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末松 久幸*; 関 美沙紀*; 佐藤 壮真*; 南口 誠*; 土谷 邦彦; 西方 香緒里; 鈴木 常生*; 中山 忠親*; 新原 晧一*
no journal, ,
放射性同位元素であるMo/Tcは、核医学検査で多く使用されている。本研究では、(n, )法によるMo/Tc製造のための照射ターゲットとなる高密度MoOペレットについて、パルス通電焼結法を用いた製造試験を行った。焼結条件として、加熱速度を100C/分、焼結雰囲気を真空、焼結温度を450500C、焼結圧力を040MPaとして行った。その結果、焼結温度500C、焼結圧力を二段階で変更することで、焼結密度94%以上の高密度ペレットの製作が可能であることを明らかとした。
土谷 邦彦
no journal, ,
放射性同位元素であるモリブデン-99(Mo)の娘核種であるテクネチウム-99(Tc)は、診断用医薬品の80%以上を占めている。日本のMo消費量は、欧米に次ぐ世界第3位であるにもかかわらず、Moの全量を海外から輸入している。このため、Moを製造している限られた原子炉の停止や空路輸送の障害等により、患者への診断に大きく影響を受けることとなる。こうした背景の中、Moの安定供給に向けた対応として国内生産の要望が強まり、内閣府での安定供給に向けた官民による検討等の結果、国内の試験研究炉(原子力機構のJMTR(材料試験炉)など)を用いたMo国産化のための技術的実証を早急に行うことが必要となった。(n,)法によるMo製造の課題は、核分裂法と比較して、比放射能(単位質量あたりの放射能の強さ)が低いことである。このため、産学官連携の元、「照射ターゲットの開発」、「Mo/Tcの分離・抽出・濃縮法の開発」、「Moリサイクルの開発」及び「品質確認」を行い、これらの技術開発を総合した実証試験を行う計画となっている。本発表では、これらの技術開発の現状について紹介する。