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松田 雅昌; 中村 充孝; 武田 全康*; 加倉井 和久; 山口 博隆*; 伊藤 利充*; 岡 邦彦*
Physica B; Condensed Matter, 329-333(1-4), p.711 - 712, 2003/05
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Condensed Matter)CaY
Cu
O
は辺共有CuO
鎖を有する物質であり、低温において反強磁性相転移を示す。磁気構造は鎖内で強磁性的,鎖間で反強磁性的である。これまでの非偏極中性子回折実験による強度解析からは、磁気モーメントが単純にCu位置に局在してCuO
面に垂直方向(b面)を向いているのではく、O位置にもモーメントが存在することが示唆されていた。しかし、モーメントの方向が決まらないと磁気構造を確定することは困難であった。今回、偏極中性子回折実験を行い、この化合物の磁気構造を詳細に調べ、磁気モーメントの方向がb軸であることを決定した。その結果、モーメントがO位置に拡がった存在することが明らかになった。これは、強磁性CuO
鎖におけるCuとOの強い電子軌道混成によるものである。
松田 雅昌; 加倉井 和久; 山口 博隆*; 伊藤 利充*; Lee, C.-H.*; 岡 邦彦*
Applied Physics A, 74(Suppl.1), p.S637 - S639, 2002/12
被引用回数:3 パーセンタイル:15.80(Materials Science, Multidisciplinary)CaY
Cu
O
は辺共有CuO
鎖を有する物質であり、低温において反強磁性相転移を示す。スピン構造は鎖内で強磁性的,鎖間で反強磁性的である。Ca
Y
Cu
O
において詳細な中性子非弾性散乱実験を行ったところ、鎖方向にはゾーン中心では鋭い磁気励起が観測されるが、中心から離れるに従って磁気励起のピーク幅の増加が見られるという古典スピン波理論では説明不可能な新しい現象を見いだした。またこの化合物のスピン構造を詳細に調べたところ、強磁性CuO
鎖におけるCuとOの強い電子軌道混成により、Cuスピンの非局在化(Cu位置のみに局在せずに3割程度はO位置に拡がって存在)が見られることを示した。
藤原 理賀; 伊藤 孝; 髭本 亘; 中村 惇平*; 幸田 章宏*; 石角 元志*
no journal, ,
量子XXZスピン一次元鎖において磁場誘起相の探索に適したモデル物質は少ない。KCoPO
は、Co-PO
-Coを介した磁気相互作用により一次元鎖を形成している。Co
周りの酸素は八面体配位を形成しているため、本物質は、量子XXZスピン一次元鎖のモデル物質として期待できる。セルフフラックス法により育成した単結晶を用いて実験をおこなった。帯磁率温度依存性には、一次元磁性体の特徴であるブロードなピークが4K付近で観測され、磁化測定の結果、約5T以上で磁化が飽和することがわかった。さらに、少なくとも1.8Kまでは長距離磁気秩序が形成されていないこと、c軸方向に磁気異方性を有することが判明した。J-PARC MLF S1ビームラインでの
SR測定の結果、0.3Kまで長距離磁気秩序やスピングラス転移は観測されなかった。しかしその振る舞いは、一次元量子磁性体で観測される振る舞いとも異なる。当日は、KCoP
O
で実現するスピン状態について議論したい。