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高橋 史明; 山口 恭弘; 岩崎 みどり*; 宮澤 忠蔵*; 浜田 達二*; 斎藤 公明
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(9), p.964 - 971, 2002/09
被引用回数:6 パーセンタイル:38.77(Nuclear Science & Technology)光子外部被ばくに対するESR線量計測法によるレトロスペクティブな個人線量評価手法の確立を目的として、歯エナメル質から臓器線量への換算に関して解析した。歯エナメル質の線量は、MIRD型ファントムを用いたモンテカルロ計算により解析した。頭部物理ファントムに埋め込まれたTLDを用いた測定により、計算結果を検証した。エナメル質線量の入射光子に対するエネルギー及び方向依存性は、他の臓器線量のものと比較した。物理ファントムのCT画像を基にしたvoxelファントムを用いて、頭部構造がエナメル質線量の値に与える影響を調査した。散乱線を考慮に入れた仮想的な場における外部被ばくについて、MIRD型ファントムにより得られたデータを用いて、エナメル質線量から骨領域の線量への換算について解析した。その結果、歯エナメル質を用いたESR線量計測法による精度のよい個人線量推定は、人体に入射する光子のエネルギー分布に関する情報を必要とすることがわかった。
清水 滋; 根本 久*; 黒沢 浩二*; 吉澤 道夫
JAERI-Tech 2000-041, 31 Pages, 2000/05
熱中性子線の放射線発生場において、基準フルエンス率の測定または放射線測定器の校正を行う場合には、検出器を指定する材料からの散乱線の影響が問題となる。本研究は、固定用ジグとして一般的に用いられる7種類の平板材料を用いて、各材料から発生する熱中性子散乱線の特性を実験及び計算により明らかにした。測定には、球形BF比例計数管を用いた。熱中性子散乱線の評価は、材料の大きさ及び材料と検出器の距離を変化したときの散乱線フルエンス率を測定し、入射した一次線フルエンス率との比を散乱割合として求めた。さらに各材料の熱中性子断面積の計算を行い、巨視的断面積及び材料中の平均衝突回数と実験で得られた散乱割合との関係を考察した。この結果、熱中性子散乱線を低減できる材料の選定と使用条件を決定し、校正精度の向上が図れることになった。
高橋 史明; 清水 滋; 山口 恭弘
JAERI-Tech 97-006, 36 Pages, 1997/03
放射線管理に用いられる線測定器は、照射線量値に関して国家標準とトレーサビリティーが確保されている
線場において指示校正が実施される。校正場中には、一次線と散乱線が混在するが、通常の作業において散乱線の影響は考慮されない。散乱線は、校正場中のエネルギー分布に影響を与え、これによりエネルギー依存性のある測定器の指示精度が悪くなる可能性がある。このため、より高精度な校正結果を保証するにあたり、
線場のエネルギー分布及び校正結果に与える影響を評価しておくことが不可欠となる。そこで、日本原子力研究所放射線標準施設棟内のいくつかの
線校正場のエネルギー分布を、実測及びモンテカルロ計算により評価した。結果は、当該校正場において実施される校正の品質を保証するものである。
高橋 史明; 清水 滋
IRPA9: 1996 International Congress on Radiation Protection, Proceedings, 4, p.215 - 217, 1995/00
線測定器の応答にはエネルギー依存性があるため、校正場のエネルギー分布は明確にされる必要がある。特に、校正場における散乱線の寄与の評価は重要となる。本試験では、原研放射線標準施設棟内の
線校正場において、NaI(Tl)シンチレーション検出器を用いて波高分布測定を実施した。測定結果についてはアンフォールディングを行い、照射線量率単位で校正場の光子エネルギー分布を評価した。シャドウコーンの使用により、散乱線を発生源で分割した。分割された散乱線についても同様に光子エネルギー分布を評価した。EGS4コードを用いたモンテカルロ計算を実施し、測定結果との比較を行った。この結果、
線校正場における光子エネルギー分布が明確になり、
線測定器のレスポンスのより高精度な評価が可能となった。
渡辺 宏; 橘 宏行; 青木 章平; 佐藤 友太郎*
日本食品工業学会誌, 24(1), p.31 - 36, 1977/01
電子線照射による殺菌効果やミカンの生理的変化を理解するための基礎として、照射したミカン表面の線量分布をCTAを用いて測定し、さらにミカン表面を均一に照射するための条件について検討した。電子線のエネルギーが高い程、ミカン赤道の線量は増加した。これは反転することにより両面から同線量照射したためであるが、0.5MeV以下のエネルギーではこの線量増加はみられなかった。表面線量分布に与える散乱線の影響は0.2MeVで照射した場合に観察されたが散乱線の寄与はあまり大きくなく、線量均一性に最も大きく影響する要因は、電子線のミカンへの入射角度であった。コンベア上の照射領域全体を考えると、試料全体の線量均一性は、空間線量分布と電子線の入射角度によって最も影響された。これらの結果を含め、ミカンを大量に照射する場合の線量均一性に関係する諸条件について考察した。
渡辺 宏; 青木 章平; 佐藤 友太郎*
食品照射, 10(1-2), p.68 - 74, 1975/02
電子線によってミカンの表面を均一に照射するための方法として、今回はコンベアによる反転照射方法について特にミカン表面の線量分布を測定した。1.5MeVで照射した場合にはミカンの果頂部や果梗部に比べて、赤道部の線量が高く、これは0.9MeVの場合にも同じ傾向がみられた。しかし0.5MeV以下のエネルギーではこの現象はみられなかった。これはエネルギーを下げた場合の電子線の透過性の低下と散乱線の寄与によるものと考えられる。一方、コンベア中心部に置いたミカンに比べて、コンベアの両端部でのミカンは表面線量の均一性が著しく低下した。すなわち、コンベア中心に近い赤道部の線量が高く、反対側の赤道部では低くなった。このことは加速器の構造から推定される電子線の降下角度よりも大きな角度で斜め入射してくる電子線の影響であると考えられる。