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米田 安宏; 谷口 博基*; 野口 祐二*
Journal of Physics; Condensed Matter, 33(3), p.035401_1 - 035401_8, 2021/01
被引用回数:4 パーセンタイル:22.00(Physics, Condensed Matter)放射光高エネルギーX線回折実験を用いて、リラクサーPb(MgNb
)O
(PMN)のナノスケール構造解析を行った。PMNはよく知られたリラクサー強誘電体であるが、平均構造が立方晶構造であることから、強誘電性のミクロ構造を説明するために種々のモデルが提案されてきた。我々は2体相関分布関数法(pair distribution function, PDF)を使って20nmまでの広いレンジの局所構造解析を行った。
大和田 謙二; 水木 純一郎*; 松下 三芳*; 並河 一道*
Physical Review B, 90(10), p.104109_1 - 104109_12, 2014/09
被引用回数:7 パーセンタイル:30.25(Materials Science, Multidisciplinary)X線散漫散乱法とコヒーレントX線散乱法を相補利用し、リラクサー強誘電体91%Pb(ZnNb
)O
-9%PbTiO
の強誘電相転移(455K)を調べ、その近傍でヘテロ相ゆらぎが発生していることを明らかにした。ヘテロ相ゆらぎは強誘電相転移(1次相転移)の前駆現象であるばかりでなく、低周波誘電応答の起源とも考えられる。
大和田 謙二
no journal, ,
コヒーレントX線散乱法を利用し、モルフォトロピック相境界(MPB)のリラクサー強誘電体91%Pb(Zn-9%PbTiO
の強誘電相におけるドメインの緩和過程と誘電率の関係を調べた。ドメインが緩和しストライプドメインを形成(自己組織化)するとともに誘電率が減少する振る舞いがみられた。冷却速度依存性にみられる振る舞いはドメインの自己組織化によるものであると結論される。また緩和時間に長短2つの特徴的な時間が存在した。コヒーレントX線散乱から得られた相関関数の解析から、短いほうは180度ドメイン、長いほうは90度ドメインの緩和によるものであると推測される。
大和田 謙二
no journal, ,
結晶の内部において一軸方向にTi濃度が緩やかに変化するリラクサー強誘電体Pb[Mg
を放射光X線で調べた。結晶内部に明確にモルフォトロピック相境界が存在し、その相境界を横切るように回折実験を行った。その結果、相境界において結晶コヒーレンス長の急激な減少がみられ、それと同期するように誘電率の大幅な上昇がみられた。ドメイン壁密度と誘電率の関係を考えるうえで重要な情報である。
米田 安宏; 谷口 博基*; 野口 祐二*
no journal, ,
リラクサー強誘電体Pb(MgNb
O
は構造モデルが多く提案されている。我々は平均構造から得られるPb-Oの距離とX線吸収微細構造(XAFS)で得られるPb-Oの距離が異なることを示した。平均構造と局所構造のずれはPb原子の特徴的な環境に由来すると考えられることから、パイロクロア型のPb
Sn
O
におけるPb原子と同様の振る舞いを仮定し、局所構造モデリングを試みた。2体相関分布関数(pair-distribution function: PDF)解析を行い、局所構造モデリングの結果、格子系の周期性とは異なるPb原子のネットワーク構造の存在が示唆された。