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堀池 寛
JAERI-M 9853, 79 Pages, 1981/12
本論文は高出力で良い持続時間の中性粒子ビームを得るための実験研究についてまとめたものであり、イオン源とビームダンプの問題を取扱った。高出力長パルスビームを得る為に第一に問題となるのはイオン源の信頼性である。ここでは信頼性の高い大型プラズマソースを得るため、中間電極を同軸型とした新しい形のデュオピガトロンを提案し、試作し実験を行った。実験と磁場計算との比較、ソースプラズマの諸特性の検討、他の形式のイオン源との比較について述べた。次に高出力ビームを得るための電極の冷却の実験とイオンビームの長パルス引き出しについて述べ、最後にビームダンプの設計のためのイオンビームによる冷却管のバーンアウト熱流束の実験とそれらの結果について述べた。
荒川 義博; 秋場 真人; 近藤 梅夫*; 松田 慎三郎; 大賀 徳道
JAERI-M 8088, 22 Pages, 1979/02
JT-60中性粒子入射装置用イオン源を開発するため、デュオピガトロン型イオン源を用いてソースプラズマの改良実験をおこなった。円形デュオビガトロン型イオン源(引出し電極:15cm)では、引出し電極全面にわたって一様(密度変化10%以内)かつ高密度(イオン飽和電流密度:250mA/cm)なソースプラズマが得られた。又、矩形デュオビガトロン型イオン源(引出し電極:12cm27cm)では、引出し電極面の一部(8cm24cm)で一様(密度変化5%以内)で、イオン飽和電流190mA/cmのソースプラズマが得られた。さらにイオン源内部の電位分布の測定をおこなった結果、中間電極下流に設けた金属ボタンは、端にプラズマの一様化の役割をはたすばかりでなく、密度レベルの上昇、ガス効率およびアーク効率の向上化に貢献することがわかった。