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町 末男; 吉瀬 靖一*; 鍵谷 勤*
工業化学雑誌, 69(9), p.1892 - 1896, 1966/00
放射線によるエチレソとメタノールとのテロリゼーションおよび重合反応を反応温度40~170C、反応圧力100~400kg/cm、線量率6.310~3.010rad/hr、回分式反応器で行ない、収量、テロマーとポリマーの比率などにおよぼす反応条件の影響を調べた。主反応生成物のうち、テロマーは1級のO-Hを有する奇数の炭素原子からなる長鎖アルコールの混合物で、平均重合度が1O~30のグリースないしワックス状のものであった。ポリマーも1級のO-H基を有する固体である。反応速度は初期圧力の1乗、線量率の0.6乗に比例する。全反応の見掛けの活性化エネルギーは4kcal/molであった。テロマーの生成比率は反応温度が上昇すると急速に増加し、170C、400kg/cmでは90%に達する。さらに、メタノールの代りにn-ブタノール、i-プロパノールをテロ-ゲンとして用いた場合についても調べた。n-ブタノールを用いたとぎは第ニアルコール、i-プロパノールを用いたときは第三アルコールがそれぞれテロマーの主成分である。メタノールよりの開始反応速度はエチレソからのそれより大きく、約10倍である。n-ブタノール、i-プロパノールよりのそれは同程度で、メタノールのそれよりもさらに大きい。これらの結果から、いずれの場合も開始反応はほとんどアルコールから起こっていると推論した。