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古本 一毅*; 野川 憲夫*; 佐藤 純*; 巻出 義紘*; 森川 尚威*; 橋本 和幸; 反田 孝美
no journal, ,
癌性骨疼痛緩和作用が期待される(Re, Re)-ジメルカプトコハク酸(DMSA)は、ReOをSnClを用いて還元し、DMSAと反応させて高収率で合成される。大量なSnClは人体に対して有害であるため、人体に無害な還元剤を用いた合成法を試み、その生成物の安定性を調べた。用いた4種の還元剤(SnCl, L-ascorbic acid, NaSO, HPO)について、加熱時間に対するRe-DMSAの放射化学的収率の変化を調べた。還元剤にSnClを用いた場合は、20分以上の加熱で95%以上の収率が得られた。また、他の還元剤を用いても、60分の加熱で90%以上の収率が得られた。次に、Re-DMSA溶液を酢酸緩衝液で10倍に希釈し、37Cに保ったまま酢酸緩衝液中に残存するRe-DMSAの割合の変化を観測した。SnClを用いて合成したRe-DMSAは、5時間経過しても残存率が90%以上で、安定であった。しかし、他の還元剤を用いて合成したRe-DMSAは、短時間で残存率が減少し、不安定であった。そこで、安定性に優れたSnClを用いて合成したRe-DMSAからのSnClの除去について検討した。
野川 憲夫*; 池田 圭士郎*; 森川 尚威*; 本石 章司; 松岡 弘充; 橋本 和幸
no journal, ,
ReとReは、放射線療法に対して優れた特性を持つ線放出核種である。Reは、Wの娘核種であり、ジェネレータから無担体の形で、繰り返し得ることができる。本研究では、Wに対して高い吸着容量を有する高分子ジルコニウム化合物(PZC)を用いた新規ジェネレータを実用化するための基礎的条件を検討した。その結果、PZCへのWの吸着率は、約97%と高率であり、ジェネレータカラムからReは最初の1ml生理食塩水に約70%が溶出し、Reの高濃度化に有用であることを確認した。また、癌性骨疼痛緩和薬剤としての利用が期待されているRe-DMSA(メソ-2,3-ジメルカプトコハク酸)の合成に関するpHの影響について検討した。放射化学的収率はpHが1付近では90%以上であるがpHを6に上げると20%まで低下した。そこで、加熱時間を長くし、Reの還元剤であるSnClの量を増やし、Reに対してSnのモル比を10にすると放射化学的収率は約40%に上昇することを確認した。
石岡 典子
no journal, ,
放射性同位元素(RI)を患部だけに運ぶRI薬剤は、診断・治療を問わず、患者に優しい医療の実現に貢献する。がんの診断に威力を発揮するポジトロン断層撮像法(PET)では、C-11, N-13, O-15, F-18以外の新しいRIの開発について、世界的にも限られた施設での研究に留まっている。治療用RIについては、米国や欧州をはじめ、各国の研究炉を用いた開発が進められているが、治療に有効なRIの半減期が短いため、自国での製造技術の確立が重要であり、国内においては、唯一、われわれが臨床応用を目指してこれらの研究開発を進めてきた。本発表では、イオンビームと中性子ビームを利用して新規医療用RIの製造法の開発及びがんの精確な診断や治療に役立つRI薬剤の開発研究、このための研究体制の構築について紹介する。