秀樹; 野原 壯; 坪谷 隆夫
1994 INTERNATIONAL HIGH-LNGEMENT CONFERENCE, p.2243 - 2250, 1994/00
東濃鉱山とその周辺において、中部事業所が実施している地層科学研究の内容と、現在までの成果の紹介を行う。内容は、地層科学研究のうち、水理地質研究,地下水地球化学研究,物質移行・固定研究の3つの研究を主にとりあげそれらの目的と調査方法について述べている。また、成果については、現在までに外部に発表されている主なものをまとめて、その概略を紹介している。
湯佐 泰久
PNC TN7410 92-052, 239 Pages, 1992/12
この報告書は平成4年11月30日(月)にセラトピア土岐で開催された、立坑掘削影響試験ワークショップの発表論文と質疑応答などをとりまとめたものである。ワークショップは立坑掘削影響試験で得られた研究成果を総括し、今後の研究課題と取り組み方について、大学や民間会社を含めた技術者と情報交換を行い、相互理解を深めることを目的として行われた。ワークショップでは活発な質疑応答が行われた。その内容は発表論文集とともに「質疑応答議事録」にまとめて記した。また、立坑掘削影響試験に関連した投稿論文や口頭発表論文集をリストとともに最後に付した。