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権 セロム*; 今野 力; 太田 雅之*; 佐藤 聡*; 落合 謙太郎*
JAEA-Conf 2017-001, p.123 - 128, 2018/01
ENDF/B-VIIIの版, ENDF/B-VIII2、が2016年8月に公開された。そこで、量子科学技術研究開発機構TIARAでの40及び65MeV中性子入射鉄、コンクリート遮蔽実験でのENDF/B-VII.1のOとFeに起因する過大評価の問題がENDF/B-VIII2で改善したかどうかを調べた。ENDF/B-VIII2のACEファイルをNJOY2012.50コードで作り、MCNP-5コードで解析を行った。比較のため、ENDF/B-VII.1, FENDL-3.1bとJENDL-4.0/HEを用いた解析も行った。その結果、以下のことがわかった; (1)Feに起因する約40MeVの中性子の大幅な過大評価は改善された、(2)Feに起因する約65MeVの中性子の過大評価も若干改善されたが、FENDL-3.1bよりは悪かった、(3)Oに起因する中性子の大幅な過大評価は改善されなかった。これらの結果を考慮して、ENDF/B-VIIIの最終版は作られるべきである。
市原 晃
JAEA-Conf 2017-001, p.103 - 108, 2018/01
核データ研究グループでは、中期計画として汎用評価済核データライブラリーJENDL-4.0改訂のための活動に取り組んでいる。ジルコニウム(Zr)は原子炉構造材として重要であり、燃料被覆管にはジルコニウム合金が使用されている。また、Zrは半減期が100万年を超える長寿命核分裂生成物である。原子力技術向上のため、信頼できるZr同位体の中性子核データは不可欠である。現在、JENDL-4.0評価後に公開された実験データを用いてZr同位体の共鳴パラメーターを再評価している。Zrに対しては、J-PARC/MLF/ANRRIの測定値との一致を改善するため、負の共鳴を削除した。天然のZr同位体の共鳴パラメーターについては、CERNのn-TOF施設の実験結果を参照して修正していく。
水山 一仁; 岩本 信之; 岩本 修; 寺田 和司; 中尾 太郎
JAEA-Conf 2017-001, p.163 - 168, 2018/01
In the project entitled as "Research and development for Accuracy Improvement of neutron nuclear data on Minor ACtinides (AIMAC)", the cross section data of MAs (Am, Np) have been measured at neutron time-of-flight (TOF) beam line ANNRI installed at J-PARC/MLF. The high precision data is expected even in the case of small amount sample because the reaction rates are strongly increased by the high intensity pulsed neutron beam of J-PARC/MLF. We are going to analyze those cross section data by using the least-squares multilevel R-matrix code REFIT. For precise analysis of the cross section data measured by ANNRI, it is necessary to take into account the energy resolution function. In this study, we therefore adopt the modified version of REFIT which treats the energy resolution function for ANNRI. The precise energy calibration is also important. We performed the resonance analysis of the neutron total and capture cross section data of Au measured by ANNRI under the same operational condition of J-PARC/MLF to fix parameters related to energy calibration.
Hales, B. P.; 中村 詔司; 木村 敦; 岩本 修
JAEA-Conf 2017-001, p.199 - 203, 2018/01
As part of the ImPACT project, it is currently planned to measure the neutron cross-section of Cs (half-life y), a long-lived fission product (LLFP), via neutron time-of-flight (TOF) method at the Japan Proton Accelerator Research Complex (J-PARC). Both Cs (natural Cs, stable) and Cs (half-life y) are unavoidable contaminants in the Cs sample. In working towards the measurement of Cs, a measurement of non-radioactive Cs has been conducted. The neutron capture cross-section of Cs in the thermal to epithermal energy region was experimentally measured via neutron TOF method at J-PARC. Measured results show good agreement with JENDL in the energy region below 10 eV.
中村 詔司; 木村 敦; Hales, B. P.; 岩本 修; 津幡 靖宏; 松村 達郎; 芝原 雄司*; 上原 章寛*; 藤井 俊行*
JAEA-Conf 2017-001, p.15 - 22, 2018/01
高レベル放射性廃棄物にかかわる環境負荷低減技術の基礎データとして、長寿命放射性核種の中性子核データが求められている。革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)が平成26年10月より開始された。その事業の中の「核反応データ取得(Project 2)」で、原子力機構のプロジェクト研究として"J-PARC/MLF/ANNRIにおける中性子捕獲反応断面積測定研究"を開始した。本プロジェクト研究では、高レベル放射性廃棄物に含まれる長寿命核分裂生成核種(LLFP)のうち、Cs(半減期230万年)を選定し、中性子捕獲反応断面積を測定する。Csを測定する際には、試料中に化学的に分離できないCsが不純物として混在する可能性があり、Csのデータを精度よく測定するためには、不純物であるCsの寄与を分ける必要がある。このために、併せてCs等の同位体核種の中性子捕獲断面積データも測定する。また、試料の入手が困難なLLFP核種のうちSeについて、試料整備の可能性検討を行う。本発表では、ImPACT事業における本プロジェクト研究の開発計画の概要について、研究の目的、過去の報告データの現状、全体スケジュールと進捗などと併せて、現時点で得られている成果について発表する。
岩本 信之
JAEA-Conf 2017-001, p.187 - 192, 2018/01
Evaluation of photonuclear data has been performed by relying on experimental data. Recently, Varlamov et al. introduced neutron-multiplicity transition functions to investigate the validity of partial photoneutron cross sections. The neutron-multiplicity transition functions were defined as a ratio of partial photoneutron cross section to the neutron yield cross section. These functions take values smaller than 1 or 0.5 if the photon energy is below or above the threshold energy of (,2n) reaction channel. They pointed out that there is violation of measured cross sections of (,1nx) and (,2nx) reactions. We applied this methodology and checked whether the measured data can be used to evaluate the photoneutron cross sections. In order to do this, the photon-induced reaction cross sections were calculated by using a nuclear reaction calculation code CCONE, and then, the neutron-multiplicity transition functions were derived. The covariance estimate was simultaneously performed with the KALMAN code, considering the ambiguity of adopted model parameters. The calculated results for the partial photoneutron and neutron yield cross sections were compared with the experimental data. It is found that the whole experimental data are not necessarily useless for evaluation, though some of them violate the criteria of neutron-multiplicity transition functions.
今野 力; 権 セロム*; 太田 雅之*; 佐藤 聡*
JAEA-Conf 2017-001, p.117 - 122, 2018/01
FENDL-3の修正版FENDL-3.1bが2015年10月に公開された。そこで、以前IAEAに報告したFENDL-3の問題に対し、FENDL-3.1bの中性子入射データのテストを行った。20MeV以上のMATXSファイルの問題はFENDL-3をNJOY2012.50で処理することにより修正された。KERMA係数とDPA断面積については、IAEAはNの捕獲反応の間違っているQ値を修正し、NJOY2012.50でKERMA係数とDPA断面積を再計算した。異常に大きいガス生成断面積を除いて、多くのKERMA係数とDPA断面積は良くなっていることを確認した。しかし、ガス生成データのNJOYでの処理に新たな問題が見つかり、その原因がNJOYのバグにあることを指摘した。また、IAEAでのSnとSnのNJOYでの処理トラブルについても調べ、NJOYの修正ファイルの一つがこのトラブルを引き起こしていることを特定した。
定松 大樹*; 中山 梓介; 渡辺 幸信*; 岩本 修; 緒方 一介*
JAEA-Conf 2017-001, p.135 - 140, 2018/01
近年、高レベル放射性廃棄物の核変換や医療用放射性同位体の製造などの様々な応用において大強度中性子源への要望が高まっている。重陽子加速器を用いた中性子源はその有力な候補の一つとみなされている。それゆえ、我々はこれまでに重陽子入射反応用のコードシステムDEURACSを開発してきた。本研究ではLi標的に対する重陽子入射による中性子放出に着目した。入射エネルギー25,40,100MeVにおける反応に対する二重微分断面積の計算値を実測値と比較し、DEURACSの適用性を議論する。
中山 梓介; 岩本 修; 渡辺 幸信*
JAEA-Conf 2017-001, p.91 - 96, 2018/01
重陽子核データ評価に向け、重陽子入射反応用の計算コードシステムDEURACSを開発している。本研究ではDEURACSを改良し、重陽子入射反応からの複合粒子放出に適用した。DEURACSによる計算値は、入射エネルギー80MeVにおけるAlおよびNiに対する, , , 反応の二重微分断面積を良く再現した。この解析結果から、重陽子誘起の複合粒子放出の計算には非弾性散乱およびピックアップ反応の取り扱いが重要であることが示された。
小浦 寛之; 吉田 正*; 橘 孝博*; 千葉 敏*
JAEA-Conf 2017-001, p.205 - 210, 2018/01
「崩壊の大局的理論」の核構造的な詳細に伴う変化、具体的には基底状態のパリティ変化に対応する改良を行った。大局的理論ではこれまで核構造的な詳細の伴う変化は取り入れられておらず、例えば、G. Lorusso et al., PRL114, 192501 (2015)においてその点が指摘されている。今回、崩壊の核行列要素においてK-Y (小浦-山田)ポテンシャル+KTUY (小浦-橘-宇野-山田)質量模型からの核構造情報を用いることにより許容遷移において選択則的な抑制を与えた。その結果核図表上の広い範囲において、Ca, Zn, Sn近辺といった、周期的に過小評価していた領域に対して系統的な改善が見られた。
高田 弘
JAEA-Conf 2017-001, p.51 - 56, 2018/01
大強度陽子加速器施設(J-PARC)のパルス核破砕中性子源は、エネルギー3GeV、繰り返し25Hz、ビーム強度1MWの陽子ビームで生成した中性子ビームを中性子実験装置で利用し、物質科学の多様な先端的研究を推進することを目的としている。2015年には、1MW相当の陽子ビームパルスを初めて入射し、また、利用運転のビーム強度を500kWに上げた。この中性子源の減速材システムは最適化設計により、(1)濃度100%のパラ水素を使用して高いピーク強度かつ幅の狭いパルス中性子ビームをつくる、(2)直径14cm、長さ12cmの円筒形状を採用し、高強度の中性子を50.8の広角度範囲に取り出すことができる、(3)Ag-In-Cd合金による中性子吸収材を使用し、幅が狭く減衰の早いパルス中性子が得られる。これにより、世界最高強度のパルス中性子ビームを供給する性能を有している。現在、1MWで年間に5000時間の運転を行うという目標に向けて、水銀標的容器前部で生じるキャビテーション損傷を、微小気泡を注入して抑制する技術開発を実施中である。また、2015年に500kWのビーム強度で運転中、水銀標的の水冷保護容器が2回不具合を起こしたため、標的容器構造の設計改良に取り組んでいる。