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坂井 哲郎*; 奥園 昭彦*; 柏瀬 陽一*
JNC TJ7410 2004-001, 53 Pages, 2004/03
核燃料サイクル開発機構(以降、「サイクル機構」と称する)の保有する東濃鉱山においては、通気管理を行うために坑内の主要坑道5箇所にサーミスタ風速計を設置して連続観測を行っている。現状では、各風速計は坑道断面の一点を測定しているため、正確な坑内通気の把握をすることはできない。このため、本延坑道160mにおいて同一断面上に配置した38測点での風速測定結果に基づき、統計処理により風速の分布を解析し、既設風速計の測定値から平均風速を求めるための位置校正係数を求めることとした。統計処理により求めた風速分布は、孔壁付近でもある程度の風速を持つカマボコ型の風速分布が得られた。解析結果からは、本延坑道160mの既設風速計の測定値1.20m/secに対し、平均風速は1.03m/secとなり、位置校正係数は0.86との結果を得た。このことにより、坑道断面上の1点における測定値をもって、坑道断面の平均風速を得ることが可能となった。今後の課題としては、今回の測定箇所以外の風速計設置箇所で同様の測定を行い、その各箇所における位置校正係数を求めることにより、坑内全域での正確な坑内通気の把握と総合的な評価が必要となる。
坂井 哲郎*
JNC TJ7410 2005-010, 208 Pages, 2004/02
瑞浪超深地層研究所の研究坑道掘削工事で計画している入出坑管理、火災管理、環境管理および通信管理の4つの管理システムを統合した坑内管理システムを構築するなかで、地理情報システムを活用した避難ルート検索システムと基本機能の開発を行い、東濃鉱山をモデル化して機能の検証を実施した。
坂井 哲郎*
JNC TJ7410 2005-009, 100 Pages, 2003/03
瑞浪超深地層研究所の研究坑道掘削工事で計画している入出坑管理、火災管理、環境管理および通信管理の4つのシステムを統合して運用することで、研究坑道の通気・防災システムが効果的に機能するための坑内情報管理システムを構築することを目標として、鉱山などの事例調査に基づき基本計画を策定した。
坂井 哲郎*
JNC TJ7410 2005-007, 476 Pages, 2002/03
超深地層研究所研究坑道の通気・防災システムに関して、防災コンセプトを明確にし、通気網解析により施工段階ごとの適切な通気・防災方法を検討した。また、火災を想定した解析を実施し、通気制御等による適切な防災計画を立案するとともに、必要となる設備の仕様を検討した。
坂井 哲郎*
JNC TJ7410 2005-006, 419 Pages, 2001/03
超深地層研究所研究坑道について、適切な作業環境を維持できる通気・防災についての調査・解析を行ったものである。
井上 雅弘*; 日高 祐樹*; 山上 光憲; 畠山 信也; 奥園 昭彦*; 坂井 哲郎*
no journal, ,
坑内の火災時の安全確保は重要である。しかし立坑周辺で火災が発生した場合についての研究はほとんど例がなく、火災ガスの挙動についてもほとんどわかっていない。このため本研究では立坑周辺で火災が発生した場合の通気挙動に関する模型実験を行った。実験模型は2本の立坑とこれをつなぐ3本の水平坑道、及び立坑底からの排気坑道からなる。坑道断面はどれも同じで0.20.2mの正方形である。立坑の高さは約3.4m。水平坑道はどれも長さ1.5mであり、垂直位置が異なる。また、これらの水平坑道には、風門が設置されており、風量を調節できるようになっている。火災ガスの挙動は、風速計,温度計,レーザーによる可視化などで測定した。火災が発生すると、下向き通気の立坑では、壁面に沿って高温の火災ガスが上昇し、ある時期に突然通気が逆転する様子が見られた。また、火災前と風向が逆転し、予期しない箇所にまで火災ガスが到達する場合が多く見られた。風速が小さい場合には入気立坑全体の風向が逆転し、排気となる現象も確認できた。
井上 雅弘*; 日高 祐樹*; 中場 希*; 山上 光憲; 畠山 信也; 奥園 昭彦*; 坂井 哲郎*
no journal, ,
深部地下構造物で火災が発生すると、その通気システムが火災ガスの浮力の効果により大きく乱され、予期していない箇所にまで火災ガスが拡散し、大きな災害となるおそれがある。この火災ガスの流動状況を解明するために実験的並びにコンピュータ・シミュレーションにより検討した結果を報告する。
井上 雅弘*; 中場 希*; 山西 毅; 山上 正憲*; 畠山 信也; 山崎 雅直; 坂井 哲郎*; 奥園 昭彦*
no journal, ,
坑内火災で発生する高温の火災ガスは、それ自体人体に極めて有害であり重大災害の原因となる。さらに、火災ガスは通気への浮力効果、絞り効果、及び天井に沿う逆流などを引き起こし、坑内通気を大きく変化させる。この結果、それまで火災の風上に位置し、火災ガスが来るはずがないと認識されている箇所にも火災ガスが到達することがある。立坑のように高度差が大きい箇所の周辺ではこの現象が顕著であり、一層重大災害につながりやすい。これを防止するためには、坑内火災発生時の通気変化を正しく予測し、効果的な通気制御を行うことが重要である。しかしながら、従来このような箇所での火災による通気変動は余り検討されていない。このため、本研究では火災時の立坑周辺での通気変動を模型実験により検討し、火災時には通気が大きく変化することを確認し、通気制御の効果についても検討した。また、通気変動をシミュレートするためのコンピュータ・プログラムを作成し、十分な精度と実用的な時間で実行できることを確認した。本論文ではこれらの結果について報告する。