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鳴海 一成
Gamma Field Symposia, (48), p.69 - 76, 2009/00
の放射線耐性は、この菌の持つ優れたDNA修復能に大きく依存している。われわれの研究グループがとった研究戦略は、から分離された放射線感受性変異株の原因遺伝子を同定することであった。その結果、の放射線耐性に重要な新規遺伝子を同定することに成功した。PprAは放射線誘導性タンパク質であるが、の放射線応答機構にもユニークなタンパク質群が関与していた。われわれの研究から、DNA修復タンパク質の放射線誘導制御にかかわる新規因子PprI及びPprMが同定されたが、これらの因子によって制御を受けるまだ未知の重要なDNA修復関連タンパク質の存在が示唆される。現在、属細菌の3菌種についてゲノム配列が解読されているが、放射線抵抗性細菌の放射線耐性の共通原理を解明するためには、さらなる比較ゲノム解析と分子生物学的解析が必要である。
松橋 信平
Gamma Field Symposia, (43), p.71 - 79, 2004/00
植物研究用ポジトロンイメージング装置を用いて、植物の主栄養素である炭素及び窒素の吸収,同化後の体内挙動を可視化計測し、得られたデータの数理的解析研究を進めている。この手法の開発により、従来の計測手法では求めることが困難な同化産物の輸送や分配の定量が可能となった。本シンポジウムでは、ポジトロンイメージング計測の原理・特徴と利点,ポジトロンイメージング計測により可視化した、生きた植物による炭素・窒素栄養の吸収と同化産物の体内挙動について紹介する。また、数理的解析により、高濃度炭酸ガス環境で光合成産物の転流速度が上昇することを明らかにした成果などを紹介する。
田中 淳
Gamma Field Symposia, (38), p.19 - 28, 2001/04
イオンビームは大きなエネルギーを局所的に付与するという特徴がある。このため、線などの低LET(線エネルギー付与)放射線に比べて突然変異誘発などの生物効果が高いと考えられるが、植物ではその利用研究が進められていなかった。そこでわれわれは、世界最初の材料・パイオ研究のための専用施設として1993年完成したイオン照射研究施設(TIARA)を用いて、シロイヌナズナをモデル材料としてイオンビームの生物効果について研究を進めた。その結果、イオンビームによる突然変異の誘発は電子線に比べて数倍以上高いばかりでなく、紫外線耐性突然変異体など、今までにない新しい突然変異体も高頻度で誘発することがわかってきた。発表では、突然変異体のDNAレベルでの解析や、イオンビームによる突然変異誘発の特徴についても考察する。