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井戸村 泰宏; 仲田 資季
no journal, ,
ジャイロ運動論的full-fオイラーコードGT5Dを用いてイオン温度勾配駆動乱流における熱輸送のプラズマサイズおよび加熱パワー依存性を調べた。系統的な加熱パワースキャンによって、Lモードプラズマにおける加熱パワーによる閉じ込め劣化現象を第一原理モデルで初めて再現することに成功した。加熱パワーをプラズマサイズに比例して増大させると、従来のジャイロ運動論的delta-fコードがジャイロボーム則に漸近する輸送係数を与える大型装置領域においても、加熱パワーによる閉じ込め劣化現象によって輸送係数がボーム則を示すことを発見した。
のTi2p端X線発光分光スペクトルの偏光依存性安居院 あかね; 水牧 仁一朗*; 魚住 孝幸*
no journal, ,
遷移金属酸化物における遷移金属3dと酸素2pの間の電荷移動はその物性発現に大きく寄与し、軟X線分光でも多く調べられてきた。本研究ではFeTiO
の異種金属間電荷移動構造をより詳細に調べるためにTi2p吸収端発光分光スペクトルの偏光依存性を測定し、2.5eVと4.5eVに現れるFe3dとTi3dの異種金属間電荷移動に起因する構造の振る舞いが偏光により異なることを見出した。
森 道康; 小椎八重 航*; 挽野 真一*; 前川 禎通
no journal, ,
強磁性体で隔てられた超伝導体の接合を考え、その強磁性体中に磁壁が含まれている場合の電流電圧特性を理論的に導いた。振動運動している場合の電流電圧特性を理論的に導いた。その結果、磁壁の振動数の整数倍に比例定数をかけた電圧のところで、電流電圧特性が階段状に変化しうることを見出した。比例係数がプランク定数と素電荷で与えられ、電圧はジョセフソン接合を用いて極めて高い精度で規定されているので、磁壁の振動数の高精度な観測が可能になると期待される。
安立 裕人; 前川 禎通
no journal, ,
近年、熱によってスピントロニクス素子を操作しようという研究が盛んに行われ、スピンカロリトロニクスという一分野を形成しつつある。ごく最近になって、磁性体表面を一方向にしか進まない特殊なスピン波による一方向性の熱輸送現象が実証され、大きな注目を集めている。講演では、フォノンによる左右対称な熱拡散と、Daman-Eshbachスピン波に伴う一方向性の熱ドリフトとの競合でこの実験を解釈できることを議論する。
西内 満美子; 榊 泰直; 西尾 勝久; 佐甲 博之; Pikuz, T. A.; Faenov, A. Ya.*; Esirkepov, T. Z.; Pirozhkov, A. S.; 松川 兼也*; 前田 祥太; et al.
no journal, ,
クオーク物質研究や超重元素の合成過程の解明研究のために現状の大規模加速器施設の次世代計画が世界各国で進んでいる。高電荷・高エネルギーの重イオンをいかに高電流にするかが重要課題である。実際問題としては、いかに小型の装置を作るかが建設コスト削減の上で、またランニングコストを抑える上で重要である。したがってできるだけ加速器の初段において、高電荷質量比(Q/M)を持つビームを生成できるかが問題となってくる。しかし、既存の加速器技術におけるイオン源で達成できるQ/Mは現状
0.2程度にとどまっている。一方、原子力機構関西光科学研究所においては、高コントラスト超高強度短パルスレーザーJ-KARENを用いてレーザー駆動イオン加速研究を行っている。レーザー自身の高い電場強度によってプラズマ中のイオンは高いQ/Mを実現し、かつ同時に高エネルギーにまで加速することが可能である。最適化を行えば、既存の加速器のイオン源のみならず初段の線形加速器までの置き換えが可能であることを示唆する。本講演では、薄膜と超高強度短パルス高コントラストレーザーとの相互作用によって、高エネルギーイオンの加速に成功したことについて報告する。
横田 光史
no journal, ,
前回、交換相互作用と双極子相互作用のあるイジング系における2次元磁区パターン形成について、局所項と交換相互作用にランダムネスがある場合について、ランダムネスの種類によるパターン形成への影響についてシミュレーションで調べた。今回は、磁場中の振る舞いやパターンの相違について、さらに調べていく。
小林 卓也
no journal, ,
東京電力福島第一原子力発電所の事故から約3年が経過した現在、事故起因の放射性物質の拡散状況が少しずつ明らかになってきた。本稿では、海水中の事故由来の放射性核種について、放出状況と分布の概況、今後の課題について解説する。福島第一原子力発電所から海洋への放射性物質の放出状況として主なものは、(1)大気中に放出された放射性核種の海表面沈着、(2)2011年4月1日から6日にかけて、2号機ピットからの漏洩、(3)4月4日から10日にかけて比較的低濃度の汚染水の漏洩、(4)5月10日から11日にかけて3号機取水口付近からの漏えい、(5)12月4日の蒸発濃縮装置からの漏えい、がある。汚染水の海洋における分布の概況として、原子力機構が実施した福島沿岸、日本近海、太平洋規模の予測シミュレーション結果と、様々な研究機関が実施した海洋観測結果を時系列で見ると、事故発生直後に大気へ放出された放射性物質の海表面沈着による太平洋規模の広域汚染があり、その後、海洋への直接放出による沿岸域の高濃度汚染、そして黒潮続流による東方への輸送が続く。汚染水の今後の課題として福島第一原子力発電所に滞留・貯留している汚染水が漏洩する可能性に備える必要がある。
坂井 徹; 中野 博生*
no journal, ,
京コンピューターなどによる大規模数値対角化を用いて、等方的なS=1/2カゴメ格子量子ハイゼンベルグ反強磁性体の磁化過程を解析したところ、飽和磁化の3分の1のところで新しい磁場誘起量子相転移を発見し、磁化ランプと名付けた。また格子歪みを導入して、その歪みに対する磁化3分の1位における量子相転移を調べたところ、一様なカゴメ格子反強磁性体はちょうど量子臨界点の直上にあることが判明した。
筒井 健二; 遠山 貴己*; 森 道康; Khaliullin, G.*
no journal, ,
銅酸化物高温超伝導物質における銅L吸収端共鳴非弾性X線散乱スペクトルを、ハバード模型やd-p模型の有限サイズクラスタに対する数値的厳密対角化法により計算し、ホール・ドープ系の入射X線のエネルギー依存性等を議論する。
池田 隆司; Chai, G.*; Hou, Z.*; 寺倉 清之*
no journal, ,
近年、窒素等のヘテロ原子をドープしたカーボンアロイ触媒が固体高分子形燃料電池の正極での酸素還元反応の有望な白金代替触媒として注目されており、盛んに研究開発が行われている。触媒活性の更なる向上のためには、触媒活性点と反応機構の原子レベルでの理解が必須である。我々はこれまでに、炭素材を端のあるグラフェンシートに簡素化したモデルを用いて第一原理電子状態計算を基盤とした分子動力学計算を行い、カーボンアロイ触媒における触媒活性に寄与する窒素の配置および触媒活性点での酸素還元反応機構を報告してきた。今回は、電極電位を考慮した熱平衡状態計算により得られた窒素等をドープしたグラフェン端での可能な酸素還元反応経路および各活性点での触媒活性の総括を行う。
宮戸 直亮; 矢木 雅敏
no journal, ,
磁場閉じ込めトロイダルプラズマで時々観測されるような、プラズマ端での密度ソースに対するプラズマの非局所応答が簡約化MHDモデルに基づくシミュレーションで発見されている。しかし、これらは非局所応答が起きる炉心領域に乱流が存在しないシミュレーションであった。炉心領域ではイオン温度勾配(ITG)駆動乱流がプラズマの輸送に重要な役割を果たしていると考えられている。そこで、ITG乱流を取り扱うことができるグローバルランダウ流体コードに、プラズマ端での密度ソースを温度の方程式におけるシンク(コールドパルス)として実装し、コールドパルスがITG乱流および乱流から駆動される帯状流に及ぼす影響を調べた。シミュレーションによれば、コールドパルスによりプラズマ端領域のITG乱流は強められ、その結果、帯状流のGAM振動が駆動された。
中堂 博之; 小野 正雄; 針井 一哉; 松尾 衛; 家田 淳一; 春木 理恵; 岡安 悟; 安岡 弘志; 前川 禎通; 齊藤 英治
no journal, ,
物体の回転運動によって生じる磁場(バーネット磁場)を核磁気共鳴(NMR)法を用いて観測した。磁気共鳴法を用いてバーネット磁場を観測する際に重要なことは、回転する試料と同じ角速度で回転する座標系から磁気共鳴を観測することである。この理由は、試料だけを回転した場合には試料と信号検出部(NMRコイル)に相対運動があるためにドップラー効果が生じ、回転する物体中の本来のNMR周波数を測定できないからである。これを克服するために、ワイアレス共振回路技術を応用し、NMRコイルを試料と同じ角速度で回転する方法(コイル回転法)を考案した。測定には鋭い共鳴線が得られる非磁性、絶縁体中の
Li(LiF),
F(LiF),
Na(NaCl),
In(InP),
Si(Si),
Sn(SnO
)を用いた。すべての核種において、回転数に比例してNMR共鳴線がシフトすることがわかった。
長谷川 登; 錦野 将元; 富田 卓朗*; 江山 剛史*; 柿本 直也*; 羽富 大紀*; 大西 直文*; 伊藤 篤史*; 南 康夫*; 武井 亮太*; et al.
no journal, ,
光と固体の相互作用の初期過程である「フェムト秒レーザー照射によるアブレーション」の解明を目指して、物質表面の計測に最適な軟X線(波長13.9nm)をプローブ光とした時間分解計測を行っている。フェムト秒レーザーが照射されたサンプル表面を軟X線プローブにより干渉計測及び反射イメージング計測を行い、金属のアブレーション過程を数ピコ秒から数百ナノ秒に渡って観測することに成功している。本件では、フェムト秒レーザーがサンプルに照射された直後に「表面から剥離された薄膜状の膨張フロント」と基板の間での干渉現象(ニュートンリング)や膨張フロントの軟X線シャドウグラフ計測を用いたアブレーションダイナミクスの計測結果とその物質依存性について紹介する。
安岡 弘志; Koutroulakis, G.*; Bauer, E. D.*; Mitchell, J. N.*; Tobash, P. H.*; Thompson, J. D.*; 中堂 博之; 酒井 宏典
no journal, ,
NQR測定法を用いて、Pu115系化合物超伝導体(PuCoIn
; Tc=2.3K, PuRhIn
; Tc=1.6K and PuCoGa
; Tc=18.5k)に対して行った研究を発表する。InまたはGaサイトにおけるNQR周波数と核磁気緩和時間の温度依存性を広い温度領域において高精度で測定した。観測量と重い電子系超伝導体に対する既存の理論(反強磁性的スピン揺らぎ,価数揺らぎ。複合対理論)を比較し、それらの物質における常伝導状態と超伝導状態の普遍的性質を議論する。
神野 智史; 福田 祐仁; 榊 泰直; 余語 覚文; 金崎 真聡; 近藤 公伯; Faenov, A. Ya.*; Skobelev, I. Yu.*; Pikuz, T. A.; Boldarev, A. S.*; et al.
no journal, ,
レーザー駆動イオン加速実験のターゲットに用いるクラスターの特性をミー散乱を利用して評価した。CO
/HeまたはCO
/H
の混合ガスを特別なノズルを通して真空中に噴射し、CO
クラスターを生成した。そこへ、Nd:YAGレーザーの第二高調波である532nmのパルスレーザーを照射し、クラスターからの散乱光の角度分布を測定した。この結果の数値解析からサブミクロンサイズのCO
クラスターが生成されていることを初めて明らかにした。その他に、クラスターの密度、全ガス密度を評価した。講演では、これらの結果とBoldarevモデルによる計算結果とを比較する。また、現在進めている冷凍機で冷却されたノズルを用いた水素クラスターターゲット生成についての状況を報告する。
今井 憲一; Hwang, S. H.*
no journal, ,
We are developing the KURAMA spectrometer for the systemic study of S=-2 systems, double hyper nuclei by hybrid-emulsion method (E07), X-ray from
-atom (E03) and the H
dibaryon search with the Hyperon Time-Projection-Chamber (E42), via (
,
) reaction at the J-PARC K1.8 beam-line. The KURAMA spectrometer identifies the scattered
particles with a large acceptance at forward angle, which was used in the KEK-PS experiments. In this talk, we will discuss the detector complex of the each experiment, the detectors R&D and the simulation result of the KURAMA spectrometer.
今 亮; 西内 満美子; 桐山 博光; 榊 泰直; 福田 祐仁; 神門 正城; 近藤 公伯
no journal, ,
超高強度レーザーをターゲットに照射した場合、プレパルスによりメインパルスが到達するよりも先にターゲットがプラズマ化する。このプレプラズマの状態は、レーザー駆動の陽子線加速に大きな影響を及ぼす。本研究では、シングルショットでレーザーの時間コントラストを計測し、プリパルスの強度を明らかにすることを目的する。そのために我々はシングルショットで動作するクロスコリレータの開発を行っている。発表ではその詳細について述べる。
Zhang, H.; 山本 春也; Li, H.; 深谷 有喜; 前川 雅樹; 河裾 厚男; 関 剛斎*; 齊藤 英治*; 高梨 弘毅*
no journal, ,
The spin Hall effect (SHE) and the Rashba effect are typical phenomena inducing current-induced spin polarization (CISP). Spin-polarized slow positron beam is a potential probe to study the CISPs of metal surfaces. We prepared Au (25 nm), Cu (25 nm), Pt (25 nm), Pd (25 nm), Ta (10 nm), and W (10 nm) films by magnetron sputtering and studied their CISPs by using a spin-polarized slow positron beam. The figure shows the transverse surface spin polarizations of these films. For the Au and Cu surfaces, CISPs were very small, while the Pt, Pd, Ta, and W films exhibited large CISPs. Furthermore, the CISPs of Ta and W films were opposite to those of Pt and Pd. The signs of CISPs for these metals obey the same rule as their spin Hall angles. This implies that, the observed CISPs are induced by a spin-orbit coupling that is similar to that of SHE. The magnitudes of the CISPs on Pt, Pd, Ta, and W surfaces are explained by the Rashba-Edelstein mechanism rather than the diffusive mechanism of SHE.
Li, H.; Zhang, H.; 前川 雅樹; 深谷 有喜; 河裾 厚男
no journal, ,
Surface magnetic properties attract extraordinary interest concerning both fundamental and industrial viewpoints in spintronics. We investigated the surface spin-polarizations of conventional ferromagnets using spin-polarized positron beam (SPPB). The samples were Ni(001), Fe(001) and Co(001)single crystal films grown on MgO(001). After removing oxide over-layers by Ar ion sputtering, these were in-plane magnetized by a magnetic field of 0.04 T. Spin-polarized positron beam of energy of 50 eV was incident on the sample and positronium emitted into vacuum was observed. From the field-reversal effect on spin-triplet Ps formation, we evaluated the surface spin-polarizations. The spin-polarizations are positive 6-7% for Fe an Co, while negative
6% for Ni. The absolute values are much smaller than the spin-polarizations at the Fermi levels. Probably, positrons capture electrons located deeper than the Fermi levels. More details about underlying mechanism will be discussed.
Fm,
Cfの
崩壊核分光によるN=151核の1/2
[631]準位の同定浅井 雅人; 塚田 和明; 笠松 良崇*; 岡部 幸男*
no journal, ,
Fm,
Cfの
崩壊核分光により、娘核
Cf,
Cmの励起準位に存在する1/2
[631]準位とその回転励起状態を新たに同定し、中性子数N=151核における1/2
[631]準位のエネルギー及び
遷移確率、
遷移強度の系統性を明らかにした。これら1/2
[631]準位の性質は、他のN=151核
Fmの1/2
[631]準位の性質とよく類似しており、この類似性を用いることで、より重いN=151核における1/2
[631]準位を同定できることを示した。