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Migration behavior of Sr-90 and Cs-137 in a sand aquifer: Results of a 30-years experiment

帯水層中における$$^{90}$$Sr及び$$^{137}$$Csの移行挙動:30年間に及ぶ実験結果について

坂本 義昭 ; 中村 治人*; R.W.D.Killey*; D.R.Champ*

Sakamoto, Yoshiaki; Nakamura, Haruto*; R.W.D.Killey*; D.R.Champ*

放射性廃棄物の埋設処分における安全評価は、地層中の放射性核種の移行挙動を知ることが重要である。このため原研とカナダ原子力公社においては、原位置条件での放射性核種の移行挙動を調べるため、1960年に埋設された放射性ガラスから浸出した$$^{90}$$Srと$$^{137}$$Csの帯水層中の濃度分布を測定した。また、帯水層中で吸着された$$^{90}$$Srと$$^{137}$$Csの吸着形態を逐次抽出により、地下水中の化学形態をイオン交換樹脂により調べた。濃度分布の測定結果より、$$^{90}$$Srは帯水層中を30年間に約75m移行していた。更に逐次抽出及び化学形態の分析結果から、$$^{90}$$Srの移行挙動は、Sr$$^{2+}$$のイオン交換による吸着及び非晶質鉄酸化物への速度論的な吸着反応に支配されていることを明らかにした。一方、$$^{137}$$Csの移行距離は30年間で約4mであった。逐次抽出の結果、$$^{37}$$Csの吸着形態は雲母のような鉱物に固定される成分が多く、その移行速度が$$^{90}$$Srに比べ非常に遅いことを明らかにした。

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