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Electron emission from solids by fast cluster impact

高速クラスター衝撃による固体からの電子放出

工藤 博*; 岩崎 渉*; 村主 拓也*; 齋藤 勇一; 山本 春也; 鳴海 一雅; 楢本 洋

Kudo, Hiroshi*; Iwasaki, Wataru*; Suguri, Takuya*; Saito, Yuichi; Yamamoto, Shunya; Narumi, Kazumasa; Naramoto, Hiroshi

われわれが最近行ったC及びAuクラスターによる電子分光実験について、測定系の確立と問題点,テストデータとその解釈について報告する。実験はTIARAタンデム加速器のクラスタービームラインを利用し、Ni多結晶試料から後方135$$^{circ}$$に放出される電子のエネルギー測定を行った。測定系としては、クラスタービームには電流安定度に多少問題があるため、数値微分によってエネルギースペクトルを求めなければならない阻止電界型エネルギー分析器よりも静電偏向型エネルギー分析器が本実験目的に適合していることがわかった。得られたエネルギースペクトルより、0.5MeV/atomのC$$_{8}$$クラスターは等速のC$$_{1}$$に比べて15eV以下の収量が25%程度低下しており、またCより高速の1.67MeV/atomのAu$$_{3}$$クラスターは等速のAu$$_{1}$$に比べて10eV以下の収量がわずかに低下していることが見出された。このような非線形効果が特に低速電子生成に現れることは、従来報告されている2次電子の総量(電流値)の測定では得られなかった知見であり、非線形効果がクラスターとターゲット内原子との遠隔衝突に起因していることを示唆している。

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