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望月 陽人; 松井 裕哉; 中山 雅; 坂本 亮*; 柴田 真仁*; 本島 貴之*; 城 まゆみ*
Case Studies in Construction Materials, 22, p.e04648_1 - e04648_20, 2025/07
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Construction & Building Technology)放射性廃棄物の地層処分で使用される低アルカリ性セメントは、長期にわたる処分場の操業期間中に大気中の二酸化炭素による炭酸化や地下水との接触によってその特性が変化する可能性がある。本研究では、フライアッシュとシリカヒュームを混合した低アルカリ性セメント(HFSC)を用いた吹付けコンクリートの化学的特性、微細構造ならびに輸送特性に対して大気中での炭酸化および地下水との接触が与える影響を、幌延の地下研究施設において16年間にわたり調査した。HFSC吹付けコンクリートの炭酸化領域と溶出領域のいずれにおいても、直径約300nm未満の細孔の毛細管空隙率が増加し、全空隙率は非変質領域よりも高くなった。これらの空隙構造の変化は、ケイ酸カルシウム水和物(C-S-H)の脱灰とエトリンガイトの分解に関連していると考えられる。このような変化は、OPC吹付けコンクリートの変質領域では軽微であったことから、本研究の調査条件下において、HFSC吹付けコンクリートは炭酸化や地下水溶出に対する抵抗性が相対的に低いことが示された。しかしながら、HFSCの透水係数は、地層処分に用いられる低pHセメントに求められる機能要件を満たす程度に低かった。
三田村 久吉; 馬場 恒孝; 前田 敏克
日本セラミックス協会学術論文誌, 110(1277), p.55 - 59, 2002/01
被引用回数:1 パーセンタイル:19.00(Materials Science, Ceramics)都市ゴミ焼却飛灰の無害化・安定化のために開発された人工岩石に及ぼす添加剤とホットプレス温度の影響を調べた。1200C,16時間の常圧焼結試験により、緻密な固化体作製には20wt%のTiO
と1.5wt%のNa
Oの添加が必要不可欠であることがわかった。X線回折測定より、これらの添加剤が、Perovskite(CaTiO
)とGehlenite(Ca
Al
SiO
)の生成を促進することがわかった。一方、ホットプレスによる人工岩石のかさ密度は、1000~1100
Cの間で急激に増加し、開気孔率は1050~1150
Cの間で急激に減少していた。これより、実用的なホットプレス温度として1100~1150
Cが妥当であると考えられる。
柳瀬 眞一郎*; 杉杖 典岳; 石森 有; 横山 薫; 小原 義之; 高橋 信雄; Rong, D.*; 竹田 宏*; 河内 俊憲*; 高見 敏弘*; et al.
no journal, ,
福島第一原子力発電所の事故により拡散した放射性物質(主にCs)で汚染された一般廃棄物の一部は、既存の焼却施設で焼却処理されている。ごみ焼却炉内では、燃焼に伴う高温加熱によって大部分のCsは揮発・気化され、ついで省エネ目的の熱回収等による放熱・減温過程でCsは凝集クラスター化され、排気ガス中の微粒子(焼却灰・ばいじん等)あるいはダクト・炉壁に付着すると考えられている。また、これらの微粒子は集塵装置(バグフィルタ等)で濾過・捕集され、焼却施設外へ拡散しないと考えられている。本研究では、ごみ焼却炉内のCs挙動を把握するため、(1)熱流体シミュレーションによるごみ焼却炉の計算モデルの開発、(2)焼却灰等へのCsの凝集・付着モデルの構築、(3)実機焼却炉のCs挙動の実証的研究を行ってきた。本報告では、これまでの成果を踏まえ、さらに数値流体力学的ないくつかの問題点を明らかにし、今後の本研究の目指すべき方向を検討する。
大竹 良徳; 丹保 雅喜; Kabir, M.*; 稲田 有紗; 深谷 洋行; 木田 孝
no journal, ,
2011年3月、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、大量の放射性セシウム(以下、Cs)が広域に飛散した。環境除染により発生したCsを含む焼却灰は、保管場所の不足が問題となっている。本研究の目的は、エレクトロカイネティック法(EK法)を用いて焼却灰からCsを除去することにより、保管が必要な指定廃棄物量を削減することである。汚染物質(本研究では焼却灰)中に電解質溶液とともに2つの電極を設置し、電極間に直流電圧を印加する。Csイオンは陰極側に移動し、焼却灰から除去される。まず、安定Csで汚染された市販の焼却灰を用い、濃度比50mg/kgで予備実験を行った。その結果、EK処理により80%以上の安定Csが灰から分離されることを確認した。次に、2種類の放射性物質で汚染された灰(飛灰と主灰)を用いてEK処理を実施した。Csの放射能濃度は約3,000Bq/kgから5,000Bq/kgであった。我々は、焼却灰からCsを分離することに成功した。今後、電解液の種類や試験装置の構造など、様々な試験条件を検討する。