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豊嶋 厚史; 水飼 秋菜; 塚田 和明; 大江 一弘*; 羽場 宏光*; 小森 有希子*; 村上 昌史; 金谷 佑亮*; 佐藤 大輔*; 浅井 雅人; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 317(1), p.421 - 430, 2018/07
被引用回数:3 パーセンタイル:25.46(Chemistry, Analytical)本研究では6族超重元素シーボーギウム(Sg)のオンライン溶媒抽出実験に適切な実験条件を探索するため、その同族元素MoとWの抽出挙動を調べた。第4級アミンAliquat336を用いたキャリアフリー放射性トレーサーMoならびに
Wのトルエンへの抽出実験を0.10 - 8.6M H
SO
と1.0
10
- 5.0M HF/1.0M HClの条件で行った。-2の電荷を持つMoとWの陰イオン性硫酸錯体が、H
SO
[H
SO
]
2Mの濃度範囲で抽出された。HF/1.0M HCl溶液では、-1の電荷を持つMoとWのオキシフッ化物錯体が形成されAliquat336により抽出されると評価された。これらの結果からSgの抽出に好ましい条件を議論する。
小森 有希子*; 横北 卓也*; 笠松 良崇*; 羽場 宏光*; 豊嶋 厚史; 豊村 恵悟*; 中村 宏平*; 金谷 淳平*; Huang, M.*; 工藤 祐生*; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 303(2), p.1385 - 1388, 2015/02
被引用回数:2 パーセンタイル:16.04(Chemistry, Analytical)106番元素シーボーギウム(Sg)の抽出クロマトグラフ実験に向け、HCl溶液からAliquat336担持樹脂へのMoとWの無担体放射性トレーサーの固液抽出挙動を調べた。HCl濃度変化に対するMoとWの分配係数()の変化をバッチ法により測定した。また迅速自動分離装置を用いたMoとWのオンライン抽出クロマトグラフィー実験も2-8M HCl溶液を用いて行った。2-8M HCl溶液中における抽出率はMo
Wとなり、バッチ法で得た
の順列を反映する結果が得られた。
Even, J.*; Yakushev, A.*; Dllmann, Ch. E.*; 羽場 宏光*; 浅井 雅人; 佐藤 哲也; Brand, H.*; Di Nitto, A.*; Eichler, R.*; Fan, F. L.*; et al.
Science, 345(6203), p.1491 - 1493, 2014/09
被引用回数:67 パーセンタイル:82.96(Multidisciplinary Sciences)超重元素の新しい錯体、106番元素シーボーギウム(Sg)のカルボニル錯体の合成に初めて成功し、その吸着特性を低温熱クロマトグラフィー・線測定装置COMPACTを用いて調べた。理化学研究所の気体充填型反跳イオン分離装置GARISを用いて合成及び前段分離された短寿命核反応生成物
Sgを、ヘリウムと一酸化炭素の混合ガス中に打ち込み、カルボニル錯体を合成した。生成したカルボニル錯体のうち揮発性の高いもののみをガス気流によってCOMPACTへと搬送し、低温熱クロマトグラフィー測定を行った。検出されたSgカルボニル錯体の吸着エンタルピーは-50kJ/molと求まり、この高い揮発性からこの錯体は6配位のSg(CO)
であると結論した。これまで超アクチノイド元素では単純な無機錯体しか合成されたことがなく、本研究は超アクチノイド元素における初めての有機金属錯体合成の成果である。
Brchle, W.*; Andrassy, M.*; Angert, R.*; Eberhardt, K.*; Fricke, B.*; Gregorich, K. E.*; G
nther, R.*; Hartmann, W.*; Heimann, R.*; Hoffman, D. C.*; et al.
1st International Conference on the Chemistry and Physics of the Transactinide Elements; Extended Abstracts, 4 Pages, 1999/00
化合物イオンが金属イオンの酸化状態に大きく依存することで知られている-HIB(
-イソブチル酢酸)とシーボーギウム(Sg)化合物の陽イオン交換挙動を調べた。オンライン実験は、
Cm+
Ne反応で生成する
Sg(
Sg)を対象に行い、6価イオンに対応する溶離液中にSgの壊変に起因する数イベントの
線を確認した。これはSgの
-HIB溶液中での陽イオン交換挙動が、6族の性質すなわち[Sg
L
]
(L:(CH
)
COH
COO
)の化学形を形成していることを示唆している。
塚田 和明
化学と工業, 51(4), P. 615, 1998/00
現在、超アクチノイド元素は112番元素まで確認され、104番及び105番元素では化学的性質が調べられてきた。最近、ヨーロッパの核化学研究グループを中心とした国際的協力研究で、106番元素(シーボーギウム)の化学的挙動が初めて調べられた。その結果、シーボーギウムが周期表の6族の性質を示すことが明らかになった。ここでは、そのような106番元素の化学的性質に関する研究について紹介する。
M.Schaedel*; W.Bruechle*; E.Jaeger*; B.Schausten*; G.Wirth*; W.Paulus*; R.Guenther*; K.Eberhardt*; J.V.Kratz*; Seibert, A.*; et al.
Radiochimica Acta, 83(3), p.163 - 165, 1998/00
Cm(
Ne,5n)反応で生成する半減期7秒の
Sgの溶液中での化学挙動を陽イオン交換法を用いて調べた。溶離液として0.1M HClを使用し、周期表同族のタングステン(W)と溶離挙動を比較検討した。Wは約60%の収率でカラムから溶離してきたが、Sgの溶離は確認できなかった。これは両者の加水分解速度の違いとして定性的に解釈することができる。この結果をもとに、以前の実験で0.1M HNO
/5
10
HF系で溶離を確認した化学種は、フッ化物イオンSgO
F
あるいはSgO
F
と推定することができた。
大谷 怜; 佐藤 哲也; 青木 涼太*; 白井 香里*; 鈴木 颯人; 塚田 和明; 浅井 雅人; 伊藤 由太; 永目 諭一郎*; 阪間 稔*
no journal, ,
106番元素シーボーギウム(Sg)は、大きな原子番号に起因する強い相対論効果の寄与により、同族元素モリブデン(Mo)やタングステン(W)からの予想とは異なる性質をもつ可能性が示唆されている。先行研究において、石英表面におけるSgオキシ塩化物の吸着エンタルピー(SgO
Cl
))は-98kJ/molと求められたが、誤差の大きな実験点から求められたために曖昧な結果となっている。本研究では、信頼性のあるSgオキシ塩化物の
(SgO
Cl
))測定のために、標的槽直結型等温ガスクロマトグラフ実験装置を用いて、
Cfの自発核分裂で放出されるMoを対象にオフライン等温ガスクロマトグラフ実験をおこない、オンライン実験に向けた最適条件を求めるとともに、Moのオキシ塩化物の吸着エンタルピーの決定を試みた。
名取 日菜; 佐藤 哲也; 浅井 雅人; 伊藤 由太; 内馬場 優太; Gong, G.; 塚田 和明; 宮地 優太; 永目 諭一郎*
no journal, ,
106番元素シーボーギウム(Sg)の化学的性質の解明を目的に、オフライン等温ガスクロマトグラフ装置を構築した。Sgのモデル実験として、本装置を用いてCfの自発核分裂で生成する短寿命Mo同位体を対象に揮発性オキシ塩化物の気相化学実験をおこない、Sg同族元素Moの吸着エンタルピーを測定した。得られた値は対象となる揮発性化合物の昇華エンタルピーからの推定値と一致した。
名取 日菜; 佐藤 哲也; 浅井 雅人; 伊藤 由太; 内馬場 優太; Gong, G.; 塚田 和明; 宮地 優太; 永目 諭一郎*; 大谷 怜; et al.
no journal, ,
106番元素シーボーギウム(Sg)のモデル実験として、気相化学的手法により、6族元素化合物の揮発性を調べた。本研究では、Sgの同族元素であるモリブデン(Mo)とタングステン(W)の揮発性オキシ塩化物のオフラインおよびオンライン気相研究に等温ガスクロマトグラフ法を用いた。MoとWの揮発性オキシ塩化物の形成を、それらの短寿命同位体を使用して種々の条件下で調べたところ、それぞれの揮発性化合物の等温ガスクロマトグラムが得られた。得られた-は、それぞれMoO
Cl
とWO
Cl
の推定値とよく一致した。これらのことから、本実験条件下ではMO
Cl
(M=Mo, W)のみが生成され、さらにMoO
Cl
とWO
Cl
の吸着エンタルピーの測定に成功したと結論した。
宮地 優太; 佐藤 哲也; 塚田 和明; 浅井 雅人; 伊藤 由太; 名取 日菜; 永目 諭一郎*
no journal, ,
106番元素シーボーギウム(Sg)の溶液化学研究を進めるため、同族元素であるW同位体(W,
=121d)について、HF/(0.1M HNO
)系における陰イオン交換挙動を調べた。Wの陰イオン交換樹脂への吸着が平衡に達するために必要な時間と、種々のHF濃度に対する分配係数を測定した。その結果、平衡到達時間は3分未満であることを確かめた。さらに、分配係数はHF濃度によって変化し、10
M付近を境に低濃度側と高濃度側で異なる化学種が存在する可能性を示唆した。
名取 日菜; 佐藤 哲也; 浅井 雅人; 伊藤 由太; 塚田 和明; 宮地 優太; 永目 諭一郎*
no journal, ,
106番元素シーボーギウム(Sg)の気相化学分離法による化学的性質の解明を目的に、同族元素モリブデン(Mo)によるモデル実験をおこなった。種々の塩素化条件で半減期の異なる短寿命モリブデン同位体Moについて得られた等温ガスクロマトグラフ挙動から、対象化合物の吸着エンタルピーを得た。その値とマクロ量からの推定値との比較により、揮発性オキシ塩化物の化学形を推定した。