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論文

A Spectroscopic comparison of samarium-doped LiYF$$_{4}$$ and KY$$_{3}$$F$$_{10}$$

Wells, J. P.*; 杉山 僚; Han, T. P. J.*; Gallagher, H. G.*

Journal of Luminescence, 87-89, p.1029 - 1031, 2000/05

 被引用回数:10 パーセンタイル:47.77(Optics)

サイト選択によるレーザー誘起蛍光分光法を、サマリウム元素をドープしたLiYF$$_{4}$$とKY$$_{3}$$F$$_{10}$$結晶に適用し、母結晶の違いによる分光特性の変化を測定した。LiYF$$_{4}$$母結晶の場合には、ほとんどのサマリウム元素が3価のイオンとしてS$$_{4}$$対称のイットリウムのサイトに置換されることが確認された。これに対して、KY$$_{3}$$F$$_{10}$$母結晶の場合には、3価のイオンとして置換される予想とは大幅に異なり、ほとんど2価のイオンとしてC$$_{4u}$$に近似したイットリウムのサイトに置換されることが測定された。これは、フッ素イオンの欠損による電荷補償効果によって、通常の結晶育成法においても形成されることを示す。さらにKY$$_{3}$$F$$_{10}$$母結晶の場合には、150K以下の低温状態において$$^{5}$$D$$_{0}$$第一励起準位を介在した2光子吸収により上準位へ励起された後に、$$^{5}$$D$$_{3}$$$$^{5}$$D$$_{2}$$$$^{5}$$D$$_{1}$$準位から基底準位へのアップコンバージョン(500~625nm)光を初めて観測した。

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