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成田 健; 鵜飼 重治; 皆藤 威二; 大塚 智史; 小林 十思美*
Proceedings of 11th International Conference on Fusion Reactor Materials (ICFRM-11), 41(10), 0 Pages, 2004/00
将来の実用化段階の高速炉燃料要素用の高性能炉心材料として酸化物分散強化型(ODS)フェライト鋼を開発している。ODSフェライト鋼被覆管が有する難加工性と低延性を克服する手段として開発した再結晶熱処理技術を被覆管製造プロセスに適用する場合に有効な二段軟化熱処理技術を開発した。
関 正之; 河野 秀作; 鵜飼 重治; 皆藤 威二; 平子 一仁*
Proceedings of 11th International Conference on Fusion Reactor Materials (ICFRM-11), 87 Pages, 2003/00
JNCにおいては、高速炉燃料ピン製作のためのODS被覆材料と端栓の接合技術開発を実施している。この接合方法である抵抗溶接(PRW)法は、材料の電気抵抗加熱により、材料を溶融させないで行う固相接合であり、一連の溶接工程は、その条件(電流、電圧、および加圧力)をプログラマブル・システムによって制御し、実行される。さらに製品の溶接時の残留応力を軽減するために溶接部の熱処理を実施している。PRW法による溶接は、本来の被覆管マルテンサイト組織に影響なく溶接されており、引張試験、内圧クリープ試験において溶接部の健全性も実証された。さらに、接合部の非破壊検査法として超音波探傷検査方法を開発した。この抵抗溶接法で製作したODS燃料ピンは、JNC-ロシア共同研究においてロシアの高速炉BOR-60で2003年6月から照射試験を実施している。
赤坂 尚昭; 山下 真一郎; 吉武 庸光; 鵜飼 重治; 木村 晃彦*
Proceedings of 11th International Conference on Fusion Reactor Materials (ICFRM-11), 0 Pages, 2003/00
ODSフェライト鋼並びにマルテンサイト鋼はFBR燃料被覆管や核融合炉の構造材として有望である。燃料被覆管用のODS鋼はJNCにて開発されてきた。開発初期のODS鋼は強い強度異方性を有していた。現在、結晶粒を等軸晶に制御することにより、この欠点が克服されている。3種類のODS鋼を「常陽」にて照射し、その組織変化挙動を検討した。分散粒子及び転位組織は照射下でも非常に安定であった。ODS鋼の組織が照射下において安定である理由は、分散粒子が点欠陥シンクとして作用するためと考えられる。
星屋 泰二; 高屋 茂; 中桐 俊男; 青砥 紀身
Proceedings of 11th International Conference on Fusion Reactor Materials (ICFRM-11), 0 Pages, 2003/00
B2型規則構造合金の中性子照射応答について検討した。照射下では、相反する規則化と不規則化が均衡した状態にある。Bragg-Williams の長範囲規則度とWarren-Cowleyの短範囲規則度を用いて照射中の照射下状態を温度と照射速度の関数として表現したところ、規則度が急激に低下する閾値1と低下した後徐々に平衡に近づく閾値2、及び平衡値の変化から、照射下状態ダイアグラムが得られた。これにより、照射実績のない新たな規則合金に関して、照射下における供用条件の概略が容易に評価可能となった。