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村上 博幸; 南 賢太郎*
Radioisotopes, 53(3), p.197 - 205, 2004/03
JIS Z 4511は、外部放射線測定器の校正方法及び国家標準とのトレーサビリティの確保の仕方などについて定めたもので、1975年の制定以来測定器の品質管理と信頼性向上に貢献してきた。本年度の改訂版では実用測定器の校正手法が明確化されたほか、新たに確認校正の考え方が導入されるなど、現場の測定者及び測定器管理者による簡便でかつ実効的な測定器の品質管理のあり方が盛り込まれた。本報では上記のような観点から今回の同JIS改正内容の概略を紹介する。
水下 誠一
エネルギーレビュー, 20(9), p.9 - 11, 2000/09
国際放射線防護委員会(ICRP)は、放射線防護にかかわる基本勧告の新たな刊行を2005年に計画している。この新勧告の基本となる放射線防護体系の策定に資するため、防護原則や線量基準等の検討が開始されている。その防護原則の中心となる概念がICRPの委員長であるRoger Clarkeが提唱しているコントローラブル線量(仮称: Controllabe Dose)である。このコントローラブル線量は、これまで複雑であった放射線防護体系を見直して、個人の被ばくに着目した新しい防護体系を目指すものである。ここでは、コントローラブル線量の概要、及び5月に広島で開催された国際放射線防護学会(IRPA)での議論とこれまでに検討された問題点等を解説する。
吉田 芳和*
日本原子力学会誌, 31(8), p.894 - 899, 1989/08
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)放射性物質やその取扱い等によって受ける線量が極めて小さく、健康への影響すなわち健康上のリスクが無視でき、それ以上の線量低域が不必要な場合に放射線防護の規制に資源や費用を消費することは合理的ではない。このことから、規制除外の概念の導入が検討されてきた。ここでは放射性廃棄物の規制除外レベル設定の基礎となる規制除外線量基準とその考え方及びその廃棄物や施設解体材料の再利用の基準への適用について国際機関や各国における検討状況について解説する。