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斉藤 昭*; 森本 隆夫*; 上野 馨
Radiochem.Radioanal.Lett., 43(4), p.203 - 214, 1980/00
ネオジム,トリウム,ウランの炭酸および硫酸錯体によるユーロピウム,トリウム,ウラン,ネプツニウム,アメリシウムとキュリウムの共沈について研究した。実験には放射性核種によるトレサー法を用いた。母体錯化合物の金属イオンの酸化状態と、共沈イオンの酸化状態による共沈率の変化などを、イオン半径,イオン種を変えて調べた。
佐伯 正克; 立川 圓造
Radiochem.Radioanal.Lett., 40(1), p.17 - 26, 1979/00
Teをヨウ素源として用い、銅表面での有機ヨウ素の生成機構と表面に留まるヨウ素の化学形を調べた。有機ヨウ素の生成物はCHIであり収率は0.15%であった。その他、CH5IとCHIの生成が認められた。反応条件を変化することにより、銅表面の有機不純物と壊変で生じた励起Iとの反応により放射性有機ヨウ素が生じていることを確認した。大半のヨウ素は銅表面に留まるが、その化学形はCuIであることをヨウ化メチルとの同位体交換反応を用いて確かめた。
富永 洋; 立川 登
Radiochem.Radioanal.Lett., 37(1-2), p.55 - 60, 1979/00
気送管照射測定系のような試料の機械的移送を含む系のくりかえし放射化分析では、同じ分析時間内でも、移送回数をなるたけ少なくして、かつできるだけ計数を最大に近づけることが望ましい。このために、通常の計数最大を求める最適化のかわりに、最大の95又は90%の計数から得られるようなサイクル周期を選定する修正最適化を提案した。これによって、計数の犠牲を5ないし10%に押さえながら、くりかえし回数を、例えば半分というように、大幅に低減することが可能になった。修正最適条件を一般化して、式及びグラフで示した。
上野 馨; 星 三千男; 斉藤 昭
Radiochem.Radioanal.Lett., 28(5-6), p.355 - 361, 1977/06
ヘキサアンミンコバルト(III)イオンを沈殿剤とする、スカンジウムのフッ素,硫酸,炭酸錯体の沈殿生成挙動を調べた。スカンジウムを含むフッ化アンモニウム,硫酸アンモニウム,炭酸アンモニウム水溶液に,沈殿剤を加えるとオレンジ色の結晶性沈殿が生成した。硫酸,炭酸錯体の組成は、〔Co(NH)〕Sc(SO)・5HO,および〔Co(NH)〕Sc(CO)・1/2〔Co(NH)〕(CO)・5HOであった。これらの錯体の化学的,結晶学的性質を調べた。また炭酸錯体の示差熱分析を行った。
星 三千男; 上野 馨
Radiochem.Radioanal.Lett., 29(6), p.331 - 340, 1977/06
ヘキサアンミンコバルト(III)塩化物を沈殿剤として、トリウムおよびウラン(VI)のスルフィト錯イオンの沈殿を調べた。ウラン(VI)では、オレンジ色の沈殿、〔Co(NH)〕〔UO-(SO)〕22HOが得られた。その沈殿は電子顕微鏡写真から稜の長さが4mの正八面体結晶であり、X線解説分析から格子定数a=10.40のダイヤモンド型立方晶系に属することがわかった。空気中で熱分解をおこなうとコバルト(II)とウラン(VI)の硫酸塩混合物を経て、850C以上で酸化物CoOとUOの混合物を生成する。トリウムの沈殿は一定組成を持たず、合成条件によって変化する。そのため、トリウムの沈殿はトリウムの水酸化物と塩基性亜硫酸トリウムを含むものと考えられる。
佐藤 忠
Radiochem.Radioanal.Lett., 27(1), p.21 - 25, 1976/01
ポリエチレン表面への無担体イットリウムー90の吸着における表面処理の効果が、溶液のPH4及10で研究された。表面処理の効果は溶液のPHが4の時著しく、クロム酸混液処理、ガスバーナーによる半溶融は吸着量を増加させるが、塩酸処理は吸着量を減少させる。溶液のPHが10の時は、これらの効果は顕著でない。
上野 馨; 斉藤 昭
Radiochem.Radioanal.Lett., 22(2), p.127 - 133, 1975/02
ネプツニウム(V)の炭酸錯体、NaNpOCO,を合成し、その炭酸ナトリウム溶液への溶解度を調べた。さらに、炭酸ナトリウム溶液中の、ネプツニウム(V)の吸収スペクトルを可視・および近赤外領域で測定した。吸収の極大は、700,800および970nmにあり、各ピークでの吸収は、Np(V)の濃度に比例することを見いだした。
工藤 博司; 田中 吉左右
Radiochem.Radioanal.Lett., 23(2), p.57 - 62, 1975/02
制御核融合炉の概念設計の一つとして、酸化リチウム(LiO)をトリチウム増殖体として用いる固体ブランケットが提案されている。LiO中に生成したトリチウムを、効率よく回収することができるかどうかということが問題となっているが、従来このことに関する実験データはほとんど無い。LiO粉末を原子炉(JRR-4)で照射した後、ターゲットを真空中で600Cまで加熱し、放出されるトリチウムの化学形をラジオガスクロマトグラフ法によって分析した。今回の実験条件下では、生成したトリチウムの大部分がLiOから放出されることを確認するとともに、LiO中でのトリチウムの存在状態およびその化学的挙動を推論した。
田村 則
Radiochem.Radioanal.Lett., 18(3), p.135 - 142, 1974/03
非破壊中性子放射化分析により、石炭およびベリリウム中の微量元素を多元素同時定量する方法を確立した。試料と同時に照射した標準コバルトを使って中性子束を決定し、各元素量は核データの文献値を使って放射化計算式から求める。この方法による定量値を他の方法で得られた分析値と比較して、本法による定量の正確さを吟味した。その結果、日常分析として十分満足できる正確さで定量できることがわかった。
吾勝 常勲; 石森 富太郎
Radiochem.Radioanal.Lett., 18(2), p.51 - 59, 1974/02
小型グローブボックスに30l容量の蒸発罐を設け、この中でアルカリ性とした廃液を蒸発させる。蒸発罐の蓋に赤外線ヒーターをとりつけ、液の上面から加熱する。グローブボックスの換気気流はたえずヒーターと液面の間を通り、フィルターろ過後スタックから排出される。このとき、蒸発水は復水せず、換気気流ではこばれる。蒸発後残査はせっこうで固化した。2年間に約400lの廃液を処理して、ミストの発生、塩の昇華、突沸、爆発を防止する条件を考えた。また換気気流の放射線汚染のないことを確認して、この方法の安全性を確かめた。
吾勝 常勲
Radiochem.Radioanal.Lett., 19(1), p.25 - 32, 1974/01
アルファ放射性雑廃液から、Pu、Amを回収した。溶液をCa(OH)またはNaOHでアルカリ性にして、Pu、Amの水酸化物をつくる。上澄液はアルカリ性のまま、うすいFeCl溶液を加えることによって、除染する。一方スラリー状で得た沈殿をとかして、硝酸塩溶液から、Pu、AmをDBPまたはTBPで抽出する。約130lの廃液から8gのPu、130mgのAmを得た。回収率は約85%であった。またアルカリ上澄液は~10Ci/lに除染することができた。
吾勝 常勲
Radiochem.Radioanal.Lett., 19(1), p.33 - 42, 1974/01
アルファ放射性雑廃液から、PuおよびAmを回収した。廃液中のPuはPu(III)、Pu(VI)、Pu(VI)で存在する。Pu、Amを水酸化物として沈殿させるとき、トレーサー量のPuが上澄に残る。アルカリ溶液にHOを加えるとただちにPu(VI)はPu(IV)に還元され、Pu(III)はPu(IV)に酸化される。同溶液の中で、Pu(IV)はうすいFeCl溶液を加えることによって、水酸化鉄と共沈する。したがって廃液をアルカリ性にしたのち、HO、FeCl溶液を加える方法で、Pu、Amを沈殿として固定する。約90lの廃液から、90%以上の収率で、6gのPu、12mgのAmを回収した。また上澄溶液の放射能は~3C;/lであった。