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瀧上 真知子*; 伊藤 均
JAERI-Review 97-015, p.36 - 38, 1997/11
食品工場から排出されるメラノイジンを含む黒褐色廃液は、通常の活性汚泥法では分解されにくい。そこで、この廃液の微生物分解を効率的に行うために、24種類の微生物について有用株のスクリーニングを行った。黒コウジカビの一種であるAspergillus usamiiは、廃液の脱色に2-3日しか要しないこと、発酵処理後の菌体を家畜の試料として用いることができるの2点から、脱色用微生物として有望と考えられた。この菌にCイオンビームを照射して、黒褐色廃液を効率的に脱色できる突然変異株を得ることを目的として本研究を行った。その結果、親株による廃液の脱色率が35~45%であるのに対し、約60%の脱色率を示す変異株が得られた。また、脱色率の向上には、有機酸の生成と、色素の再合成が関係しており、突然変異により脱色率が向上し、しかも色素発生能を失うことが明らかになった。
久米 民和; 松橋 信平; 伊藤 均; G.W.Roeb*; 石岡 典子; 長 明彦; 松岡 弘充; 関根 俊明; 内田 博*; 辻 淳憲*; et al.
JAERI-Review 97-015, p.51 - 53, 1997/11
植物の環境応答を非破壊で計測するための基礎として、ポジトロンイメージング装置を用いて植物の主要構成成分である炭素化物の転流について検討した。CO
(半減期20分)を用いた計測では、葉に短時間で
CO
は吸収され、光合成産物の根への移行が観察された。そのコムギの根への
CO化合物の移行は、特に新根で大きく、幼根の先端に多く蓄積することが認められた。また、光条件の影響を調べた結果では、新葉への
C化合物の移行は暗条件下で多いのに対し、穂への移行は逆に明条件の方が多かった。
C-メチオニンを用いた実験では、Fe欠乏のオオムギの葉から根への移行が大きいと予測されたが、根には移行せずに新葉に転流していることが認められた。以上のように、ポジトロン放出核種を用いた計測は、植物のストレス応答を調べるのに有効な手段であると考えられた。