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鈴木 敬一*; 林 泰幸*; 西山 英一郎*
JNC TJ7420 98-005, 99 Pages, 1998/09
既存の連続波レーダー装置を用いてトモグラフィへの適用性を検討するため,正馬様洞のAN-1号孔及びAN-3号孔の深度30180m間でトモグラフィ測定を実施した。取得データ数は2,951である。現地測定終了後,BPT法及びSIRT法を用いてトモグラフィ解析を実施し,速度分布図及び振幅比分布図を得た。なお,トモグラフィ解析に先立ち,伝搬時間及び振幅のデータ品質管理を実施した。パルスレーダーと同程度の時間分解能を得るため,伝搬時間の読みとりには位相スペクトルから計算する方法を採用した。解析結果及び既存ボーリングデータを用いて地質解釈を実施し,岩盤の性状を推定した。その結果,割れ目密度の大きい部分や変質帯の分布状況が明らかとなった。