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Pokor, C.*; Herbelin, A.*; Couvant, T.*; 加治 芳行
NEA/NSC/R(2016)5 (Internet), p.317 - 360, 2017/05
高経年化BWRプラントにおいて、炉心シュラウドの中心位置では照射誘起応力腐食割れ(IASCC)の感受性を持つ照射レベルになる。BWR炉内プログラムでは、BWRの炉内構造物における粒界型応力腐食割れ(IGSCC)進展特性の評価体系の開発を行ってきており、また日本の原子力安全基盤機構では、原子力発電所の高経年化維持管理のための安全研究開発の一環としてIASCC進展速度データに関するプロジェクトを実施してきている。多くの研究者がオーステナイト系ステンレス鋼やNi基合金のSCCやIASCC進展速度予測モデルを提案しているが、これらのモデルはまだ初期段階のモデルであることから詳細な実験結果と比較することによるモデルの高度化が必要である。
山口 正剛
NEA/NSC/R(2016)5 (Internet), p.303 - 316, 2017/05
原子炉圧力容器鋼などの劣化現象には、中性子照射による硬化により生じる硬化型脆化とともに、溶質元素や不純物元素の粒界偏析に起因する非硬化型脆化すなわち粒界脆化現象がある。溶質元素や不純物元素の粒界偏析によりなぜ粒界破壊が促進されるのか、そのミクロなメカニズムの研究の歴史、及び、われわれの研究をまとめた報告である。結晶粒界の電子論的計算は1980年代から始められたが、十分な計算ができるようになったのは、ここ10年ほどのことである。鉄の粒界に対する強化元素であるボロン,炭素は粒界の凝集エネルギーを増加させ、逆に脆化元素であるリン,硫黄,スズ,アンチモンが、粒界凝集エネルギーを減少させることが第一原理計算から判明し、粒界凝集エネルギーの増減が粒界脆化を支配する一つの重要な要因であることが明らかとなりつつある。