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坂東 昭次
分析化学, 16(8), p.826 - 829, 1966/00
純鉄中の極微量不純物分析のため、多量の鉄と共存するg量の諸元素のメチルイソブチルケトン抽出における挙動を、放射性同位元素を用いて調べた。その結果、7.5N塩酸酸性から100mgの鉄(III)と5gの各元素を共存させて抽出したとき、80%以上抽出される元素は金(III),鉄(III),ガリウム(III),ゲルマニウム(IV),インジウム(III),モリブデン(VI),レニウム(VII),アンチモン(V),スズ(IV),テルル(IV)で、抽出率20%以下の元素はヒ素(V),バリウム(II),ビスマス(III),コバルト(II),クロム(III),銅(II),ハフニウム(IV),カリウム(I),ランタン(III),マンガン(II),ナトリウム(I),ニッケル(II),パラジウム(II),ネオジウム(III),プラセオジム(III),スカンジウム(III),タンタル(III),亜鉛(II)であった。
高橋 正雄; 宇留野 八重子*
分析化学, 11(2), p.247 - 250, 1962/00
原研では半均質炉の冷却剤としてビスマス金属を用いることが検討されている。これに使用されるビスマスは仝熱中性子吸収萌面積が40ミリバーン以下であることがのぞまれている。ビスマスの熱中性子吸収断面積は32士2ミリバーンであるから、不純物の総量に対しては8ミリバーンしか余裕がない。したがって、熱中性子吸収断面積の大きいホウ素、カドミウムに対しては、それぞれ0.2ppm以下まで定量する必要が生じてくる。著者らは金属ビスマスを酸化ビスマスに変えてから、その50mgを用いてホウ素、カドミウムを中心に9種の元素について定量発光分光分析をおこなったのでその結果を報告する。
亀本 雄一郎; 山岸 滋
日本化學雜誌, 83(5), p.572 - 573, 1962/00
天然黒鉛、人造黒鉛、無定形炭素中に含まれる不純物を、中性子放射化分析により非破壊的に定量する方法を検討した。試料約1gをJRR-1原子炉中で30分間、2時間または3日間中性子照射を行ない、そののち線スペクトロメトリーを適用して0.4~47ppmの銅,0.4~230ppmのナトリウム、0.06~7ppmのヒ素、0.07~0.9ppmのアンチモン、0.01~3.5ppmのマンガン、2.1~150ppmの塩素を定量した。
矢島 聖使; 亀本 雄一郎; 柴 是行; 小野田 儀弘*
日本化學雜誌, 82(1), p.38 - 41, 1961/00
被引用回数:2銅中のヒ素、アンチモン、金を中性子放射化分析により定量する方法を検討、確立した。銅約200mgをJRR-1原子炉を利用して中性子照射したのち、マグネシウムによる還元、酢酸エチルによる抽出、ヒドロキノンによる還元、3価の鉄によるスキャベンジ、硫化水素による沈殿法などを組み合わせて、放射化学的に純にヒ素、アンチモン、金をとり出し、線スペクトロメトリーによりおのおののピークの放射能を標準と比較して定量した。銅の中性子シャヘイの影響は1.5gまでは認められなかった。
矢島 聖使; 亀本 雄一郎; 柴 是行; 小野田 儀弘*
日本化學雜誌, 82(2), p.194 - 197, 1961/00
被引用回数:9金中の銅、ヒ素、アンチモンおよびパラジウム、銀中の銅、ヒ素、アンチモンおよび金を中性子放射化分析により定量する方法を検討、確立した。まず中性子シャヘイの影響をしらべ金は60mgまで、銀は200mgまで影響のないことがわかった。したがって金は約40mg、銀は約200mgを標準試料とならべて、JRR-1中で1日または3日間中性子照射する。照射したのち、金の場合は酢酸エチルによる抽出、銀の場合は塩化銀の沈殿をくり返し行なってマトリックスからくる強い放射能をまず完全にのぞく。つぎにチオシアン酸アンモニウム法、3価の鉄によるスキャベンジ、硫化水素による沈殿法、酢酸エチルによる抽出法、ヒドロキノンによる還元、ジメチルグリオキシム法などを組み合わせて放射化学的に純に、銅、ヒ素、アンチモン、金、パラジウムをとり出し、線スペクトロメトリーにより、おのおのの放射能を標準試料と比較して定量した。
中島 篤之助; 河口 広司; 高橋 正雄
日本金属学会誌, 22(10), p.508 - 512, 1958/00
原子核燃料として用いる金属ウランにおいては、冶金学的に問題となる不純物元素のほかに特に熱中性子吸収断面積の大きな元素の極微量を定量せねばならない。著者らはスペクトル分析法により、これらの微量元素を定量する方法を確立することを目的として研究を行った。ウランは稀土類元素であるNdに対応するスペクトルを与える。故にウランを直接励起したとき得られるスペクトルは、非常に多数の弱いスペクトル線から成り立ち、しかも沸騰点のウラン酸化物が白熱固体となって発する連続スペクトルによる強いバックグランドを伴う。この結果被検元素のスペクトル線に対する妨害が甚だしく、また強いバックグランドのために感度は著しく低下する。このような困難を避けるためにB.F.ScribnerとH.R.Mullinは、いろいろの化学形のウラン試料を沸点の高い八三酸化ウラン(U0)に変え、特別の電極の底に入れ、直流アークの分別蒸溜作用を利用して不純物元素だけをアーク柱内に蒸発させる方法を考案した。UOと不純物元素との分別蒸溜を助け、アークを安定させるために、抗体として酸化ガリウムを添加する(GaO 2部,UO 98部)。
中島 篤之助; 河口 広司; 高橋 正雄
日本金属学会誌, 22(11), p.564 - 568, 1958/00
前報に引続き熱中性子吸収断面積の大きい希土類元素について、化学的分離法とスペクトル分析法により極微量の定量法を確立する研究を行った。希土類元素ではウラン中のホウ素などを定量する担体蒸溜法が適用できないので、化学操作で希土類元素をウランより分離濃縮後、銅スパーク法により分光分析で定量する。銅スパーク法によれば0.1~1マイクログラムの微量の希土類元素を確実に検出定量できる。そこで問題はこの微量の希土類元素を多量のウラン中より定量的に分離濃縮する方法を確立することにある。この目的にはエーテル抽出による分離、フッ化物、水酸化物による沈澱濃縮法などが報告されているが、著者らはこれらの分離濃縮法を併用すると共にその効率をEu をトレーサーとして検討し、その最適分離濃縮条件を決定した。
加藤 千明; 相馬 康孝; 上野 文義; 岡田 聖貴*; 蝦名 哲成*; 加納 洋一*; 中山 準平
no journal, ,
現在開発が進められている、高耐食性ステンレス材料SUS310EHP鋼の粒界腐食評価を行った。SUS310EHP鋼は不純物元素を低減することで耐粒界腐食性を向上させた高Crステンレス鋼である。沸騰硝酸中における粒界腐食試験から、ステンレス鋼の粒界腐食は微量元素のうちボロンの影響が顕著であることが明らかになった。微量元素を低減したSUS310E HP鋼は耐粒界腐食性が高く、沸騰硝酸中での高耐食材料として有望であることを明らかにした。