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伊藤 均; 佐藤 友太郎*
日本食品工業学会誌, 22(8), p.401 - 407, 1975/08
食用菌等のキノコ類の人工栽培には,鋸屑と米麹その他の栄養素を混合・調整した培養基を用いている。しかしこれらの人工培養基は2~6時間の加熱殺菌を要する。そこで著者らは放射線処理法によるヒラタケの栽培とオガクズ培養基中のミクロフローラの変動について検討してみた。すなわち,非照射区の培養基ではキノコ菌系の育成は認められなかったのに対し、0.5,1.0,2.0Mradの各照射区では菌系の育成は活発だった。そして菌系が基質全面をおおうのに20~22日ですみ,加熱処理法の25~30日に対し明らかに生長が良好だった。オガクズ培養基の主要変敗菌はCitrobacterとFusariumだったが0.5Mradの線量で完全に殺菌され,生き残ったBacillusや酵母菌などの培養基中での増殖はキノコ菌系の育成に阻害作用を示さなかった。
伊藤 均; 佐藤 友太郎*; 土屋 厚*; 森田 吉春*
食品照射, 10(1-2), p.56 - 60, 1975/02
キノコ類の人工栽培にはオガクズ培養基の加熱殺菌処理が従来必要であるとされてきた。そこで著者らは放射線殺菌によるキノコ類の栽培を考えて本研究を行なってみた。本研究に用いたキノコはヒラタケというシメジの一種で企業的に広く栽培されている品種である。この研究の結果、オガクズ培養基の主要変敗菌はCitrobacterとFusariumであることが明らかとなり、これらの菌の除菌線量である0.5Mrad照射されるとキノコの菌糸は十分生育した。また1.0~2.0Mradの線量域でも活発な育成が認められ、生育完結期間も熱殺菌より短く、キノコの収量も多く、放射線処理法の方がすぐれていることが明らかとなった。