ゴム系Oリングを使用したHeガスの透過漏洩抑制法

The Method for decrease of helium gas leak with O-ring rubber gasket

大場 敏弘; 井上 広己*; 菊地 泰二; 高 勇; 千葉 雅昭; 石川 和義; 津田 和美*; 武山 友憲; 磯崎 太*; 照沼 勲*; 沢辺 正樹*; 関谷 三男*; 川崎 積*

Oba, Toshihiro; Inoue, Hiromi*; Kikuchi, Taiji; Taka, Isamu; Chiba, Masaaki; Ishikawa, Kazuyoshi; Tsuda, Kazumi*; Takeyama, Tomonori; Isozaki, Futoshi*; Terunuma, Isao*; Sawabe, Masaki*; Sekiya, M.*; Kawasaki, S.*

原子力機器である容器等は厳重な機密性が要求されることから、これらの容器に対して極めて精度の高い漏洩検査が実施され、健全性の確認が行われている。この精度の高い検査法として、透過性の高いヘリウムガスを使用するヘリウム漏洩検査法が広く利用されている。しかし、このヘリウムガスは透過性が高いために漏洩検査のシール材として用いられるゴム系Oリングを透過漏洩して、検査を妨害する要因となる場合もある。著者等は、この問題を回避するためにゴム製Oリングを二重に装着する方法を考案し、この方法について実験を行った。その結果、予測を遥かに上回る透過漏洩の遅延現象が観察され、この現象を解析した。この結果、フランジに二重に装着したOリング間の空間の存在が、ヘリウムガスの透過漏洩を抑制する極めて有効な作用をすることがわかった。

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