環境測定用ガラス線量計に対する自己照射と宇宙線寄与の評価

Evaluation of dose contribution of self-irradiation and cosmic-ray to glass dosemeter for environmental radiation measurement

坂本 隆一; 長岡 鋭; 斎藤 公明  ; 堤 正博; 森内 茂

Sakamoto, Ryuichi; Nagaoka, Toshi; Saito, Kimiaki; Tsutsumi, Masahiro; Moriuchi, Shigeru

ガラス線量計の自己照射、宇宙線寄与を実験的に決定した。3球形NaI(Tl)シンチレーション検出器の単位吸収エネルギーに対するガラス線量計への寄与分を表わす係数を用い、今後は自己照射および宇宙線寄与を簡易に求めることができる。解析の結果、使用したガラス線量計の自己照射寄与は0.980.82~7.61.8(nGy/h)、宇宙線硬成分寄与は20.53.0(nGy/h)、宇宙線軟成分寄与は6.62.2(nGy/h)であった。また上述の係数値は0.990.11nGy・h/(MeV・s)であった。また、環境中に配置したガラス線量計の方向特性およびNaI(Tl)シンチレーション検出器との比較測定を実施した。その結果、設置方向による感度の違いが無いこと、ガラス線量計の測定値から自己照射、宇宙線寄与を差し引くことにより、NaI(Tl)シンチレーション検出器による測定値とガラス線量計による測定値とは良く一致することを確認した。

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