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久米 民和
ASEAN Workshop on Food Irradiation, p.78 - 89, 1986/00
士幌馬鈴薯照射施設の建設および運転の経験について経済性および技術的な観点から考察した。実用化成功の技術的な要因としては、次の3つが考えられた。1)食品照射研究がナショナル・プロジェクトとして取上げられ、政府が建設資金の一部まで補助したこと。2)馬鈴薯の大量貯蔵、流通に長年の経験を有する士幌農協の存在。3)実際に流通、貯蔵に利用されている大型コンテナを用いてモックアップテストを原研で行ったこと。 経済性の面からは以下の点について述べた。照射プラントの建設費は約4億円であり、年間の平均処理量は15000トン程度であることから照射コストは2.1~4.6円/Kgであった。この値は馬鈴薯の流通価格の2~3%程度であり十分経済的に成り立つ範囲であった。高崎研究所のコンベアシステムのような小型施設の方がはるかに効率が良いが、士幌の成功は流通システムの中に完全に組み込まれた点にあると結論された。
幕内 恵三; 佐々木 隆; 萩原 幸
日本接着学会誌, 16(10), p.432 - 437, 1980/00
今後、インドネシアを中心とするRCA諸国において実用化研究が進められようとしている天然ゴムラテックスの放射線加硫に対しては、原研の技術指導が強く要請されている。本綜説は、放射線加硫の概要と問題点をまとめたもので、原料天然ゴムラテックスや加硫促進剤、照射線源の選択の抗針と照射コストを解説した。
佐藤 友太郎*
放射線化学, 10(19), p.25 - 26, 1975/00
馬鈴著照射の許可をまって、士幌農協は農林省から{農産物放射線照射利用実験事業}として補助金の交付をうけ、昭和48年馬鈴著の照射施設を完成した。この施設は高崎研の概念設計に基くものであるが、総予算約4億円このうち約2/3を農林省と道庁からの補助金によっている。施設は建物、コンベヤ棟、管理棟よりなり、約1.4t入りのコンテナーが円筒状線源の周りをまわるようになっている。約1時間で一周したのちいったん照射室を出て反転タンテーブルで反転したのち再び照射をうけ両面照射されて搬出される仕組になっている。月1万tの処理能力をもっており、そのときの線量は6~15kradの範囲にある。照射コストは、償却費が当初高く、照射量も48年度1万5000tであったため割高になっているが、予定通り年間3万t照射すれば2.5円/kgの線におちつくものと思われる。この数字は現在の馬齢著の卸価格100円/kgから考えればそれほど高くはない。しかし移動率の向上が今後の問題である。
佐藤 友太郎*
食品機械装置, p.73 - 78, 1975/00
1.5t容のコンテナーを用いて線量6~15krad範囲で1ヶ月10,000t照射できる馬鈴薯照射施設が48年12月高崎研究所の概念設計の下に完成し、49年1月約1万5000t照射うち約1万tを市販した。この施設は、照射棟、コンベヤ棟、管理棟よりなり、特徴とするところは、照射容量がきわめて大きく、かつ線量が6~15kradときめられ、線量均一性を2.5以内におさめなければならないことである。そのため、線源を円筒状にしたこと、その廻りを線源中心から5.5m内径をもつドーナツ状ターンテーブルを設け、その上にコンテナーをのせて照射し、両面照射を行った。このため線源利用効率は低くなったが、工場運営上はきわめてスムーズに行われた。そして設計通りほぼ照射することができた。照射コストは、照射量が予定の半分にすぎなかったためやや高いようであるが、これらを考慮すれば、ほぼ国際的な水準と大した開きがないと見てよいであろう。