軽水炉配管材の延性不安定破壊に関する研究; 引張り荷重下での炭素鋼製中央切欠き平板の室温における破壊挙動

Studies on Ductile Unstable Fracture of Piping Materials in Light Water Reactors ;Fracture Behavior of Center Cracked Panel Specimen Fabricated from Carbon steel Pipe under Tensile Loading Condition at Room Temperature

金子 正; 柴田 勝之; 大場 敏弘; 川村 隆一; 宮園 昭八郎

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本報告は、炭素鋼管より切り出した中央切欠き平板の室温、引張り荷重下における破壊挙動に関する試験結果をまとめたものである。この試験研究では、上記平板の引張試験及び延性不安定破壊試験を実施し、次の項目について検討を行なった。(1)実断面応力による破壊挙動の評価、(2)J-R曲線の作成、(3)J積分に基づくTearing Instabilityクライテリオンによる延性不安定破壊の予視。その結果、次の知見が得られた。(I)周方向貫通欠陥を有する配管の崩壊荷重値は、下式に示す流動応力fを用いた実断面応力崩壊基準により推定できる。f=0.6(y+u)但し、y:0.2%耐力、u:31引張強さ (II)高コンプライアンスを有する系のき裂進展の安定性は、J積分に基づくTearing Instabilityクライテリオンにより安全側に評価できる。

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