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三明 康郎
JPS Conference Proceedings (Internet), 33, p.011114_1 - 011114_8, 2021/03
RHICやLHCにおいて クォークグルオンプラズマ(QGP)が高エネルギー原子核原子核衝突実験によって生成が確認され、その物性研究、特に相転移の性質探索へ研究の流れが変わってきている。多くの理論模型によるとQGP相転移はRHICやLHCにおける低バリオン密度状態ではクロスオーバーから、高バリオン密度状態では1次相転移になると考えられ、その臨界点がどこにあるかを調べるのが大きな課題となっている。その実現に向けて必要とされるのは次世代中間エネルギー重イオン加速器である。ドイツ, ロシア, 中国で新規建設が計画されているが、既設のJ-PARC加速に重イオン入射器を付加することによって、大強度重イオン加速が可能となる(J-PARC-HI)。J-PARCにおける重イオン加速の計画と実験計画について議論する。
秋村 友香; 丸山 敏毅; 吉永 尚孝*; 千葉 敏
Acta Physica Hungarica A, 27(2-3), p.355 - 358, 2006/10
クォーク多体系の分子動力学シミュレーションによって低温低密度でのバリオン物質から高温高密度でのクォーク物質への相転移を記述する。また広い温度,密度領域での物質の状態方程式を調べる。さらに物質の粘性,熱伝導率などを調べ、クォーク物質,バリオン物質の物性やダイナミクスに関する知見を得る。
秋村 友香; 丸山 敏毅; 吉永 尚孝*; 千葉 敏
European Physical Journal A, 25(3), p.405 - 411, 2005/09
被引用回数:5 パーセンタイル:40.32(Physics, Nuclear)クォーク多体系の分子動力学を用いて、低密度のバリオン物質から高密度のクォーク物質への相転移の機構を調べ、相互作用と運動エネルギーの競合により物質の状態が変化することを明らかにした。また、中間子交換力をクォーク間に導入することで、バリオン物質の状態方程式をよく知られているものに合わせることができた。これにより、相転移が起こる高密度でストレンジ物質と通常原子核物質のどちらが安定であるかを議論することができるようになった。さらに、有限温度でのシミュレーションを行い、温度-密度平面でのバリオン物質,クォーク物質の相図を求めた。
丸山 敏毅; 初田 哲男*
Physical Review C, 61(6), p.062201_1 - 062201_5, 2000/06
被引用回数:14 パーセンタイル:60.09(Physics, Nuclear)クォーク多体系を、SU(3)カラー空間3次元座標空間における分子動力学で記述する。系の密度やエネルギーを変えながらクォークの挙動を調べると、低密度、低エネルギーでは3つのクォークがカラー中性な核子を作った状態で存在するが、エネルギーや密度を高くするとカラーが顕わなクォーク物質へと変化する様子が見られた。また、系の熱的性質を調べると、はっきりした相転移は見られかなったが、核物質の相からクォーク相への変化が熱的性質の変化にも現れていることがわかった。