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論文

福島県沖で採取した水産物の放射性核種測定と分析手法の検討

小荒井 一真; 松枝 誠; 渡辺 勇輔; 寺島 元基

KEK Proceedings 2025-2(インターネット), p.151 - 156, 2025/12

本発表では、迅速分析手法を福島県沖で採取されたヒラメに適用し、組織内自由水トリチウム(TFWT)、OBTの形態ごとの定量を実施した。また、海藻中のTc-99、I-129の分析手法を開発するために、海藻中のRe(Tcのアナログ元素)と安定Iの定量分析や放射光測定を実施した。

論文

Records of the riverine discharge of $$^{129}$$I in riverbank sediment after the Fukushima accident

中西 貴宏; 佐久間 一幸; 大山 卓也; 萩原 大樹; 鈴木 崇史

Environmental Pollution, 355, p.124213_1 - 124213_7, 2024/08

 被引用回数:8 パーセンタイル:61.14(Environmental Sciences)

本研究は、福島事故時に沈着した$$^{129}$$I/$$^{137}$$Csの放射能比が山間部で低く平野部で高かった流域において、2013年から2015年にかけて実施した河川敷調査により$$^{129}$$Iの挙動を検討した。2015年まで堤防冠部の$$^{129}$$I/$$^{137}$$Cs比は2011年の周辺土壌と同程度であった。一方、河川敷表層堆積物の$$^{129}$$I/$$^{137}$$Cs比は低く、山間部から輸送された放射性核種が平野部に堆積したことを示した。河川敷堆積物の鉛直分布から、事故直後に河川敷に沈着した$$^{129}$$Iと$$^{137}$$Csの一部は下層に残ったが、殆どは事故直後に浸食されたことが示された。事故後2015年まで一定であった河川敷堆積物の$$^{129}$$I/$$^{137}$$Cs比に基づき、$$^{137}$$Cs流出量から$$^{129}$$Iの海洋流出量を求めた。その結果、調査対象流域および汚染された流域(調査河川を含む福島沿岸河川)からはそれぞれ1.8$$times$$10$$^{5}$$ Bqおよび1.2$$times$$10$$^{7}$$ Bqの$$^{129}$$Iが流出していた。本研究の結果から、河川からの継続的な$$^{129}$$I流出は福島沿岸の海底堆積物中の$$^{129}$$I量に殆ど寄与していないことが示された。

論文

JAEA-AMS-MUTSUの現状

桑原 潤; 木下 尚喜; 飛内 万史; 松野 悟; 及川 敦; 関 武雄; 薮内 典明

第28回タンデム加速器及びその周辺技術の研究会報告集, p.77 - 79, 2015/12

日本原子力研究開発機構バックエンド研究開発部門青森研究開発センターむつ事務所タンデトロン加速器質量分析装置(JAEA-AMS-MUTSU: High Voltage Engineering Europe製Model 4130-AMS)は、最大加速電圧3MVのタンデム型加速器と炭素及びヨウ素同位体比測定用の2本のビームラインから構成されている。炭素とヨウ素の定常測定はそれぞれ平成11年12月、平成15年5月から開始され、平成18年度からは供用施設となり、原子力機構内外の種々のテーマでの利用に供している。本発表では、平成26年度までの運転状況及び光通信ケーブルの劣化に起因するモーター制御不良等の最近のトラブル事例について報告する。

論文

JAERI-AMSヨウ素ラインの性能

鈴木 崇史; 荒巻 能史*; 北村 敏勝; 外川 織彦

第16回タンデム加速器及びその周辺技術の研究会報告集, p.162 - 165, 2004/02

日本原子力研究所むつ事業所に設置されている加速器質量分析計(JAERI-AMS)は炭素($$^{14}$$C/$$^{12}$$C)とヨウ素の同位体比($$^{129}$$I/$$^{127}$$I)を測定するための独立したビームラインを有している。炭素ラインは既に定常測定を開始しており、ヨウ素ラインは2003年5月から定常測定を開始した。トロント大学Iso trace研究所で作成した標準試料(1.1e-10)でJAERI-AMSの性能確認テストを行ったところ、ヨウ素ラインの再現性は0.52%、精度は約1%で測定可能であった。また感度はヨウ素同位体比($$^{129}$$I/$$^{127}$$I)で2.3e-13まで測定可能であった。本講演では精度,確度,検出限界等のJAERI-AMSの基本的性能について報告する。

論文

原研むつ・タンデトロン加速器の現状

北村 敏勝; 外川 織彦; 荒巻 能史; 鈴木 崇史; 水谷 義彦*; 甲 昭二*; 須藤 一彦*

JNC TN7200 2001-001, p.31 - 34, 2002/01

平成9年4月に海洋環境における放射性核種の移行挙動に係わる研究を目的としてタンデトロン加速器質量分析装置(HVEE社製 Model 4130-AMS)を導入した。その後炭素ラインの調整を進め、平成10年6月に測定精度0.5%を達成し、平成11年12月からC-14測定を開始した。一方、ヨウ素ラインの調整も並行して行い、平成12年7月、TOF検出器によるI-129アクセプタンステストを行い、その繰返し測定精度が1.1%であることを確認した。テスト終了後、加速器の内部点検、真空ポンプの解放点検等の保守点検を行いC-14測定を再開したが、イオン源に起因すると思われる幾つかのトラブルが発生したため測定を一時中断し、トラブルの原因を究明するとともにその対策を講じ、測定に向けた調整を進めた。本講演では、平成12年度の運転状況、整備状況、I-129測定精度の結果等及び今後の予定について紹介する。

論文

A 3 MV heavy element AMS system using a unique TOF set-up

Gottdang, A.*; Klein, M.*; Mous, D. J. W.*; 北村 敏勝; 水谷 義彦*; 鈴木 崇史; 荒巻 能史; 外川 織彦; 甲 昭二*; 須藤 一彦*

AIP Conference Proceedings 576, p.403 - 406, 2001/00

3MVタンデトロンを用いた重元素測定用AMSシステムは、原研むつにおいて運用を開始している。本システムは、イオン入射システムに逐次入射法を採用している。高エネルギー質量分析部には、エネルギー弁別機能を持った独立する二つのフォイルにより対象となる同位体を測定する独特なTOFシステムを採用している。この方法は$$^{36}$$Clや$$^{41}$$Ca測定のように同重体の影響を受ける元素分析に適しており、フォイルに起因する散乱ビームを処理するため大きな散乱ビームにも対応できるように設計されている。本講演では、システムの構成及び特徴について議論するとともに、テストの結果得られたI-129の測定精度及び装置のバックグラウドについて報告する。

論文

Spent fuel test of an advanced PUREX process:PARC

峯尾 英章; 内山 軍蔵; 宝徳 忍; 朝倉 俊英; 木原 武弘; 中野 雄次*; 亀井 一成; 木村 茂; 高橋 昭*; 八木 知則; et al.

Proc. of Int. Conf. on Future Nuclear Systems (GLOBAL'99)(CD-ROM), 7 Pages, 1999/00

PUREXプロセスの簡素化による経済性の向上及び廃棄物発生量の低減、ならびにテクネチウム-99、ヨウ素-129、ネプツニウム-237のような長寿命放射性核種の分離、閉じ込め機能による放射性廃棄物の長期毒性の低減を可能にする高度化再処理プロセスPARCの開発を行っている。ヨウ素-129の処理を含めたPARCフローシートの使用済燃料を用いた試験を開始した。その結果、銀添着シリカゲルは、ヨウ素-129を効果的に吸着することがわかった。また、ブチルアルデヒドを用いた抽出試験では、この試薬がウラン、プルトニウム共存下におけるネプツニウム(VI)の還元剤として有効に働くことがわかった。テクネチウムは高い濃度の硝酸によって分離されることがわかった。

報告書

再処理プロセス中のヨウ素の挙動; 研究と調査

桜井 勉; 高橋 昭

JAERI-Review 97-002, 62 Pages, 1997/02

JAERI-Review-97-002.pdf:2.51MB

使用済燃料溶解時に発生する放射性ヨウ素は環境に漏洩し易く、有害なため、再処理プロセス内での厳重な管理が必要である。古くから多くの研究者により閉じ込め方法が研究されているが、再処理プロセス中のヨウ素の挙動を総合的に検討した報告書は極めて少ない。日本原子力研究所物理化学研究室の研究成果を含め基礎研究を総括し、再処理プロセス中のヨウ素の複雑な挙動を化学反応を用いて説明した。再処理施設からの最近の報告を紹介するとともに、これらを基礎研究結果と比較検討し、再処理プラント中のヨウ素の流れを考察した。

口頭

放射性物質の大気拡散予測モデルの開発と応用

寺田 宏明

no journal, , 

原子力機構では、緊急時大気拡散予測システムとしてSPEEDIおよびWSPEEDIを開発し、対象スケール拡張に向けて研究を進めている。WSPEEDIを福島第一原子力発電所事故に応用し、大気拡散計算と環境測定値の比較により放射性物質の大気放出量の推定と大気拡散過程の解析を実施してきた。予測システム高度化のため、任意条件の大気拡散計算結果を即座に取得可能な新たな計算手法を開発し、原子力防災計画の事前検討等への活用を進めている。全球域に対しては物理・化学過程を詳細に考慮したGEARN-FDMを開発している。I-129の全球大気拡散シミュレーションを実施し、六ヶ所村での観測値を用いたモデルの妥当性検証と、北半球I-129循環に対する欧州再処理施設起源I-129の寄与解析を実施した。局所域に対しては、建物や地形の影響を受けた気流場における拡散状況を高分解能で詳細に解析可能なLOHDIM-LESを開発している。風洞実験データによる基本性能の検証の後、さらに現実気象条件下の計算を可能とするため気象モデルとの結合による高度化を行い、都市域での野外拡散実験データによりその計算性能を実証した。

口頭

Gas phase reaction of trace iodine-129 for determination by ICP-DRC-MS/MS

松枝 誠; 青木 譲; 小荒井 一真; 寺島 元基; 高貝 慶隆*

no journal, , 

長半減期の$$^{129}$$Iは、原子力施設から放出される放射性同位元素の環境動態を推定するためのトレーサーとして重要な情報を我々に提供してきた。誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)は、迅速なデータ取得が可能だが、m/z129の主要な干渉物質($$^{127}$$IH$$_{2}$$$$^{+}$$$$^{129}$$Xe$$^{+}$$)により、適用範囲が制限されている。今まで、$$^{129}$$Xe$$^{+}$$はO$$_{2}$$ガスをICP-MS内の反応セルに導入することで除去可能であることが報告されている。また、タンデム質量分析(ICP-MS/MS)により、$$^{127}$$IH$$_{2}$$$$^{+}$$の生成を抑制できるようになった。しかし、様々な環境試料への適用には、より精密な干渉物の除去が必要となる。本研究では、ICP-MS/MS内の反応セルにおける干渉物質と$$^{129}$$Iの気相反応について検討した。その結果、O$$_{2}$$-CO$$_{2}$$混合ガスを反応セルに導入することで、m/z129のバックグラウンドカウントを最小レベルまで低減した。

口頭

AMSによる$$^{129}$$I/$$^{127}$$I比分析のためのヨウ素前処理法の整備とJAEA-AMS-TONOでの現状

岡部 宣章; 藤田 奈津子; 渡邊 隆広; 國分 陽子

no journal, , 

放射性廃棄物の地層処分の安全評価においては地質環境の長期安定性が挙げられる。そのためには、地下水が地質中に長期的に保たれるということ、つまり、移動性が乏しい、年代が古い地下水が存在しているということである。地下水や化石海水の年代を推定するための手法として$$^{129}$$I/$$^{127}$$I比を利用する方法がある。$$^{129}$$I/$$^{127}$$I比はAMSを用いることで高感度での分析が可能である。本発表では、AMSによる$$^{129}$$I/$$^{127}$$I比分析のための前処理方法の整備とJAEA-AMS-TONOでの$$^{129}$$I測定の現状について報告を行う。

口頭

フローインジェクション分析とマルチ四重極ICP-MS NexION 5000を用いた難測定放射性核種の迅速分析

柳澤 華代; 松枝 誠; 川上 智彦*; 古川 真*; 高貝 慶隆*

no journal, , 

誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)はng/Lから$$mu$$g/Lレベルの元素分析及び同位体分析が可能であり、その優れた感度や汎用性から原子力分野でも、核鑑識や核燃料製造、放射性廃棄物管理、被ばく線量評価、環境監視といった目的で放射性核種の分析に利用されている。福島第一原子力発電所の事故から約13年半が経過した現在、1-3号機内にある燃料デブリの取り出しは最大の課題である。この作業に伴い、燃料デブリ冷却のために注入される冷却水には放射性核種が混入する可能性があるため、その汚染状況を随時モニタリングする必要があるが、分析対象となる放射性核種は非常に多様であり、それぞれを個別に分析することは人的・時間的コストの観点から現実的でない。したがって、迅速かつ効率的な分析技術の開発が求められている。このような背景から、発表者らは今年度より、PerkinElmer製マルチ四重極ICP-MS NexION 5000にフローインジェクション分析法(FIA)を組み合わせた全自動多核種一斉分析システムの開発に取り組んでいる。本発表では、NexION 5000の特長について概説するとともに、開発中の分析システムを用いた実証試験の結果を紹介する。

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