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R.M.Lambrecht*; 関根 俊明; H.Vera-Ruiz*
IAEA-TECDOC-1065, p.75 - 85, 1999/02
核医学診断に有用なTcの親核種である
Moを原子炉ではなく、加速器の陽子ビーム照射による製造について検討した結果を報告する。
Mo(p,pn)
Mo反応の実験的励起関数、及び
Mo,
Tc,
Nbを生成する各種核反応の理論的励起関数を用いて、収量と放射化学的純度について考察した。なお、理論的励起関数はALICEコードによった。結果として、陽子ビームによる
Mo/
Tcジェネレータの生産は原子炉の核分裂による生産に比して有利ではないと考えられる。
R.M.Lambrecht*; 関根 俊明; H.V.Ruiz*
Applied Radiation and Isotopes, 51(2), p.177 - 182, 1999/00
被引用回数:4 パーセンタイル:34.39(Chemistry, Inorganic & Nuclear)ALICEコードを用いて、Moの陽子照射によるNb,Mo,Tc同位体の生成の励起関数を計算した。ALICEによれば、
Mo(p,pn)
Mo反応の断面積の最大値は約100mbであって、
Moの高濃縮ターゲットにmA級の強いビームを照射すると50MeVから30MeVまでエネルギーを失う間に数mCiの
Moを生成すると予測される。ALICEでは
Mo(p,2p)
Nb
Mo反応の
Nb核異性体生成比は計算できないが、
Nbの生成は
Moの製造への寄与は小さいことが判明した。このような計算や実験結果に関する考察から、
Mo
Tcジュレータの加速器による生産は、原子炉での核分裂による生産に取って替わるような有利な方法ではないと考えられる。
T.V.Hung*
JAERI-Research 98-037, 14 Pages, 1998/07
ダラット研究所原子炉(U-Al合金36%濃縮U燃料)において照射されたTeO
及びMoO
サンプルに関して輸送用鉛容器の必要厚さを、ORIGEN2コード及びQAD-CGGP2コードで計算した。計算において、ORIGEN2内蔵のPWR型(低濃縮ウランUO
の燃料)断面積ライブラリーを用いた。計算結果を実験データと比較しやすいように計算条件はできる限りダラット研究所原子炉での実験条件に合わせた。計算値と実験値は上記の断面積データの仮定にもかかわらず、よい一致を示した。このことから、ORIGEN2コード及びQAD-CGGP2コード並びに、PWR型(低濃縮UO
の燃料)断面積ライブラリーを用いることに問題がないことが明らかとなり、今後のダラット研究所原子炉での他の照射サンプルについても放射能と必要な遮蔽の計算に利用できると考えられる。
棚瀬 正和; 長谷川 良雄*; 蓼沼 克嘉*
Isotope News, 0(509), p.6 - 9, 1996/10
Mo(Mo)に対し大きな吸着能を持つ新しい吸着剤を合成し、
Tcの溶離性に優れた高性能の
Tcジェネレータを開発した。Zr化合物とイソプロピルアルコールを加熱して得られるその吸着剤は、1gで200mgの
Mo(Mo)を吸着することができた。また、この吸着剤で作製したジェネレータから
Tcが2~3mlの生理食塩水で、約200時間後でも80%溶離され、親核種
Moの混入も0.1%以下と極めて優れた性能を示した。この開発により、現在一般に行われているウランを使った
Moの製造法が、非常に簡単な工程で実施できる天然のMoからの製造への転換が期待できる。
阿部 俊彦*
Isotope News, 0(508), p.12 - 15, 1996/09
1995年2月以来滞在している標記センターの概要を紹介する。センターの所在するPUSPIPTEK研究開発団地、センターの含まれるスルポン原子力研究センターについて簡単に述べ、次いでセンターの沿革、人員、組織、予算、施設の規模を説明した。研究開発の内容について、主建屋における原子炉中性子によるRIの製造及び放射性医薬品の生産、サイクロトロン棟における荷電粒子によるRIの生産及び製品の品質管理の順に記述した。放射線管理について簡単に触れたのちRI生産事業その他インドネシア原子力庁の生産部門の民営化の進展状況の概要を述べた。
長谷川 良雄*; 西野 瑞香*; 竹内 剛敏*; 石川 幸治*; 蓼沼 克嘉*; 棚瀬 正和; 黒沢 清行
日本化学会誌, 0(10), p.888 - 894, 1996/00
Tcは核医学の分野で診断のため世界で幅広く利用されている。その
Tcは、通常、親核種である
Moを吸着させたジェネレータから得られる。ここでは、その吸着剤として、低い比放射能の
Moにも使用できるMo吸着能の極めて高いジルコニウム系無機高分子吸着剤の合成を試みた。ジルコニウム系無機高分子として、四塩化ジルコニウムのみ、および四塩化ジルコニウムとポリビニルアルコール、イソプロピルアルコールなどとの反応により五種類合成した。これらをアルゴン中で熱処理して吸着剤とした。熱分解過程の検討から各吸着剤の構造を推定した。また、これら吸着剤のMo吸着能は、その構造中のジルコニウム原子に結合した塩素原子数に依存することを明らかにし、吸着剤中で隣接する2個のZr-Cl結合とMoO
の反応で生成する化学結合によるものと推定した。特に四塩化ジルコニウムとイソプロピルアルコールから合成した吸着剤は高い吸着能(200mg/g吸着剤)を示すことが分かった。
山林 尚道
Isotope News, 0(483), p.38 - 39, 1994/09
日ロアイソトープ・放射線医療利用セミナー(5月16・17日)がロシア原子力省I.A.オホーチナ女史を団長とする4名を迎え、日本側5名の講演と共に東京で開催された。ロシアにおける医療用RIの生産は、旧ソ連崩壊後90%が残り、約50の研究所、企業が研究・生産に関与し、その生産量は1970年から1990年で3倍に伸び、輸送額は1千万ドルとなり、1992年にはさらに6割の増加をした。ラジオイムノアッセイは他の共和国に残り輸入している。ロシア原子力省が6地域10施設を総括し、民事転用を進めている。今回は、オブニンスク物理エネルギー研究所、「マヤク」生産合同、ジミトロワグラード原子力科学研究所での濃縮安定同位体、TRU(Cf、
Pu、
Es等)、核分裂生成RI(
Mo、
Sr、
I等)及び高比放射能
Co、
Gd、
Ir等の放射性薬剤及び治療用線源生産と利用の報告があった。
池田 裕二郎; E.T.Cheng*; 今野 力; 前川 洋
Nuclear Science and Engineering, 116, p.28 - 34, 1994/01
被引用回数:6 パーセンタイル:51.78(Nuclear Science & Technology)脳や肝臓の癌の診断で有効なTcの親核である
Moの需要は年々増加している。
Moは核分裂生成物の分離あるいは
Mo(n,
)
Mo反応を用いて製造されているがその比放射能は高いものではない。そこでFMIF,ESNIT等の材料照射用強力中性子源の有効利用として
Tc(n,p)
Mo反応を用いた高比放射能
Moの製造が検討されている。本研究では上記概念の成立性検討の基礎となる14MeV近傍の断面積を放射化法で測定するとともに、長寿命放射性核
Tcの核変換反応(n,
),(n,n
)の断面積も同時に測定した。REAC
2コードを用いたFMIFでの
Mo製造の試算では現在の試料需要価値を仮定すると年間12M$の利益が見込まれる。しかしながら、REAC
2では反応断面積40mbを用いており、本実験データ、14mb、に基づく限り3倍程度の過大評価となっている。しかしながら、高比放射能
Moの提供及び中性子源の有効利用の観点からこの概念の成立性は高いと結論できる。
末松 久幸*; 佐藤 壮真*; 南口 誠*; 土谷 邦彦; 西方 香緒里; 鈴木 常生*; 中山 忠親*; 新原 晧一*
no journal, ,
プラズマ焼結MoOが、試験研究炉を用いた(n,
)法による
Moから
Tc製造のために行われた。試験は、平均粒子径0.8
m、純度99.99%のMoO
粉末を用いて、直径20mmの黒鉛ダイの中に装荷し、加圧した。これを、プラズマ焼結装置に装着し、真空中、100
200
C/minで500
600
Cで焼結した。焼結体は、結晶構造同定のためのXRD分析、化学結合状態の分析のためのEELS分析及び結晶粒子径測定のためのSEM観察を行った。550
Cで焼結した試料について、焼結密度98%を得るとともに、
Tc抽出やMoリサイクルに適した十分な特性が得られた。
土谷 邦彦; 相沢 静男; 竹内 宣博*; 鈴木 康明*; 長谷川 良雄*; 掛井 貞紀*; 荒木 政則
no journal, ,
JMTRの産業利用の一環として、医療診断用アイソトープであるTcの親核種である(n,
)法(放射化法)を用いた
Moの製造を計画している。日本はこの
Moを全量海外からの輸入に依存している。2013年、JMTRを用いた放射化法による
Mo国産化製造に関する高度化研究がつくば国際総合戦略特区のプロジェクトとして採用され、日本のメーカと共同でR&Dを行っている。R&Dの主な項目は、(1)MoO
ペレットの製造技術開発、(2)
Tcの抽出・濃縮、(3)
Tc溶液の標識試験及び(4)Moリサイクルである。本発表では、これまでに得られたで得られた成果及び今後の計画について報告する。
土谷 邦彦; 西方 香緒里; 木村 明博; 石田 卓也; 竹内 宣博*; 小林 正明*; 河村 弘
no journal, ,
放射化法によるMo/
Tc製造開発の一環として、プラズマ焼結法による高密度MoO
ペレット(目標焼結密度: 90
95%T.D.)の製造方法に着目し、(n,
)法による照射ターゲットの製造技術開発を行い、MoO
ペレット製造特性に与えるMoO
粉末の影響及び開発した高密度MoO
ペレットの照射特性を調べた。この結果、焼結温度がMoO
粉末特性(平均粒子径及び2次粒子の存在)に影響していることが分かった。次に、照射済MoO
ペレットの照射後試験により、低中性子照射量では、照射済MoO
ペレットの粒子径は、未照射MoO
ペレットと比べほぼ同程度の大きさであること、結晶構造に大きな変化がないことが分かった。さらに、溶解したMo溶解液中の
Mo放射能を測定し、
Mo生成量評価には全中性子エネルギーを考慮する必要があることも分かった。
川端 方子*; 橋本 和幸; 本石 章司*; 佐伯 秀也*; 椎名 孝行*; 太田 朗生*; 竹内 宣博*; 永井 泰樹
no journal, ,
Moを親核とする
Tcは、70-90万件/年の核医学診断で用いられているが、近年、海外からの輸入危機を経て、将来における国内安定供給への対策が議論されてきた。加速器中性子を利用した
Mo製造と
Tc熱分離は、連続高効率分離が可能であり、我々は、国産化が可能な新製造法として研究を進めてきた。熱分離後の
Tcは、装置内石英管に凝縮しており、これを洗浄及び濃縮して少量の生理食塩水に溶解した化学形(TcO
)にすることが必要である。これまでは濃縮に用いるアルミナへの
Tc吸着を要するため、低濃度(0.1mM)のNaOH水溶液で洗浄を行ってきたが、洗浄効率が不安定で収率に影響していた。そこで、本研究では、0.1M NaOH水溶液で
Tcの洗浄を行い、陽イオン交換カラムでNaOHを中和した後、アルミナカラムで
Tcを濃縮する方法を試みた。その結果、NaOH濃度を500-1000倍にしたことで、
Tcの洗浄効率が従来(50-90%)から向上し、安定的に95%以上を達成、アルミナカラムにおける濃縮回収と合わせて90%を得た。熱分離効率
90%と合わせて、本熱分離システムでの
Tc分離収率は、80%を超えることが明らかになり、熱分離システムとしての有効性が示された。
藤田 善貴; 関 美沙紀; 藤原 靖幸*; 鈴木 達也*; 吉永 尚生*; 武内 伴照; 中野 寛子; 堀 順一*; 末松 久幸*; 井手 広史
no journal, ,
Mo製造方法に関して、高濃縮ウランの利用低減や核分裂生成物の処理等の観点から放射化法((n,
)法)による研究開発を進めている。(n,
)法で生成される
Moの比放射能は極めて低いため、
Mo/
Tcジェネレータに適用するには、Mo吸着容量の大きなアルミナが不可欠である。また、得られる
Tc溶液は放射性医薬品基準で定められた基準値を満たす必要がある。本研究では、原料の異なる3つのアルミナを、現行のジェネレータに使用されている形状のカラムと細長い形状のカラムにそれぞれ充填して、カラム形状が
Tc溶液の特性に及ぼす影響を調べた。その結果、細長いカラム形状は、Mo添加量の少ない条件と同等の
Mo/
Tc比が得られることを明らかにし、カラム形状の最適化によりMo吸着容量を向上しつつ
Tc溶液の品質改善できる可能性を見出した。