Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
池田 誠; 宗像 雅広; 酒井 隆太郎; 渕脇 博孝; 木村 英雄; 松葉 久*
日本地下水学会2010年秋季講演会講演要旨, p.282 - 287, 2010/11
本研究は、北海道北部に位置する幌延地域を包括する天塩川流域を対象に、分布型タンクモデルを構築し、流域内の涵養量を評価することを目的とする。当該地域は、冬季に積雪、春季に融雪を伴う地域であるため、積雪・融雪を再現するモデルも設置している。モデルの構築を行った後に、気象データ(メッシュ気候値2000),地質データ(国土数値情報)を用いて流域内での水収支シミュレーションを実施し、タンクモデルからの流出量と実測河川流量との比較からモデルの再現性の検討を行い流域内の毎月の涵養量を評価した。その結果、月平均で1.8mmの涵養量であると評価できた。融雪によって水量が増加する時期では涵養量が増加し、冬期の積雪により水量供給が減少する時期では貯留量の減少に伴い、涵養量の減少が示され、融雪の開始前後では涵養量が大きく異なる結果となった。また、月ごとの涵養量が月降水量に対して単純にどの程度の割合であるかについて検討を行ったところ、積雪・融雪の影響を受ける期間を除く7月から10月までの各月では、約6%前後となったことから、当該地域における月降水量に対する月涵養量の割合は約6%であることが示唆された。
山本 陽一; 前川 恵輔; 藪内 聡; 横田 秀晴
日本地下水学会2010年秋季講演会講演要旨, p.166 - 171, 2010/11
日本原子力研究開発機構では、北海道幌延町で進めている幌延深地層研究計画の一環として表層水理調査を実施している。表層水理調査では気象観測,河川流量調査及び地下水位,土壌水分,水質の観測等を行っており、これらの観測値に基づいて地下水流動解析の境界条件や初期条件の設定に必要な地下水涵養量や表層部の地下水流動系の把握を行うこととしている。しかしながら、調査対象とする流域の範囲に対してそれぞれの水文諸量の観測点には限りがあるので、地下水涵養量の推定精度向上には、対象とする流域の水文諸量の空間・時間変動を明らかにして、流域の水循環プロセスを説明できることが必要である。そこで、水文要素の空間分布推定方法を検討し、推定された要素を入力データとした長期流出解析を実施した。そして、流出解析結果を観測データと比較することにより、モデル化の妥当性と水収支及び地下水涵養量について検証した。
横田 秀晴; 山本 陽一; 山崎 雅則; 前川 恵輔
日本地下水学会2010年秋季講演会講演要旨, p.160 - 165, 2010/11
日本原子力研究開発機構では、幌延深地層研究計画の一環として、北海道幌延町において表層水理調査を実施している。表層水理調査では、地下水流動解析に用いる上部境界条件や初期条件の設定に必要な地下水涵養量の算出を目的の一つとして、気象観測や河川流量等の水収支観測を行っている。水収支法は、対象流域における降水量から河川流出高と蒸発散量を差し引いた量を地下水涵養量とする手法である。幌延地域における観測結果を用いて当該地域に設定した調査流域の地下水涵養量の算出を行ったが、その過程で、算出に用いる諸量のもととなる各気象観測要素や河川流量観測結果の取り扱いに関して、1水文年の開始時期やデータ処理方法,推定式の違いにより、算出結果が大きく異なることが明らかとなった。本報告では、幾つかのデータ処理方法や推定式等による降水量及び蒸発散量の算出結果の差異を比較し、本調査流域における地下水涵養量の適切な算出方法を検討した結果を示す。
前川 恵輔; 新里 忠史; 今井 久*; 塩崎 功*; 山下 亮*
no journal, ,
高レベル放射性廃棄物処分の安全性を評価するうえで、地質環境の長期変遷に伴う地下水流動への影響を把握することが重要である。著者らは、地質環境の長期変遷を考慮した地下水流動解析手法の開発として、地下水流動に対する影響が大きいと考えられる鉛直方向の地形・地質構造の変化(変形)とともに、海水準やかん養量の変動などの地下水流動への影響を評価するための解析手法を開発してきた。しかし、実際の地形・地質構造の変化は水平方向にも変化することから、そうした変化を考慮可能な解析手法の開発が課題であった。今回、これまでの手法を改良し、鉛直及び水平方向の地形・地質構造の変化を考慮した仮想的なモデルへの適用性を確認したので報告する。
末永 弘*; 野原 慎太郎*; 藪内 聡
no journal, ,
幌延深地層研究所の深度250mの水平坑道を対象に、坑道の掘削前後において複数回の透水試験及び4か月間に渡る間隙水圧測定を実施した。この結果、坑道掘削1か月後までの期間では、坑道掘削に伴う坑道周辺の急激な透水性の低下は見られなかった。また、坑道の掘進に伴い、間隙水圧が徐々に低下していく挙動を確認した。ボーリングコア及びBHTV調査結果から推定される地質状況と今回の間隙水圧挙動を併せて考えると、当該坑道周辺の地下水流動は割れ目が主体であり、マトリックス部における流動は非常に小さいことが考えられる。
福永 栄*; 宮坂 郁*; 吉川 英樹
no journal, ,
あるサイトの地下水研究において微生物に配慮すべきかどうかという疑問に答えるため、一つの調査手法を提案することを目的として、従来の多くの方法のような有機物を添加しての活性測定ではなく、水素を用いた微生物活性を探索する技術を検討したので報告する。幌延の有機物が少ない地下水を試料として、現場で本法を活用できる可能性が示された。本研究は、経済産業省/資源エネルギー庁による「処分システム化学影響評価高度化開発」の一環として実施した。