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伊藤 均
放射線と産業, 0(70), p.27 - 31, 1996/00
ICGFIはFAO、IAEA、WHOのジョイントプロジェクトであり、食品照射実用化推進のための活動を行っている。活動の一つとして、10kGy以上の高線量照射食品の健全性評価を行ってきた。その結果、1984年に報告された米国の59kGy照射された冷凍鶏肉の動物試験のデータ及び放射線分解生成物の分析、微生物学的安全性等の研究成果より70kGyまでは健全性に問題がないとの結論を出した。また、ICGFIの専門家会合では制動放射X線の上限エネルギーを7.5MeVにしても従来の5MeVと比べ誘導放射能の著しい上昇はないと勧告している。ICGFIは国際間貿易で用いられている臭化メチルの代替技術として放射線処理が有望としており、規格基準の検討作業を行っている。わが国はICGFIに加入していないが、世界の主要国は加入しており、今後、国際間貿易でICGFIの活動が影響を与えるものと思われる。
伊藤 均; 大木 由美*; 渡辺 祐平; 須永 博美; 石垣 功
Radiation Physics and Chemistry, 42(4-6), p.597 - 600, 1993/00
被引用回数:2 パーセンタイル:29.78(Chemistry, Physical)本研究では、医療用具の滅菌に制動放射X線利用の実用化を目的としてBacillus属芽胞のX線照射の効果を線及び電子線照射の場合と比較を行った。その結果、ガラス繊維濾紙での無添加系では、B.pumilus,B.subtilis,B.megaterium,B.brevis芽胞の放射線感受性は線、電子線、X線で大差がなかった。一方、芽胞に対する添加物の影響については、線、電子線、X線ともに保護効果が現れて、電子線での効果が顕著でX線は電子線の中間か電子線に近くなり、これらの差は線量率によるものと思われる。このため、X線での滅菌条件も電子線と同じ規格基準が適用可能である。しかし、X線の場合、コンベアでの移動照射は照射野に大きな線量率分布があるため、線量評価には注意を要する。
伊藤 均; 大木 由美*; 渡辺 祐平; 須永 博美; 石垣 功
防菌防黴誌, 19(4), p.161 - 166, 1991/00
制動放射X線の滅菌条件を明らかにすることを目的としてBacillus pumilus E601株、B.subtilis IAM1069株、B.megaterium S31株、B.brevis S5株の芽胞について制動放射X線、線、電子線の放射線感受性の比較を行なった。ガラス繊維濾紙上で添加物が無い状態で乾燥した場合、各菌株の放射線感受性はX線、線、電子線でほとんど差がなく、D値はB.pumiluで1.5~1.6kGy、B.subtilisで1.4~1.5kGy、B.megateriumで1.9~2.0kGy、B.brevisで1.6~2.0kGyとなった。ガラス繊維濾紙上で添加物のペプトン2%+グリセリン1%で乾燥した場合、各菌株の電子線での感受性は、線と比べ若干低下した。添加物共存下での放射線抵抗性の増加はX線でも認められそれは線と電子線の中間であった。セルロース濾紙の場合、添加物による放射線抵抗性はB.megateriumとB.brerisのみ増加した。