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千葉 豪
JAEA-Conf 2010-005, p.45 - 50, 2010/12
ランプ化FP断面積の不確かさを、TENDL-2008及びLow-Fidelity共分散(Low-Fi)を用いて定量評価した。ランプ化FPの一群捕獲断面積の相対標準偏差として、TENDL-2008を用いた場合は4.7%、Low-Fiを用いた場合には1.5%が得られた。また、TENDL-2008はLow-Fiと比較してより大きい不確かさをFP核種に与えていることを確認した。加えて、JENDLを含む種々の核データファイルからランプ化FP断面積を計算し、比較を行ったところ、一群捕獲断面積に最大3.8%の差異が見られた。
原 かおる; 金 政浩; 大島 真澄; 中村 詔司; 木村 敦; 小泉 光生; 藤 暢輔
JAEA-Conf 2010-005, p.93 - 98, 2010/12
基底遷移法(あるいは1次遷移法)の解析手法を用いて、Geの中性子捕獲断面積を決定するため、
Ge(n,
)
Ge反応からの
線遷移を調べた。
Geの準位は、3MeV以上の準位データが欠如している(中性子分離エネルギーは6.5MeV)。3-4MeVの
Geの遷移
線は、過去の実験で報告されているが、どの準位間の遷移であるかは決定されていない。原子力機構JRR-3の冷中性子ビームコース(C2-3-2)において、
Ge(n,
)
Ge反応からの即発
線を、多重即発
線検出装置STELLAを用いて測定した。得られた
線エネルギースペクトルには、既知の遷移
線だけでなく、多くの未知の遷移
が確認された。このデータを用いて核準位構築の解析を行った結果、約20の新準位と約100本の新
線遷移の候補が見つかった。この候補のうち、基底遷移
線と一次遷移
線は十数本あり、基底遷移法(あるいは1次遷移法)で中性子捕獲断面積を導出するために重要な情報が得られた。
千葉 敏; 湊 太志
JAEA-Conf 2010-005, p.39 - 44, 2010/12
ハイパー核を用いる新しい核変換の可能性について議論する。ウランやマイナーアクチノイドにJ-PARC等で利用可能な反K中間子を入射しハイパー核を生成する。生成されたハイパー核は通常核分裂障壁以上のエネルギーに励起しているので核分裂を起こすが、そのとき、
粒子は核力の深い重い核分裂生成物に選択的に移行していくことがわれわれのSkyrme-Hartree-Fock計算で判明した。重い核分裂生成物に移行した
粒子はその後
+N
N+Nの過程で崩壊するが、その際、質量差約190MeVのエネルギーが発生し、重い核分裂生成物が高い励起状態に励起される。その後、多くの中性子放出、あるいは核分裂生成物の核分裂という過程を経てこれら重い核分裂生成物がさらに核変換される。この過程によって、重い核分裂生成物に由来する長寿命核分裂生成物が生成しない核分裂という新しい核変換の可能性が拓かれる可能性を見いだした。
杉野 和輝; 千葉 豪
JAEA-Conf 2010-005, p.33 - 38, 2010/12
高速炉核特性解析の観点からJENDL-4の信頼性を確認するためにベンチマークテストを実施している。ベンチマーク用に選定した炉心データの有効性を確かめるためにJENDL/AC-2008を用いた予備ベンチマーク計算を実施した。予備ベンチマークの結果、選定した炉心データの適用により断面積の検証を有効に行うことが可能であることがわかった。
原田 秀郎; 大島 真澄; 木村 敦; 後神 進史*; 太田 雅之*; 古高 和禎; 金 政浩; 北谷 文人; 小泉 光生; 中村 詔司; et al.
JAEA-Conf 2010-005, p.9 - 14, 2010/12
中性子核データを飛行時間測定法により測定するための中性子核反応測定装置を、J-PARC/MLFのビームラインNo.4に設置した。本装置には、中性子捕獲反応で発生する即発線を測定するために、2種類の
線スペクトロメータを配置した。一つは、全立体角型のGeスペクトロメータであり、もう一つは、NaIスペクトロメータである。2009年より、これらのスペクトロメータを適用し、マイナーアクチノイド核種と核分裂生成核種の中性子捕獲断面積の測定を開始した。本発表では、これまでに得られた予備測定の結果を報告するとともに、本装置により期待される核データの高精度化について将来展望を議論した。