Key quantities for ITB formation and sustainment
内部輸送障壁の形成と維持のための鍵となる物理量
藤田 隆明; Aniel, T.*; Barbato, E.*; Behn, R.*; Bell, R. E.*; Field, A. R.*; 福田 武司*; Gohil, P.*; 居田 克巳*; Imbeaux, F.*; Kirneva, N. A.*; Laborde, L.*; Litaudon, X.*; Mazon, D.*; Peng, Y.-K. M.*; Razumova, K, A.*; Rice, J. E.*; 坂本 宜照; Sips, A. C. C.*; 鈴木 隆博; 竹永 秀信; 輸送と内部障壁の物理に関するITPAトピカル物理グループ*; 国際内部輸送障壁データベースワーキンググループ
Fujita, Takaaki; Aniel, T.*; Barbato, E.*; Behn, R.*; Bell, R. E.*; Field, A. R.*; Fukuda, Takeshi*; Gohil, P.*; Ida, Katsumi*; Imbeaux, F.*; Kirneva, N. A.*; Laborde, L.*; Litaudon, X.*; Mazon, D.*; Peng, Y.-K. M.*; Razumova, K, A.*; Rice, J. E.*; Sakamoto, Yoshiteru; Sips, A. C. C.*; Suzuki, Takahiro; Takenaga, Hidenobu; ITPA Topical Group on Transport and ITB Physics*; International ITB Database Working Group
温度分布等に基づいて、内部輸送障壁の有無,強弱を定量的に判定する条件を決定することを目的として、国際内部輸送障壁データベースを用いた解析を行った。プラズマ大半径と温度勾配の特性長の比とイオンのラーマー半径と温度勾配の特性長の比の二つの量に着目した。特に後者はJETトカマクにおいてさまざまな放電条件に対して同一の基準値との大小で内部輸送障壁の有無が判定できると報告されており、その基準値がほかの装置でも成り立つかどうかが問題とされている。世界の9つのトカマクと2つのヘリカル装置からの分布データを収集して解析した結果、基準値は装置間でかなりばらつきがあり、電子系の内部輸送障壁の場合、最大で10倍の違いがあることがわかった。むしろプラズマ大半径と温度勾配の特性長の比の方がばらつきが小さく(最大で3倍程度)、イオンのラーマー半径を用いることの利点は見いだせなかった。イオン系の内部輸送障壁についても同様の結果であった。これらの結果は、内部輸送障壁の判定においてはイオンのラーマー半径以外の物理量も含めるべきであることを示している。
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