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柳瀬 信之; 長縄 弘親; 永野 哲志; 野呂 純二*
Analytical Sciences, 27(2), p.171 - 174, 2011/02
被引用回数:14 パーセンタイル:42.79(Chemistry, Analytical)特願 2007-136496 開放特許情報データベース 公報送液のみで撹拌や振蕩などの外部機械力を必要としない連続的で高効率な液液抽出のための単純で低コストな装置を新規に開発した。この装置は、有機相へマイクロメーターサイズの水相を噴出させてエマルション状態の液体の流れ(エマルションフロー)を発生させるカラム部と、エマルションフローを不安定化させ消滅させる相分離部により構成されている。本研究では硝酸溶液のYb(III)とU(VI)をD2EHPAを含んだイソオクタンに抽出する実験によってエマルションフロー装置の性能を評価した。エマルションフロー装置の混合効率は一般的な液液抽出装置ミキサーセトラーと同等であることがわかった。さらに、エマルションフロー装置は相分離に関して大きな利点を有することが明らかとなった。
長縄 弘親; 柳瀬 信之; 永野 哲志; 三田村 久吉; 野呂 純二*
no journal, ,
エマルションフローとは、原子力機構において独自に開発した新しい溶媒抽出の手法であり、機械的外力(撹拌,振とうなど)を用いないで2液相混合を行えることから、簡便,低コスト,コンパクト,迅速,高安全性などの優れた特徴を持つ。今回の発表では、エマルションフロー原理を利用した装置を作製して性能評価を行った実験結果、低レベル放射性廃液を浄化(ウランの除去)した例などを紹介する。
長縄 弘親; 柳瀬 信之; 永野 哲志
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【課題】撹拌や遠心力などの機械的作用に頼る2液相混合の原理を応用した、既存の連続液-液抽出装置(ミキサセトラ、パルスカラム、遠心抽出器など)に共通する操作性の悪さ、運転・維持コスト高、安全面での不安などの問題を解決でき、種々の産業分野でさらに幅広く利用されると期待できる液-液抽出技術を提供する。 【解決手段】送液のみによってエマルション状態の流れ(エマルションフロー)を発生させる仕組みを作成した。これによって、機械的作用(振とう、撹拌、遠心力など)に依らず、2液相の最良な混合状態をつくりだすことに成功した。また、この方法を原理とする装置を製作した結果、既存の連続液-液抽出装置に共通する上記の問題点のすべてが解決でき、尚且つ、その他の重要項目(迅速性、大量処理能力、効率性、コンパクトさ)については、最良の既存装置(遠心抽出器)に匹敵することがわかった。