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依田 修; 宮下 敦巳; 大柳 孝純*; 村上 浩一*
JAERI-M 92-173, 27 Pages, 1992/10
レーザープラズマをX線源として用いた実験室規模時間分解X線吸収分光装置を作製した。この装置の使用主目的は、100eV~3keVのエネルギー範囲で、プロセス中の種々の物質のX線吸収微細構造を観測することである。金をターゲットに用いた時、300eV以下のエネルギー範囲で最も強いX線が発生し、パルス当り10光子の強度が得られた。分光器のエネルギー分解能は5
10
であった。炭素棒とC
粉末を圧縮したペレットのレーザーアブレーションによって表面から飛び出したフラグメントの動的挙動を観測した。フラグメントの主成分はクラスター、中性原子及びイオンで速度は
1.4
10
m/s(クラスター)及び
2
10
m/s(原子、イオン)と評価された。弱いアブレーションではC
分子がペレットから分解せずに飛び出す。XPSの結果から、ペレット表面の組織変化が示唆され、SEMの結果から、表面散乱模型で説明できる周期構造が見い出された。
小嶋 拓治; 羽田 徳之; 三友 昭市; 橘 宏行; 田中 隆一
Applied Radiation and Isotopes, 43(10), p.1197 - 1202, 1992/00
放射線滅菌の工程管理への応用を目的として、バッチの異なる市販透明ポリメチルメタクリレート線量計Radix RN15の基本的線量計特性を明らかにした。線量計の厚さ、紫外光吸収スペクトル及び放射線未照射時の吸光度のばらつきはいずれのバッチも小さく、従来のものに比らべ優れた品質をもっている。Radixは、湿度の影響を防ぐため袋に封入され使用されるが、照射中及び照射後の温度の影響を受ける。通常の使用条件下では、これらの寄与は5%以下と見積られた。線量応答曲線では、バッチにより特に高線量域でちがいが見られたが、いずれも0.5-50kGyの範囲でよい応答再現性が得られた。製造後3年経過した素子では、未照射時の吸光度変化は製造直後と比較して無視しうるほどであったが、25kGyにおける線量応答は、2%低い結果が得られた。
斉藤 健司*; 細井 文雄; 幕内 恵三; 小石 真純*
Chem.Pharm.Bull., 35(5), p.2045 - 2051, 1987/05
セルロースを主成分とする多孔性微粒子にCo-
線を前照射したのち、モデル薬物としてサリチル酸を溶解させたメタクリル酸アミノエステルと接触させ、グラフト重合により徐放性微粒子を調製した。未照射の多孔性微粒子はサリチル酸に対し吸着能を示さないが、メタクリル酸メチル(MMA)とメタクリル酸ジエチルアミノエステル(DE)やメタクリル酸ジメチルアミノエステル(DM)をグラフト重合させると粒子内に薬物が包括された。包括量はグラフト率の増加に従って直線的に増加した。包括量とグラフトポリマー中のアミノエステルグループの数の比がグラフト率に無関係に一定値になることから、薬物はアミノエステルと塩を形成し粒子内に導入されることがわかった。また、このような系では塩の解離度が包括量及び薬物の放出速度に重要な役割を果たすことが明らかになった。
斉藤 健司*; 細井 文雄; 幕内 恵三; 小石 真純*
薬剤学, 47(3), p.154 - 160, 1987/03
セルロースを素材とした多孔性微粒子に線を照射したのち、サリチル酸を溶解したメタクリル酸メチル(MMA)あるいはMMAとスチレン(St),メタクリル酸(MAC)の混合物を接触させ、グラフト重合により徐放性微粒子を調製した。多孔性微粒子の薬物包括量はグラフト率の増加とともに指数関数的に増大した。同じグラフト率での包括量は、St-MMA
MAC
MMAの順であった。サリチル酸の包括に対してはグラフトポリマーと薬物との親和性が重要な役割を果たした。いずれの系においても最大包括量は90mgであり、仕込薬物量の60%に相当した。グラフト粒子からの薬物放出速度は、MMAにStやMACを添加した系ではMMA系よりも小さくなった。グラフト微粒子の多孔性度やグラフトポリマーの広がりが薬物の溶出に重要な役割を果たすことを明らかにした。
斉藤 健司*; 細井 文雄; 幕内 恵三; 小石 真純*
高分子論文集, 43(1), p.51 - 58, 1986/00
被引用回数:2 パーセンタイル:20.19(Polymer Science)酸化鉄ゾルで処理した多孔性微粒子に線を照射した後、アスピリンとメタクリル酸メチル混合溶液及びメタクリル酸メチルを接触させ、後グラフト重合による徐放性微粒子の調製を試みた。溶出試験は水-メタノール混合溶液を使用した。グラフト粒子からのアスピリン溶出量は、多孔性微粒子にアスピリンのみを吸着したときと比較して著しく増加した。粒子表面及び内部に酸化鉄を固定するとグラフト微粒子のアスピリン吸着量が増加した。グラフト粒子からのアスピリンの溶出は粒子内で重合したポリマーマトリックスからの溶出と粒子芯部に分散し微粒子のゲル障壁を通して溶出する2つの機構が混在した。酸化鉄含有微粒子における溶出速度はグラフト率の影響をあまり受けなかった。
石垣 功; 福崎 祐延*; 岡田 利美*; 岡田 紀夫; 岡本 次郎; 町 末男
J.Appl.Polym.Sci., 26, p.1585 - 1594, 1981/00
被引用回数:6 パーセンタイル:40.85(Polymer Science)N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル塩(DMAEM・MC)とアクリルアミド(AAm)の放射線共重合によるカチオン系凝集剤の合成において、製造プロセスの簡素化を目的として高モノマー濃度での共重合を検討した。 上記両モノマーは固相で重合するが少量の水を添加することにより重合速度が著しく増加する。 しかし、高重合速度が得られるモノマー濃度の高い領域では、生成ポリマーが橋かけして、水不溶性となるため凝集剤としては使用できない。 生成ポリマーの橋かけを抑制するために種々の添加剤を検討した結果、イソプロピルアルコール、プロピレングリコールなどの三級炭素に水素を有するアルコール類が極めて有効であることが判明した。 本系での橋かけはイミド化よりもむしろ3連鎖移動に起因していること、上記アルコール類添加下では、80%濃度での重合が可能であり生成ポリマーは乾燥工程を経ずに粉末化できることなどを明らかにした。
椿山 教治*; 松尾 斗五郎*; 佐々木 隆; 江頭 忠彦; 荒木 邦夫; 吉田 健三
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 17(6), p.1829 - 1838, 1979/00
フェロセニルメチルメタクリレート(FMMA)をスチレン(St)、メチルメタクリレート(MMA)あるいはエチルアクリレート(EA)と25C、ベンゼン中で
線によって共重合させた。重合はラジカル機構で進行した。Fineman-Ross法によって求めたモノマー相対反応性比は、St(M
)-FMMA系がr
=0.37
0.03、r
=0.38
0.08、MMA(M
)-FMMA系がr
=0.83
0.12、r
=1.34
0.32、EA(M
)-FMMA系がr
=0.35
0.07、r
=3.05
0.54であった。Stとの共重合から求めたFMMAのQ、e値はそれぞれ0.89と0.60であった。MMA-FMMA-EAの三元共重合をAlfley-goldfingerの式を用いて解析した。その結果、この系はモノマーの反応がQ-e概念にしたがう典型例であることがわかった。他のモノマーについての文献値との比較から、FMMAはメタクリレート類の中で反応性が大きいモノマーであることが結論された。
椿山 教治*; 松尾 斗五郎*; 佐々木 隆; 吉田 健三; 藤村 卓; 荒木 邦夫
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 17(1), p.173 - 184, 1979/00
結晶および非晶のフェロセニルメチルメタクリレート(FMMA)の線重合を重合速度およびESR測定から検討した。結晶状態での重合は速度が小さく低分子量のポリマーを生成したが、非晶状態では重合速度も大きく高分子量のポリマーが得られた。重合温度および線量率に対する重合速度依存性も二つの状態で異なっていた。非晶モノマーの広巾NMR測定結果から、非晶状態では過冷却状態で重合が進行すると考えられる。
線照射したFMMAと1,1'-フェロセニルージ(メチルメタクリレート)のESR測定の結果、低温ではフェロセンラジカルとメタクリル基ラジカルが同時に生成していることがわかった。昇温によって前者は消滅し、後者は成長ラジカルに変った。ラジカルの生成量は比較的少なく、フェロセン核が放射線エネルギーに対して安定化作用をしていると思われる。