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古牧 睦英
Radiation Physics and Chemistry, 27(5), p.407 - 409, 1986/00
U.V光照射が、アルカリエッチングによるポリフッ化ビニリデン中のFFトラックの現出を著しく遅延化させることが分った。1例によれば、フィルムのFF貫通孔の孔径がすでに800のとき、U.V光照射済みフィルムでは、150から200の孔径拡大にとどまった。ガンマ線照射のフィルムのU.V照射効果の結果から、FFトラックの孔径近傍の放射線量を検討すると、FFトラックの孔径150~200を境として、これより内側は10R以上であり、それより外側は、それ以上であることが推定され、重イオン照射効果が、ポリフッ化ビニリデンのアルカリ溶解性を媒介に、ガンマ線照射結果と対比されて考えることが可能であることを示した。
古牧 睦英; 大津 仁; 石川 二郎; 桜井 勉
J.Electron Microsc., 31(2), p.191 - 193, 1982/00
PVDFのFFトラックを電顕観察するに先立って、アルカリエッチングしたporousなフィルムとエッチングしない貫通孔の無いフィルムとについて、それぞれUFおよびRuO等の活性物質を作用させて、トラック部分に局所的に反応したとき、その電顕観察に及ぼす効果を検討した。porousなフィルムではUFによって電顕像は著しく鮮明になったが、エッチングしないフィルムでは反応条件を更に改良する必要が認められた。RuOによるそれぞれのフィルムに対する効果は、UFほど、顕著ではなかった。
古牧 睦英
Nucl.Tracks, 13(1-2), p.33 - 44, 1979/00
酸素雰囲気中で核分裂片照射したポリフッ化ビニリデンフィルムを水酸化ナトリウム溶液でエッチングして孔の拡大をはかり、ガスの流れの測定と電子顕微鏡観察とによって孔径を測定した。半径方向のエッチング速度が極めて小さく、数百の直径に至るのに数十時間を要する。電顕によると、トラックの長さにそった貫通孔の径はかなり均一であり、またこのことは、ガスの流れの検討から得られたトラック長さにそったエッチング速度と半径方向のそれとの比が大きい結果とよく一致することがわかった。エッチングされて得られたトラックは電顕観察の結果、ある曲がりを持っていることがわかった。これはフィルムのガラス転位温度が低いために、主としてエッチング中の熱運動による変形のためであろうと推定された。水酸化カリウムによるエッチングは、かなりすみやかに孔径を拡大するが、濃度の高いところでは、ある種の析出物のために孔径拡大が、さまたげられることがわかった。
瀬口 忠男; 幕内 恵三; 諏訪 武; 田村 直幸; 阿部 俊彦; 武久 正昭
日本化学会誌, 1974(7), p.1309 - 1314, 1974/07
放射線照射によって、ポリ(フッ化ビニリデン)(PVdF)に捕捉されるラジカル種をESRで同定した。さらにこれらのラジカル種の安定性および酸素との反応をしらべ、PVdFの橋かけ、崩壊との関係について検討した。-196Cで捕捉される全ラジカルのG値は3.3で主なラジカル種は-CH-CF-CH-,-CH-CFである。これらのラジカルは酸素と反応して過酸化ラジカルに転換する。酸素はPVdFの結晶内部にも拡散し、ラジカルと反応するために、空気中において低線量率で照射した場合には、生成されるラジカルは過酸化ラジカルになり、橋かけ反応はせず、崩壊のみになる。
幕内 恵三; 瀬口 忠男; 諏訪 武; 阿部 俊彦
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 15, p.499 - 502, 1972/00
抄録なし
諏訪 武; 瀬口 忠男; 幕内 恵三; 阿部 俊彦; 田村 直幸; 武久 正昭
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 15, p.503 - 506, 1972/00
ポリフッ化ビニリデン(PVF)は放射線照射することにより架橋する。我々は電子線、線を用い空気中および真空中で照射した場合の融解挙動をDSCにより検討した。真空中では単純な融解、結晶化曲線を与えるが、空気中では酸素との反応により架橋反応のみならず、酸化切断も起こり複雑な挙動を示す。融解温度および結晶化温度は照射線量の増加と共に減少する。温度降下は空気中より真空中で照射した架橋度の高い方が大きい。融解曲線の面積より計算した融解熱量を求めると、200Mrad照射した場合でも1割たらず減少しているにすぎない。