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Mesoscopic structure of SiC fibers by neutron and X-ray scattering

中性子およびX線散乱によるSiC繊維のメゾスコピック構造の観察

鈴谷 賢太郎; 古坂 道弘*; 渡辺 昇*; 大沢 真人*; 岡村 清人*; 柴田 薫*; 神山 智明*; 鈴木 謙爾*

Suzuya, Kentaro; Furusaka, Michihiro*; Watanabe, Noboru*; not registered; Okamura, K.*; not registered; Kamiyama, Tomoaki*; Suzuki, Kenji*

ポリカルボシランからつくられるSiC繊維のメゾスコピック構造をX線と中性子線による回折および小角散乱によって調べた。4~10$AA$程度の大きさのマイクロボイドが初めて観察された。これは、散乱ベクトルQが0.1~1$AA$^{-1}$$の一般の回折計や小角散乱装置では観察できない領域に、あらわれる。$$beta$$-SiC粒子の大きさと体積分率は、作製方法(酸化融化法と電子線照射不融化法)と焼成温度によって大きく変化する。その変化は、マイクロボイドと同様に焼成中に発生するガスと密接な関係があることがわかった。必要な機械的強度を得るにはこれらのパラメータをコントロールしながらマイクロボイドと$$beta$$-SiC粒子の大きさを調整する必要がある。このような中角度領域のX線および中性子散乱はSiC繊維のような複雑なメゾスコピック構造を持った材料の研究に大変有効である。

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