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報告書

超音波式伝熱管肉厚測定装置の開発(受託研究)

大場 敏弘; 末次 秀彦*; 矢野 昌也*; 加藤 千明; 柳原 隆夫

JAERI-Tech 2002-082, 47 Pages, 2003/01

JAERI-Tech-2002-082.pdf:1.87MB

日本原子力研究所では、文部科学省からの受託研究として「再処理施設新材料耐食安全性実証試験」を実施した。この試験においては、六ヶ所再処理施設の主要機器の一つである酸回収蒸発缶の小型モックアップ試験体を用いた実証試験を進めて来た。この実証試験では、モックアップ試験体構造の一部である伝熱管の伝熱面腐食に対する内表面の腐食減肉の状態を知るために、伝熱管の肉厚を非破壊で高精度に測定できる超音波水浸法を利用した肉厚測定装置の開発を行った。本装置は、小型モックアップ試験体の加熱部を架台に据え付け、その架台の上部に配置した超音波探触子駆動装置と一体をなす、サンプリングアセンブリの先端に取り付けた超音波探触子をサンプリングアセンブリごと伝熱管内に挿入し、これらを自動または手動によって軸方向上下移動及び周方向旋回を制御し、伝熱管の各測定部の肉厚を連続的に測定して、データレコーダ等に収録する装置である。開発した装置で得られた肉厚測定結果は、伝熱管を短冊に輪切りにして光学系の読み取り顕微鏡で測定した肉厚と非常に良い一致を示し、本装置の測定精度の高いことが確認できた。報告書は本装置の仕様及び性能等についてまとめたものである。

報告書

IASCC研究用飽和温度キャプセルの製作

石川 和義; 菊地 泰二; 磯崎 太*; 井上 広己; 大場 敏弘; 松井 義典; 齋藤 隆; 中野 純一; 辻 宏和

JAERI-Tech 2002-061, 69 Pages, 2002/08

JAERI-Tech-2002-061.pdf:12.21MB

照射誘起応力腐食割れ(IASCC)に関する研究は、軽水炉の高経年化対策にかかわる重要課題であり、その現象を解明するためには、照射,環境,応力の複合作用における発生機構を明らかにする必要がある。このような状況から、IASCC研究における照射試験を材料試験炉(JMTR)で行うため、飽和温度キャプセルを製作した。飽和温度キャプセルは炉外の水環境制御装置から沸騰水型原子炉(BWR)の炉心環境を模擬した水質及び水温の高圧水を通水しながら照射試験を行う照射リグである。本報告は、(1)この飽和温度キャプセルの設計・製作にあたっての技術的検討課題を抽出し,(2)この課題についての各種試験を行い,(3)その結果を反映させて実施したキャプセル組立及び検査について述べたものである。

論文

ゴム系Oリングを使用したHeガスの透過漏洩抑制法

大場 敏弘; 井上 広己*; 菊地 泰二; 高 勇; 千葉 雅昭; 石川 和義; 津田 和美*; 武山 友憲; 磯崎 太*; 照沼 勲*; et al.

NIFS-MEMO-36, p.121 - 124, 2002/06

原子力機器である容器等は厳重な機密性が要求されることから、これらの容器に対して極めて精度の高い漏洩検査が実施され、健全性の確認が行われている。この精度の高い検査法として、透過性の高いヘリウムガスを使用するヘリウム漏洩検査法が広く利用されている。しかし、このヘリウムガスは透過性が高いために漏洩検査のシール材として用いられるゴム系Oリングを透過漏洩して、検査を妨害する要因となる場合もある。著者等は、この問題を回避するためにゴム製Oリングを二重に装着する方法を考案し、この方法について実験を行った。その結果、予測を遥かに上回る透過漏洩の遅延現象が観察され、この現象を解析した。この結果、フランジに二重に装着したOリング間の空間の存在が、ヘリウムガスの透過漏洩を抑制する極めて有効な作用をすることがわかった。

報告書

多重Oリング装着によるヘリウムガスの透過漏洩抑制

大場 敏弘; 菊地 泰二; 高 勇; 磯崎 太*; 千葉 雅昭; 石川 和義; 井上 広己*; 照沼 勲*; 沢辺 正樹*; 津田 和美*; et al.

JAERI-Tech 2001-067, 29 Pages, 2001/11

JAERI-Tech-2001-067.pdf:1.93MB

原子力関連機器の気密漏洩検査としてヘリウム漏洩検査が行われているが、この検査においては検査箇所の気密を維持するためにシール用ガスケットとしてゴム製のOリングが使用される。一方、ヘリウムは透過性が強いため該Oリングをも透過漏洩し、漏洩検査時にこのヘリウムが検出され検査が阻害される問題がある。この問題を回避するためにOリングを2重に装着してヘリウムをシールする方法を考案し、ヘリウム透過漏洩量の時間変化の測定試験を行った。この結果、2重に装着したOリング間の空間の存在がOリングを透過して漏洩するヘリウムを抑制するうえで極めて有効であることが確認された。

報告書

超音波式肉厚自動測定装置の製作

大場 敏弘; 柳原 隆夫; 加藤 千明; 浜田 省三

JAERI-Tech 2001-059, 36 Pages, 2001/09

JAERI-Tech-2001-059.pdf:7.8MB

原研では、文部科学省からの受託研究として「再処理施設新材料耐食安全性実証試験」を実施してきた。この試験においては、六ヶ所再処理施設の主要機器の一つである酸回収蒸発缶の小型モックアップ試験体を用いた実証試験を進めてきた。この試験体の一部である伝熱管及び短い管材を用いた実験室規模の伝熱面腐食試験片に対して、それらの内表面の腐食減肉を知るために、伝熱管の肉厚を非破壊・高精度で測定できる超音波式肉厚自動測定装置を製作した。この装置は、超音波測定器にパソコン制御方式を組合わせることにより自動的に肉厚を測定・記録できるものである。製作した装置で得られた肉厚の値は、光学顕微鏡で測定した肉厚と非常に良い一致を示し、本装置の測定精度のよいことが確認された。

報告書

アルミニウム被覆カドミウム薄肉円筒中性子吸収体の製作

武山 友憲; 千葉 雅昭; 磯崎 太*; 雨澤 博男; 板橋 行夫; 菊地 泰二; 小田部 芳清*; 平田 雄二*; 高 勇; 大場 敏弘

JAERI-Tech 2001-024, 32 Pages, 2001/03

JAERI-Tech-2001-024.pdf:4.41MB

中性子スペクトル調整型キャプセルの製作にあたり、試料に高速中性子のみを照射する目的で、熱中性子吸収材であるカドミウムのアルミニウム被覆密封薄肉円筒を製作した。核設計、熱設計上からの要求は、カドミウムの肉厚5.5mm,内径23mm,全長750mm,アルミニウム被覆肉厚0.7mmであり、カドミウムの表面に酸化膜があってはならない、アルミニウム被覆は全面においてカドミウムと密着していることであった。この仕様を満足するため鋳造によって製作した。酸化を防止するためとカドミウムは特定化学物質であるため、真空溶液鋳造装置を製作して鋳造を行った。

報告書

TIG溶接法によるアルミニウム合金溶接部の欠陥低減化技術

前田 彰雄; 大場 敏弘; 菊池 博之; 柴田 勝之

JAERI-Tech 2001-003, 48 Pages, 2001/02

JAERI-Tech-2001-003.pdf:5.95MB

アルミニウム合金は、研究炉や試験炉の構造材料として使用実績が高い。しかし、材料強度に関するデータが少なく、研究炉等における構造強度評価のために材料データ特に、溶接の強度データが必要である。そのため、母材と溶接部の諸性質を知る目的として、構造材であるA5052及びA6061について、各種の材料試験が実施された。工作課は、試験に使用する溶接継手板の製作に協力し、JIS-Z3105アルミニウム平板突合わせ溶接部の放射線透過試験の判定基準1類を満足する溶接継手板の製作を目標に、溶接施工法の検討と改良を主眼として技術検討を行った。本報告は、これらの溶接施工の問題点及び欠陥対策について、検討改良を行い、欠陥の極めて少ない溶接施工を行った技術資料としてまとめたものである。

報告書

周方向貫通欠陥付3インチ口径炭素鋼配管の延性破壊挙動

中城 憲行; 柴田 勝之; 鬼沢 邦雄; 川村 隆一; 大場 敏弘; 宮園 昭八郎

JAERI-M 88-130, 120 Pages, 1988/07

JAERI-M-88-130.pdf:3.45MB

軽水炉圧力バウンダリ配管の構造安全設計に漏洩先行破損(LBB)概念を適用するに当っては、配管の破壊条件やき裂開口面積等の破壊挙動を明らかにしておく必要がある。原研ではLBB研究の一環としてステンレス鋼配管およびSTS42炭素鋼配管の曲げ荷重下での破壊試験を進めている。本報告書は、小口径炭素鋼配管の破壊挙動を明らかにするため室温大気中に於いて貫通欠陥付3インチ口径STS42炭素鋼配管の4点曲げ試験を実施した結果および実断面応力基準の適用性、J-R曲線、き裂開口面積等の評価をまとめたものである。実断面応力基準の適用性について検討した結果、安全側評価となっていることが明らかとなった。

報告書

軽水炉配管材の延性不安定破壊に関する研究,第3報; 炭素鋼管製中央貫通または未貫通切欠き付引張試験片の室温における破壊挙動

鬼沢 邦雄; 柴田 勝之; 安田 祐司; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

JAERI-M 87-077, 83 Pages, 1987/06

JAERI-M-87-077.pdf:5.4MB

日本原子力研究所では、LBB概念に関連して配管の破壊挙動を明らかにするために、ステンレス鋼配管及び炭素鋼配管の延性不安定性破壊実験を実施している。本報告書は、以前に行ったSTS42鋼管より採取した中央貫通切欠き付平板試験の延長として同一試験片に貫通及び未貫通切欠きを施して静的引張試験及び延性不安定破壊試験を行った結果をまとめたものである。

報告書

周方向貫通切欠きを有する3インチ口径; SUS304鋼配管の延性破壊挙動に関する研究

安田 祐司; 柴田 勝之; 鬼沢 邦雄; 川村 隆一; 大場 敏弘; 宮園 昭八郎

JAERI-M 87-068, 111 Pages, 1987/05

JAERI-M-87-068.pdf:3.0MB

日本原子力研究所では、軽水炉冷却材圧力バウンダリ配管のLBBに関する試験研究を実施している。本報告書は、周方向貫通切欠きを加工したオーステナイト系ステンレスSUS304鋼3インチ口径配管を供試配管として、室温大気中で実施した4点曲げ試験により明らかになった配管の延性破壊挙動についてまとめたもである。

報告書

軽水炉配管材の延性不安定破壊に関する研究,第2報; ステンレス鋼製中央切欠き付引張試験片の室温引張り荷重下における破壊挙動

安田 祐司; 柴田 勝之; 大場 敏弘; 川村 隆一; 鬼沢 邦雄; 宮園 昭八郎

JAERI-M 86-098, 104 Pages, 1986/07

JAERI-M-86-098.pdf:6.85MB

日本原子力研究所では、軽水炉圧力バウンダリ配管の Leak Before Break(破断前漏洩)に関する試験研究の一環として、オ-ステナイト系ステンレス鋼配管、および炭素鋼配管を用いた試験を実施している。本報告書は、配管試験を実施する上で必要となる基礎的デ-タを取得する為に実施した試験結果をまとめたものである。この試験では、原子力用ステンレス鋼配管 Type 304NGから切り出した中央切り欠き付引張り試験片を用いて、室温大気中で引張り試験を実施し、さらに皿バネを装着した延性不安定破壊試験を実施して その破壊挙動を調べた。試験結果から、実断面応力基準の有効性、及びTearing Instability クライテリオンの有効性を明らかにした。

報告書

貫通または未貫通欠陥を有する6インチ口径SUS304鋼配管およびSTS42炭素鋼配管の延性破壊挙動

柴田 勝之; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎; 金子 正; 横山 憲夫

JAERI-M 86-078, 66 Pages, 1986/05

JAERI-M-86-078.pdf:1.66MB

軽水炉圧力カバウンダリ配管では破断前漏洩(Leak Befor Break)が成立し、ギロチン破断想定は必要がないと言う考えが今日広く認識されつつある。LBB概念を実証する為の試験研究やLBB概念を導入した配管設計基準づくりも各国で進められている。原研では、LBBに係わる研究の一環として配管の延性不安定破壊試験を58年度より実施している。本報告書はこれまでに実施した室温の不安定破壊試験結果を纏めたものである。試験は、6インチ口径のSUS304鋼管またはSTS42管製試験体を使用し、高コンプライアンスまたは低コンプライアンス条件で、4点曲げ荷重により行い、配管の破壊挙動を調べた。

論文

周方向欠陥を有するSUS304鋼配管の延性破壊挙動とLBB評価

柴田 勝之; 金子 正*; 横山 憲夫*; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

圧力技術, 24(5), p.236 - 244, 1986/00

軽水炉圧力バウンダリ配管では、破断前漏洩(LBB)が成立するという認識が今日定着しつつあり、ギロチン破断を想定した従来の基準に代わってLBB概念を導入した設計基準の策定が各国で検討されている。LBBの成立を実証するための試験研究も各国で進められている。原研ではLBBに関する試験研究の一環として、配管における延性破壊条件を明らかにするため、配管の不安定破壊試験を進めている。本論文は、これまでに実施した試験のうち室温試験結果をまとめたものである。試験は、6インチ口径のSUS304鋼配管試験体を使用し高コンプライアンスまたは低コンプライアンス条件で4点曲げ荷重により実施し、配管の延性破壊挙動を調べた。

論文

複数表面欠陥からの疲労亀裂伝播挙動評価法,II; 複数表面欠陥付直管試験体の疲労試験結果と亀裂伝播評価結果との比較

柴田 勝之; 横山 憲夫*; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

日本原子力学会誌, 28(3), p.258 - 265, 1986/00

 被引用回数:13 パーセンタイル:79.17(Nuclear Science & Technology)

構造機器の非破壊検査において、表面欠陥は最も頻度高く発見される欠陥であり、それからの亀裂伝播寿命を正しく評価することは構造機器の健全性を保持していくうえで重要である。著者らは、表面亀裂の伝播評価法に関する研究を進めているが、複数表面亀裂の交渉効果や表面効果の実験式に基づき、これらを考慮した伝播評価法をすでに提案している。一方、評価法を機器の寿命評価に適用するに当たっては、構造モデルを用いた実験を行いその適用性を十分検証しておくことも必要と考える。本報では、繰返し曲げ荷重を受ける複数表面欠陥付直管試験体を用いて亀裂伝播試験を行い、亀裂伝播挙動を調べ更に提案した評価法の適用性を検討した。その結果、本評価法により直管試験体の疲労寿命に関して若干安全側の寿命評価結果が得られた。

論文

複数表面欠陥からの疲労亀裂伝播挙動評価法,(III);複数表面欠陥付曲管試験体の疲労試験結果と亀裂伝播評価結果との比較

柴田 勝之; 横山 憲夫*; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

日本原子力学会誌, 28(11), p.1056 - 1065, 1986/00

 被引用回数:1 パーセンタイル:20.71(Nuclear Science & Technology)

構造機器の疲労寿命評価にあたっては、表面欠陥からの疲労亀裂伝播挙動の把握が実用上重要である。この観点から、著者らは表面亀裂の伝播評価法に関して一連の試験研究を進めてきた。すでに、平板試験片の試験結果に基づき複数表面亀裂の干渉効果や表面効果を考慮した疲労亀裂伝播評価法を提案した。さらに、複数欠陥付直管試験体の疲労試験も実施し、直管内面における複数表面亀裂の伝播挙動も把握するとともに亀裂伝播評価結果との比較も行った。本報では、直管試験体の試験に引き続き実施した曲管試験体の疲労試験結果について述べる。この試験では、面内曲げ荷重負荷を受ける曲管脇腹部内面における複数表面亀裂の伝播挙動を調べ、いくつかの知見が得られた。また、亀裂伝播評価結果との比較を行い、提案した評価法の適用性も検討した。

報告書

軽水炉配管材の延性不安定破壊に関する研究; 引張り荷重下での炭素鋼製中央切欠き平板の室温における破壊挙動

金子 正; 柴田 勝之; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

JAERI-M 85-064, 80 Pages, 1985/05

JAERI-M-85-064.pdf:4.13MB

本報告は、炭素鋼管より切り出した中央切欠き平板の室温、引張り荷重下における破壊挙動に関する試験結果をまとめたものである。この試験研究では、上記平板の引張試験及び延性不安定破壊試験を実施し、次の項目について検討を行なった。(1)実断面応力による破壊挙動の評価、(2)J-R曲線の作成、(3)J積分に基づくTearing Instabilityクライテリオンによる延性不安定破壊の予視。その結果、次の知見が得られた。(I)周方向貫通欠陥を有する配管の崩壊荷重値は、下式に示す流動応力$$delta$$fを用いた実断面応力崩壊基準により推定できる。$$Delta$$f=0.6($$delta$$y+$$delta$$u)但し、$$delta$$y:0.2%耐力、$$delta$$u:31引張強さ (II)高コンプライアンスを有する系のき裂進展の安定性は、J積分に基づくTearing Instabilityクライテリオンにより安全側に評価できる。

報告書

複数表面欠陥付平板・配管試験体の疲労試験結果および疲労き裂伝播評価法の検討

柴田 勝之; 横山 憲夫; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

JAERI-M 84-037, 85 Pages, 1984/03

JAERI-M-84-037.pdf:3.28MB

配管疲労試験ではこれまでに各種の配管試験体を供試体に用いた疲労試験および、その他材料特性試験や平板試験等を実施してきた。本報はそのうち平板試験、直管試験および曲管試験についてまとめたものである。平板試験では、複数表面欠陥付平板試験体を用いた疲労試験を行い、表面欠陥伝播における自由表面効果および隣接欠陥の干渉効果について検討した。また、この結果を基に複数表面欠陥の伝播評価法を提案した。直管試験および曲管試験では複数内面欠陥付直管および曲管試験体を供試体とした疲労試験を実施し、配管内面における複数欠陥からの疲労き裂伝播挙動を調べた。以上の試験から得られた複数欠陥の伝播挙動といくつかの方法によるき裂伝播評価法結果とを比較した。

報告書

表面欠陥付平板試験片のき裂伝播試験結果およびき裂伝播評価法の検討

柴田 勝之; 横山 憲夫; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

JAERI-M 82-208, 56 Pages, 1982/12

JAERI-M-82-208.pdf:1.45MB

表面欠陥は構造機器の検査において最も頻繁に発見される欠陥のひとつであり、その伝播挙動を把握することは構造機器の安全評価上重要な課題である。これまで各種の配管疲労試験において配管試験体における複数内面欠陥の伝播挙動を調べた。今回の試験では、表面欠陥の伝播における基礎データを求める目的で表面欠陥付平板試験片の疲労試験を配管疲労試験の一環として実施した。試験結果から表面欠陥の伝播における表面効果係数および干渉効果係数の表示式が得られた。これらの係数を基に表面欠陥の伝播予測を行うとともに他の方法による予測も行い実験結果と比較した。本報で示す予測法が最も良く実験結果と一致した。

論文

Creep test of type 304 stainless steel tube containg a notch subjected to internal pressure

植田 脩三; 栗原 良一; 大場 敏弘

Int.J.Press.Vessels Piping, 10, p.465 - 480, 1982/00

 被引用回数:1 パーセンタイル:61.6(Engineering, Multidisciplinary)

本報は軸方向はおよび周方向切欠をつけたSUS304ステンレス鋼製円筒のクリープ試験結果をまとめたものである。内圧は75kg/cm$$^{2}$$、試験温度650$$^{circ}$$Cである。切欠によるクリープ強度の低下は軸方向欠陥の場合Hahn,Eiberらが提案した延性破断の式を形式的にクリープ破壊に適用して約10%以内の誤差で予測できることが判明した。周方向切欠の場合は延性破断の式では予測できなかった。汎用有限要素法を用いて計算を行なったところ切欠が板厚1/3を超える深さになると延性破断の式では考慮されていない曲げ応力が発生し、この応力はクリープによっては緩和しないことが原因であると判明した。電気抵抗法により切欠底からのクリープき裂進展をモニターしクリープき裂伝播速度を求めた。クリープき裂伝播速度を応力拡大係数と実断面応力に対して整理してみた。しかしどちらのパラメータが良いかの結論は得られなかった。

論文

Fatigue behavior of pipes containing multiple flaws in inner surface

柴田 勝之; 横山 憲夫; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

Nucl.Eng.Des., 74(2), p.199 - 213, 1982/00

 被引用回数:1 パーセンタイル:22.52(Nuclear Science & Technology)

著者らはこれまでに、いくつかの配管試験体を使用し配管内面における複数欠陥からのき裂伝播、合体等の挙動を調べている。本論文は直管試験体および曲管試験体を用いて実施した疲労試験結果をまとめたものである。疲労試験は内表面に人工欠陥を加工した2体の直管試験体および2体の曲管試験体について行った。疲労試験中、超音波探傷法およびビーチマーク法によって複数き裂の伝播挙動を調べた。試験から得られた深さ方向へのき裂伝播曲線およびき裂形状変化について実験結果と2種類の方法によるき裂伝播解析結果との比較を行った。

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