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Darwis, D.*; 三友 宏志*; 吉井 文男
Polym. Degrad. Stab., 65, p.279 - 285, 1999/00
被引用回数:36生分解性試験として、過冷却相で照射橋かけし、ゲル分率80%のポリカプロラクトン(PCL)を用いた。土壌埋設試験では、橋かけPCLは未橋かけPCLと同じ分解性を示し、6ヶ月後に60%の重量減少が認められた。活性汚泥中とメチルアミンによる化学分解では、橋かけPCLの方が未橋かけPCLよりも短時間で分解した。これはPCLのモルホロジーが異なるためであり、橋かけPCLは結晶サイズが小さく、また照射中に橋かけと同時に起る分解による低分子鎖を含んでいるためと考えられる。このような事実から、橋かけ構造を導入したPCLが使用後にコンポスト化処理により処分できることが明らかとなった。
K.Bahari*; 三友 宏志*; 円城寺 太郎*; 吉井 文男; 幕内 恵三
Polym. Degrad. Stab., 61, p.245 - 252, 1998/00
被引用回数:40 パーセンタイル:79.33(Polymer Science)生分解性ポリマーの3-ヒドロキシブチレート重合体(PHB)及びその共重合体の成形中の熱安定性を改善するため、スチレン(St)の放射線グラフト重合を行い、熱安定性と生分解性を調べた結果、次のようなことが明らかとなった。(1)熱安定性が10%のような低グラフト率で著しく改善できた。(2)グラフト重合による熱安定性は、PHBよりも共重合体の方が効果的であった。これはグラフト重合が非晶領域に優先的に起こるため、非結晶領域の多い共重合体の方がグラフト鎖をより均一に分布しているためと考えられる。(3)酸素分解性は、Stのグラフト重合により9%のような低グラフト率でも疎水化するため低下する。
吉井 文男; A.Sudradjat*; D.Binh*; 幕内 恵三; 西本 清一*
Polym. Degrad. Stab., 60, p.393 - 399, 1998/00
被引用回数:7 パーセンタイル:33.21(Polymer Science)相溶化剤は2つのポリマーをブレンドするときに両者の相溶性を改善するのに添加する。生分解性ポリマーとポリプロピレン(PP)とのブレドに効果的であった水添スチレン・ブタジエンゴム(HSBR)及びPPに無水マレイン酸をグラフト重合した相溶化剤をPP単独に添加すると、耐放射線性を著しく改善できる事実を見出した。PPには照射中と照射後の保存中の2つの劣化があるが、このような相溶化剤を5%添加すると、50kGy照射後6ヵ月を経過しても劣化はほとんど起こらないことが分かった。また、HSBRはPPの透明性も改善した。構造は、単斜晶系とスメチック構造との混合結晶であることを推定した。
K.Bahari*; 三友 宏志*; 円城寺 太郎*; 吉井 文男; 幕内 恵三
Polym. Degrad. Stab., 62, p.551 - 557, 1998/00
電子線照射により橋かけしたポリブチレンサクシネート(ビオノーレ)の発泡体への応用とその生分解性を調べた。ビオノーレの橋かけは100kGyから開始し、40%のゲル分解を得るには、400kGyと高い線量を要した。しかし、発泡にはゲル分率が2~5%で十分な溶融粘度が得られた。発泡体は、独立気泡で、気泡の大きさは、発泡剤の濃度と発泡時間に著しく影響される。発泡体の酵素及び土中での生分解性は、発泡前のシートよりも早い。これは気泡が薄い膜で包まれているため、微生物が発泡体の内部へ侵入しやすいためと考えられる。
G.Meligi*; 吉井 文男; 佐々木 隆; 幕内 恵三; A.M.Rabie*; 西本 清一*
Polym. Degrad. Stab., 57, p.241 - 246, 1997/00
被引用回数:4 パーセンタイル:24.4(Polymer Science)ポリプロピレン(PP)の電子線照射後のキセノン照射中の分解を促進するため、種々の合成ゴムをPPに添加した。ブチルゴムとポリイソプレンゴムを3%程度添加することによりPPの透明性が向上した。この少量のゴム添加は、伸びと分子量測定から電子線の照射中及びその後のキセノン照射中の劣化を著しく促進した。ゴムは化学発光分析からPPに高い酸化を与えるため分解を促進した。本研究により使用前に予め照射し、使用後不用になった時は、自然環境下で短時間で分解する環境調和型ポリマーが得られた。
W.Zhao*; 長谷川 伸; 藤田 潤; 吉井 文男; 佐々木 隆; 幕内 恵三; J.Sun*; 西本 清一*
Polym. Degrad. Stab., 53, p.129 - 135, 1996/00
被引用回数:54 パーセンタイル:87.66(Polymer Science)廃プラスチックの放射線処理法の有用性を明らかにするために、まず5種類のゼオライトを使い、ポリプロピレン(PP)の熱分解について検討した結果、次のような事実を見出した。1)水素イオンをカウンターイオンとするHYタイプのゼオライトがPPの熱分解温度を下げるのに有効であった。2)PPの10%を分解する温度が、1%のHYタイプゼオライト添加で、130C低下して、260Cになった。3)350Cの等温熱分解で、1%のゼオライトを添加すると、PPの100%が25分で分解した。ゼオライトなしでは、同じ温度で同じ分解時間で10%しか分解しない。4)ゼオライト存在下の熱分解では、炭素数が3~9のものが生成するが、ゼオライトなしでは、C~Cと広い分布をもっていた。
W.Zhao*; 長谷川 伸; 藤田 潤; 吉井 文男; 佐々木 隆; 幕内 恵三; J.Sun*; 西本 清一*
Polym. Degrad. Stab., 53, p.199 - 206, 1996/00
被引用回数:21 パーセンタイル:64.93(Polymer Science)ポリプロピレン(PP)の熱分解への照射の効果を明らかにするために、(1)照射PPとゼオライトを混合した熱分解 (2)PPと照射ゼオライトを混合して熱分解 (3)PPとゼオライトを別々に照射して混合し熱分解 (4)ゼオライト存在下でPPを照射し熱分解、について検討した結果、(4)の方法がPPを最も低い温度で熱分解できた。照射PPの熱分解に有効なゼオライトは、Na-モルデナイトタイプであり、前報(PPの熱分解へのゼオライトの効果)の未照射PPの熱分解に有効なゼオライトとは異なった。熱分解生成物は、炭素数が9と12とで全体の60%を占めた。また、生成物のすべてがカルポニル基を含むものであった。
G.Meligi*; 吉井 文男; 佐々木 隆; 幕内 恵三; A.M.Rabie*; 西本 清一*
Polym. Degrad. Stab., 49, p.323 - 327, 1995/00
被引用回数:8 パーセンタイル:42.85(Polymer Science)包装材に用いられているポリプロピレン(PP)は、柔軟性を付与するために、エチレンとの共重合体(CPP)がよく使用されている。本報告では、照射したCPPの屋上暴露試験による分解性を調べた。伸びによる分解性の評価は、照射直後の伸びが半分になる月数(H)から、PPとCPPの分解性を比較した。未照射CPPのHはPPとほぼ同じ5ヵ月であった。30kGy照射したCPPのHは2.8ヵ月でPPは1.7ヵ月であり、CPPはPPと同じ分解になるのに1.6倍の月数を要した。CPPの分子量の低下は、PPとほぼ同じであった。これは、照射前のモルホロジーに起因し、CPPは球晶間を結んでいるタイ分子鎖が長いのと数が多いために、PPと同じ分子切断でも伸びの低下が少ないものと考えられる。
吉井 文男; G.Meligi*; 佐々木 隆; 幕内 恵三; A.M.Rabie*; 西本 清一*
Polym. Degrad. Stab., 49, p.315 - 321, 1995/00
被引用回数:36 パーセンタイル:82(Polymer Science)エコマテリアル研究の一環として、高分子材料を照射により自然環境下で、速やかに分解する研究を行っている。用いた材料は、プロピレン単独重合体(PP)と造核剤(0.1%)の含むPPである。照射したPPの分解性は、地面より10cmの所に貯蔵したもの、地面及び屋上に暴露して行った。その結果、屋上での暴露試験が最も分解しやすかった。100kGy照射したPPは、照射前の分子量4.4910のものが照射により、2.810に低下し、5ヵ月間の暴露試験で3.810と1/10に低下した。造核剤添加PPは、伸びから評価した分解性は、PP単独よりも大きいが、分子量の低下は少ないことが分った。これは、造核剤によりPPの結晶化度が上り、伸びに寄与している球晶間を結んでいるタイ分子鎖が短いためと考えられる。しかしながら、照射は、自然環境下でのPPの分解を促進するのに効果的であることが分った。
Y.S.Soebianto*; 楠畑 勇*; 勝村 庸介*; 石槫 顕吉*; 久保 純一*; 工藤 久明; 瀬口 忠男
Polym. Degrad. Stab., 50, p.203 - 210, 1995/00
被引用回数:29 パーセンタイル:77.13(Polymer Science)ポリプロピレン(pp)の放射線劣化に対する酸化防止剤と耐放射線助剤の効果を分解ガスの分析と力学特性の変化から検討した。真空中照射では添加剤がエネルギー移動の作用によりppの劣化を押えることが定量的に求められた。